
梅山知宏(うめやま・ともひろ)、東北福祉大学出身で松山英樹と同級生(1991年生まれ)
「最低でも20アンダー」目標を貫いた梅山の猛チャージ

優勝を目指すというより「ベストなゴルフができたら」という思いでプレーしていた
初日は10バーディノーボギーの61で単独首位スタートを切った梅山だが、2日目に首位の座を明け渡し、トップと5打差で最終日を迎えた。「スコアが出るコースだとわかっていたので、最低でも20アンダーは目指していかないととは思っていた。優勝というより、自分の目指す20アンダーを超えることだけを掲げてやってきた」と無欲で最終日に挑んでいた。
しかし序盤から勢いのあるプレーを展開。3番(498ヤード・パー5)で鮮やかなイーグルを奪うと、4番、7番、9番ではバーディを決め、猛烈な追い上げで後半へ折り返した。「短いパットはナーバスになるときもあったんですけど、もうやるだけというか、ここに打つだけと決めて目の前の1打に集中するだけでした」と前向きにプレーを続け、12番、15番でも確実にバーディ。ノーボギーの「64」をマークし、5打差を跳ね返して見事に目標の通算20アンダーへ到達した。
苦しい展開も執念のカムバック! 和田章太郎が意地を見せる
一方、前日に自己ベストタイの「61」を出し、3打差のリードで最終日をスタートした和田。悲願の優勝へ向けて逃げ切りを図るも、この日は我慢の展開を強いられた。
出だしの3番(498ヤード・パー5)でバーディを先行させたが、5番、9番、そして後半11番でもボギーを叩き、一時は首位の座を譲り渡す苦しい状況となった。しかし、韓国ツアーで揉まれた苦労人はここから驚異的な粘りを見せる。12番、14番、16番で立て続けにバーディを奪い返して首位に肉薄すると、プレッシャーのかかる土壇場の最終18番(513ヤード・パー5)でも見事にバーディを奪取。苦しみながらも通算20アンダーまでスコアを伸ばし、プレーオフへの切符をもぎ取った。
決着のプレーオフ! 自信のショットで梅山が激闘を制す

2018年「太平洋クラブチャレンジトーナメント」以来8年ぶりのツアー通算3勝目を飾った
通算20アンダーで並んだ両者のプレーオフは、9番(422ヤード・パー4)で行われた。
「ここ数年で改善してきたティーショットが上手くいった時点で、セカンドも自信を持って打てると思っていた。いいイメージで打てましたね」と語る絶好調の梅山が、緊迫した場面でも見事なショットを披露。このホールをしっかりとバーディで締めくくり、激闘に終止符を打った。
見事な巻き返しで栄冠を掴んだ梅山は、「今年の目標としては、『QTで上位に入って、来年のツアーの出場権を』と思っていた」と明かし、「(この結果に)浮かれずに、来年はレギュラーの開幕戦から他の選手たちに引けを取らないようなゴルフがしたい。ここから磨きをかけていければ」と力強く先を見据えた。
写真/大会提供
