【初日】仲宗根澄香がイーグル奪取で単独首位発進
初日はレギュラーツアー未勝利の仲宗根澄香が好スタートを切った。2番パー4で2打目を直接カップに沈めてイーグルを奪うなど、1イーグル、5バーディ、ボギーなしの7アンダー65をマークし、単独首位発進を決めた。
イーグルは2打目を直接カップに沈めた2番パー4。「イーグルはイメージ通りのショットが打てて、グリーンでバウンドしたのは見えました。ギャラリーの声援が聞こえて入ったことが分かりました」と笑顔で振り返った。

仲宗根澄香(撮影/有原裕晶)
ともにツアー1勝の三ケ島かなとサイ・ペイインが66で回り1打差2位。三ケ島は「今季はここまで予選落ちが多く、ストレスのたまるゴルフをしてきたけど、ここからの後半戦でいいスタートが切れてよかった」と手ごたえを口にした。
髙野愛姫、神谷桃歌が5アンダー67で4位に並んだ。前週優勝の倉林紅は1アンダー71で29位タイのスタートとなった。
【2日目】仲宗根が首位独走、ホステスプロ阿部未悠も好位置へ
2日目も主役は仲宗根だった。連日の65で通算14アンダーまで伸ばし、単独首位を守るとともに2位との差を4打に広げ「怖いです……。イメージ通りプレーしてもかみ合わないこともありますから。今日はパッティングがいい感じでした。毎日コツコツとやってきたことがいい方向に向かってくれているのかもしれません。決勝ラウンドも1打1打に集中してプレーしたい」と悲願の初優勝を見据えた。
前週の「資生堂・JALレディス」で史上最多7人によるプレーオフで敗れた神谷桃歌が67で回り、通算10アンダーでサイ・ペイインと並んで2位へ浮上。「今日はアグレッシブに攻められてよかった。先週のプレーオフの経験が自信になっています。優勝したい気持ちは強いので、最後はいい結果につながってくれたらうれしい」と前を向いた。
地元北海道出身でミネベアミツミ所属の阿部が67で回り、通算8アンダー5位へ浮上。「ホステスプロとしてやっと予選通過できました。過去はけがや体調不良で万全の状態でプレーできなかったので、まずはひと安心。ホステスプロで地元優勝できれば最高ですね」と頂点を見据えた。

【左】神谷桃歌【中】サイ・ペイイン【右】阿部未悠(撮影/有原裕晶)
【3日目】永井花奈が「63」の大爆発!大会新記録で単独首位へ浮上
3日目は永井がトーナメントレコードを更新するスコアを出してリーダーズボードを駆け上がった。1イーグル、7バーディ、ボギーなしの9アンダー63と大爆発し、通算16アンダーで単独首位へ。イーグルは10番パー4で残り152ヤードの2打目を7Iで直接カップインさせたもの。この勢いで11番から14番まで4連続バーディを奪い、インは6アンダー30を記録した。前週はプレーオフで倉林に敗れての2位、6月の「宮里藍サントリーレディス」は優勝争いの末に桑木志帆に敗れての2位。2017年「樋口久子・三菱電機レディス」以来の通算2勝目に手が届きそうで届かない状況が続いているだけに「今日は100点以上です。後半のプレーには自分でもびっくり。優勝するためにはまずは20アンダーに乗せたい。(最終日の)18番ホールを迎えたときに2打以上のリードがほしいです」と気迫を表に出した。
首位から出た仲宗根は71と不完全燃焼のラウンドで通算15アンダー2位へ後退。「トップで迎えた決勝ラウンドはとても緊張しました。最終日は自分に負けないでプレーしたいです。結果的に優勝できたらいいですね」と平常心を強調した。

【左】永井花奈【右】仲宗根澄香(撮影/有原裕晶)
サイ・ペイインが通算14アンダー3位、阿部が通算13アンダー4位につけ、ともに最終日に逆転可能な位置を死守した。
【最終日】涙の決着!永井花奈が8年256日ぶりの復活優勝
悪天候による29分間の競技中断もあった最終日は仲宗根が前半戦をリードした。6番のバーディで永井に並ぶと、永井が7番でボギーをたたいた時点で単独首位へ。2個目のバーディを奪った8番では2打差をつけた。
バックナインに入ると、永井が地力を見せつける。10番でバーディを奪って仲宗根に並び、11番パー3はティーショットを手前1メートルにピタリとつけてバーディと単独首位へ返り咲いた。なおも攻撃の手を緩めず、14番でバーディ。15番で4メートルのフックラインを読み切ってバーディ、通算19アンダーまでスコアを伸ばした。
最後は短いウイニングパットを沈め、右手を高々と突き上げて喜びを表すと、すぐに大粒の涙がほおを伝って落ちた。優勝インタビューでは開口一番「最高です!!」と絶叫。「1勝目からこんな道のりで2勝目までくるとは思っていなかったんですけど、無事に2勝目を挙げられてうれしく思います」と言ってまた涙を流した。8年256日ぶりの優勝はツアー制度施行後6番目に長いブランク優勝記録だった。

18番で見事ウイニングパットを決めた永井花奈(撮影/有原裕晶)
通算15アンダー3位タイに終わり34歳での初優勝を逃がした仲宗根は結果を冷静に受け止めた。勝負どころの16番でティーショットを右へ曲げてボギーとするなど後半でバーディを奪えなかったのが響いた形で「もちろん悔しいですし優勝したかったです。でも、今のゴルフでも優勝争いができることが分かったので、いつかは優勝できる日がくると思います」と必死に前を向いた。
阿部は3バーディ、ボギーなしの69で回り、2位で4日間の戦いを終えた。ホステスプロとして初の予選通過だけでなく、2位という好結果を残し「大会を盛り上げることができたと思います」とほっとしたような笑みを浮かべた。
66を出した青木瀬令奈が通算15アンダーで仲宗根と並ぶ3位に食い込んだ。通算7アンダー20位タイの長澤愛羅がベストアマに選ばれた。
女子ゴルフの今季国内ツアー第19戦は「明治安田レディス」で16日に宮城県・仙台クラシックGCで開幕する。
