アスリートからシニアまで魅了する「RAUNE」の血統
2022年に誕生したグラファイトデザインの「RAUNE(ラウネ)」シリーズ。元々はプロゴルファーからの「体への負担が少ないカーボンシャフトが欲しい」というリクエストに応え、ウェッジ用から開発がスタートしました。その後、アイアン用が完成し、さらにそのアイアンからの流れを重視したハイブリッド用が2022年に3モデル同時に発売されました。
現在ではプロ・アマ問わず、多くのアスリートゴルファーから絶大な支持を得る同社の人気ブランドとなっています。過去のコラムではウェッジ用とアイアン用を検証してきましたが、今回は満を持して「RAUNE HYBRID」の実力に迫ります。

RAUNE HYBRID
コスメティックはアイアンやウェッジ同様、艶のあるブラックをベースに、シルバーのブランドエンブレムがワンポイントで配された精悍な佇まい。「アドレス時にボールだけに集中できるよう、極力シンプルにしてほしい」というプロのリアルなリクエストがそのまま形になっています。
本モデルは、アイアンからのスムーズな繋がりを意識して開発されました。ロングアイアン同様の「ハイバランス(手元重心)」設計を採用したことで、自然な振り抜きを可能にしています。さらに、シャフト先中部分のしなり戻りを利用することで、グリーンで止められる高い打ち出し角度を楽に確保できるのが大きな特徴です。
ラインナップは重量帯別に「h45」「h55」「h65」「h75」「h85」の5種類。今回はその中から、特にアマチュア層にマッチする3つの軽量・中量モデルをピックアップします。
では早速RAUNE HYBRID「h45」から検証していきます。
RAUNE h45:シニアやレディスに最適な軽量モデル
R/49グラム/トルク6.0/中調子/振動数239CPM
S/50グラム/トルク5.9/中調子/振動数251CPM
※テストクラブはCOBRA BIO CELL 40.25インチ
[Rフレックス]楽に球が上がる、驚きの拾いやすさ
手元部分をしなやかに仕上げた剛性設計により、切り返しからダウンスウィングへとスムーズに移行できるシャフト挙動が極めて印象的です。中間から先端にかけて大きな「しなり幅」があるため、地面にあるボールを優しく拾い上げてくれる感覚を強く得られます。インパクトではフェースがボールをしっかりとつかまえてくれるため、右へのミス(スライス)に悩む必要はまずありません。

RAUNE h45 S,R
大きなパワーを必要とせず、ゆったりとしたテークバックからでも高い打ち出しを楽に得られるため、ショートウッドやユーティリティでグリーンを狙いたいシニアやレディスゴルファーにぜひ試していただきたいですね。
[Sフレックス]鋭い切り返しにも負けないレスポンス
Rフレックスに比べると手元部分がしっかりとしており、スウィングテンポが速い方でもレスポンス良く切り返せます。中間から先の動きは適度にいなされているため、強く打ち込んでいってもインパクトで当たり負けするような物足りなさはありません。
![画像: [Sフレックス]鋭い切り返しにも負けないレスポンス](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2026/07/10/35d40529f5463acfaaa65832cd023bb248aa719d.png)
近頃は「7番アイアンより上の番手はすべてハイブリッド」というシニアの方が増えていますが、その一方で「つかまりすぎて左へ巻き込むミス」を怖がる声も多く聞きます。このSフレックスは、余計な硬さを感じさせないまま左へのミスを排除してくれるため、自身のスウィングタイプに合わせて安心して選択できます。
RAUNE h55:振り抜きと高弾道を両立した50g台
R/59グラム/トルク4.3/中調子/振動数250CPM
S/59グラム/トルク4.3/中調子/振動数263CPM
[Rフレックス]狙ったラインへブレずに運べる安心感
手元側で切り返しのタイミングが非常に取りやすく、フィニッシュまでストレスなく一気に振っていける一本です。中間から先端にかけて生まれるしなりが、ボールの拾いやすさを巧みにサポートしてくれます。球のつかまりは良好ですが、過度なドロー回転(引っ掛け)にはならないため、狙ったターゲットに対して真っすぐ打ち出していける強みがあります。
スピン量も十分に確保できるため、弾道が高く、グリーンへ直接キャリーさせて止める実戦的なアプローチが可能です。「h45のS」では少し軽く感じるという方にベストマッチするでしょう。

RAUNE h55 S,R
[Sフレックス]ローロフトのUTを劇的にやさしくする相棒
Rフレックスと比較して手元側の剛性が高められており、しなやかさの中に芯のある「強さ」を感じるバランスに仕上がっています。先端側の余計な動きが抑えられているため、ボールのつかまりすぎを警戒するゴルファーが、直線的なラインでピンをデッドに狙うのに最適です。

吉田氏の「RAUNE h55」のR、Sの評価①
シリーズ共通の「球の拾いやすさ」と「スピン性能」は損なわれていないため、スピード感のあるスッキリとしたフィーリングが好みの方や、叩きにいきたいアスリートに合います。フェアウェイウッドの代わりにロフトの少ない(19度など)ユーティリティを入れている方にこそ、この50g台の振り抜きの良さと高弾道という恩恵を実感していただきたいですね。
RAUNE h65:絶妙な重量感でライン出しを狙う
R /67グラム/トルク3.8/中調子/振動数251CPM
S /67グラム/トルク3.8/中調子/振動数261CPM
[Rフレックス]重量フローの隙間を埋める、秀逸なしなり感
50g台からワンステップ重量が増したことで、テークバックの始動をゆっくりと安定させやすくなりました。ダウンスウィングで無駄な力みを必要とせず、スムーズに切り返せる挙動はRフレックスの真骨頂です。先端にかけてのしなやかな動きはシリーズのDNAをしっかり継承しており、弾道の高さとバックスピン量を担保してくれます。左への引っかけを恐れず、高いキャリーでピンを攻めていける安心感があります。

RAUNE h65 S,R
「50g台では軽すぎて手元が暴れるけれど、70g台だと後半重くて振り遅れる」というゴルファーにとって、このしなりと重さのバランスは絶妙です。例えば、上の番手に「h55」を使い、ロフトの多い下の番手にこの「h65」を組み合わせるようなセッティングも、違和感なく見事にマッチします。
[Sフレックス]強打してもブレない、絶妙なバランス
Rフレックスから振動数が10CPMアップし、手元側の硬度がワンランク引き締まった印象を受けます。これにより、中間から先端にかけての余計な動きがさらにシャットアウトされました。だからといって球が上がらないわけではなく、シリーズの特長である「拾いやすさ」を適度に残しつつ、ターフを取るような強いインパクトでも先端がへたる感覚は皆無です。左右のブレが非常に少なく、狙ったターゲットへ正確にラインを出していけます。

吉田氏の「RAUNE h65」のR、Sの評価
現在ユーティリティに70g以上のスチールや重いカーボンを使っている方が、「少し軽めで、かつやさしく球が上がるシャフトにチェンジしたい」と考えているなら、まさにドンピシャのフィーリングです。ぜひ一度、試してみてください。

吉田氏の「RAUNE h45,h55,h65」の評価
今回の検証から、軽量・中量帯における「RAUNE HYBRID」の圧倒的な球の上がりやすさとスピン性能が浮き彫りになりました。次回は、よりパワフルに叩いていきたいアスリート向けの「h75」「h85」を徹底検証します。お楽しみに!


