7月9日(木)、国内女子ツアー「ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ」の第1ラウンドが北海道の真駒内カントリークラブ・空沼コース(6700ヤード・パー72)にて開幕した。初日のコースは曇り空に包まれ、気温21.8度、南南東の風5.0m/sという気象条件。さらに、グリーンの速さを示すスティンプメーターは12 1/4フィート、硬さを示すファームネスは205と、選手たちを悩ませるハードなセッティングで戦いの幕が上がった。そんなタフなコンディションの中、ギャラリーを大いに沸かせて単独首位発進を決めたのが仲宗根澄香だ。さらに1打差で2位タイの三ヶ島かな、2打差で4位タイの髙野愛姫が続く、白熱した初日となった。

残り173ヤードから6Uで直接カップイン!仲宗根澄香が単独首位

見せ場はいきなり前半の2番ホール(410ヤード・パー4)で訪れた。フェアウェイからの第2打、ピンまでの残り距離は173ヤード。仲宗根がこのショットで選択したクラブは6番ユーティリティだった。放たれたボールはピンの手前約10メートルの位置に着弾すると、そこからラインに乗って転がり、見事にそのままカップイン。難セッティングを切り裂く鮮やかなイーグルを奪取し、トータル1イーグル・5バーディの「65」で単独首位に立った。

現在、仲宗根はメルセデスランキング44位(232.85pt)につけており、来季のシード権獲得に向けて中盤戦でのポイントの積み重ねが重要となる位置にいる。

今季の主なスタッツを見ると、平均ストロークは72.3143(26位)、パーセーブ率は84.2857(28位)と安定したプレーを披露している。一方で、パーオン率は62.0635(60位)となっており、グリーンを外した際のリカバリーや、今回のようなセカンドショットでの決定力がスコアメイクの大きな鍵を握っていることが伺える。

しかしこの日は、「グリーンを外したのが18番ホールだけでした。ショットがいい状態なのでノーボギー、好スコアの要因になっていると思います」と本人が語る通り、スタッツの数値を覆すほどの見事なキレを見せた。戦前は「飛距離が出るわけではないので、硬くて止まらないグリーンだと飛ばし屋有利なのかな、と(厳しいと思っていた)」と予想していたというが、そのハードなセッティングを見事に攻略した凄みが際立つ結果となった。

得意とするパッティング(平均パット数1.8154・28位)に加え、この日のようなアイアン・ユーティリティでのキレのあるショットが噛み合えば、このまま初優勝も見えてくる。

画像: 仲宗根澄香(写真は26年ニチレイレディス、撮影/大澤進二)

仲宗根澄香(写真は26年ニチレイレディス、撮影/大澤進二)

後半5バーディの猛チャージ!三ヶ島かなが1打差の2位タイ

首位と1打差の6アンダーで2位につけたのは三ヶ島かな。7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、「全体的にショットがすごく安定して、しっかりベタピンぐらいのショットも打てたので、すごくいい1日になりました」と充実のラウンドを振り返った。

特に圧巻だったのは後半のプレーだ。「全部ショットバーディだったので、本当にチャンスについたやつも入ってくれてましたし、お先バーディもあったので、本当に後半はあっという間に終わりました」と、バックナインだけで5つのバーディを奪う猛チャージを見せた。

なお、唯一のボギーを叩いた18番(425ヤード・パー4)は、初日の平均ストロークが4.3833と、全18ホール中で最も難易度が高い(ハンディキャップ1)ホールだった。コースレイアウトでも「最終日に2打差があっても全く先が読めない、ハラハラドキドキのホール」と紹介される屈指の難関であり、逆に言えば、この難関ホール以外では完璧なゴルフを展開したプレーの質の高さが伺える。

今季は予選落ちが続くなど苦しい時期もあったが、「遠回りした分、少しは良い結果が出るといいなと思いながら後半戦スタートして、今日も序盤いいスタートが切れて嬉しいです」と笑顔を見せた。北海道ならではの洋芝との相性も良く、プレーを心待ちにしていたという。

7月13日には誕生日を控えており、「ラスト20代なので、なんとか頑張りたいなという気持ちで(笑)」と明日以降のプレーへ向けて意気込みを語った。

画像: 三ヶ島かな(写真は26年富士フイルム・スタジオアリス女子オープン、撮影/大澤進二)

三ヶ島かな(写真は26年富士フイルム・スタジオアリス女子オープン、撮影/大澤進二)

持ち球が復調!髙野愛姫も好発進の4位タイ

髙野愛姫は6バーディ・1ボギーの「67」で初日を終え、上位につけている。「きょうはショットもパットもよくて久しぶりにいいプレーができました」と安堵の表情を見せた。

本人が「もう1ヶ月ぐらいは(逆球が出る状態が)続いていた」「春先は思った以上の成績が出てくれたけど、ここ数試合は微妙な感じ」と現状を分析するように、ここ最近は身体が早く開いてしまうなどの要因で持ち球のドローが出ず、右へ行くミスに悩まされていた。

しかし、「今週はだいぶドローボールが戻ってきてくれて気持ち的にも楽になっています」と語り、復調の兆しを掴んだ様子。洋芝のコースに対して「極端に持ち球のドローが打てるようにやっています」と攻め方を工夫し、「大きくフックしてもいいや、と」思い切って振り抜いたことが好スコアに繋がったようだ。

画像: 髙野愛姫(写真は26年ニチレイレディス、撮影/大澤進二)

髙野愛姫(写真は26年ニチレイレディス、撮影/大澤進二)

明日も天候の読めない状況が予想されるが、選手たちのスコアの伸ばし合いに注目が集まる。


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