全国から問い合わせが殺到する知る人ぞ知る人気ショップ「ゴルフステージ成城」。クラブナビゲーターの吉田朋広氏が注目ギアを徹底解説する本企画、今回はグラファイトデザイン「RAUNE HYBRID(ラウネ ハイブリッド)」の後編をお届けします。前回はアマチュアゴルファーの主戦場となる「h-45」「h-55」「h-65」を検証しましたが、今回はアスリートや力のあるゴルファーにもマッチする「h-75」と「h-85」の2モデルを深く掘り下げていきましょう。

RAUNE HYBRID「h-75」

R:78グラム/トルク3.1/中調子/振動数253CPM
S:78グラム/トルク3.1/中調子/振動数264CPM

[Rフレックス]やさしく球を拾い上げるスムーズな挙動

手元側の剛性を抑えた設計により、ゆったりとしたテークバックから余裕を持って切り返せるのが大きな魅力。シャフト全体が滑らかにしなる、素直なフィーリングが印象的なスペックです。

中間から先端にかけてのしなり戻りが実にスムーズで、楽にボールを持ち上げてくれます。また、球のつかまりの良さを備えつつも、左へ大きく巻き込むミスが出にくい点は「RAUNE HYBRID」ならではの真骨頂。

タフなライからでもストレスなくターゲットを狙っていけるため、セカンドショットでユーティリティを多用するゴルファーにとって強い味方となってくれるはずです。

画像: RAUNE HYBRID「h-75」

RAUNE HYBRID「h-75」

60g台だと少し軽すぎるものの、スウィングリズムは比較的ゆったりしているという方にベストマッチします。

[Sフレックス]適度な張り感で、自然にボールを持ち上げるバランス派

手元側の剛性をやや高め、しっかり感を持たせたモデルです。中間から先端の動きはSフレックスらしく程よく抑えられており、シャフト全体のしなり幅が非常にバランス良く整えられています。

自然な振り抜きの中で自然と球を拾ってくれる感覚があり、Rフレックスに比べてつかまりが控えめな分、左へのミスを警戒するゴルファーでも思い切ってラインを出していけます。

パー3でのティーアップ時など、つかまりすぎて左へ巻き込むリスクを軽減してくれるのも嬉しいポイント。「適度につかまえたいが、引っかけは絶対に避けたい」というコントロール重視の方に最適です。インパクトでの振り抜きの軽快感と、打ち込んでいける頼もしい重量感を兼ね備えています。

画像: RAUNE HYBRID「h-75」のSとRを比較評価

RAUNE HYBRID「h-75」のSとRを比較評価

アイアンで80~100g帯のスチールやカーボンシャフトを使用している方にぴったりです。

RAUNE HYBRID「h-85」

R:86グラム/トルク2.7/中調子/振動数258CPM
S:87グラム/トルク2.7/中調子/振動数269CPM
X:88グラム/トルク2.7/中調子/ 振動数280CPM

[Rフレックス]「重やわ」のタメ感でラクに高弾道を描く

しなやかな手元剛性により、しっかりとした重さの中に心地よい軟らかさを感じられる「重やわ」仕様。ゆったりしたタメを作りやすく、切り返しのタイミングを優しく導いてくれる設計です。中間から先端にかけて大きなタワミが生まれるため、シャフトのしなりを活かして高弾道を楽に打ち出せます。

画像: RAUNE HYBRID「h-85」

RAUNE HYBRID「h-85」

実は「パワーに自信がなくても、やや重めのシャフトの方がテンポを取りやすい」というゴルファーは少なくありません。

無理に力むことなく、シャフトの拾いやすさとフィーリングに任せて確実なショットを重ねたい方に試していただきたいフレックス。きっと新たな発見があるはずです。

画像: RAUNE HYBRID「h-85」のR・S・Xシャフトを比較評価

RAUNE HYBRID「h-85」のR・S・Xシャフトを比較評価

[Sフレックス]無駄な力みは不要、しなやかさと強さの絶妙な同居

芯のある硬さの中に、絶妙な軟らかさを秘めた手元設計が光ります。グラファイトデザインの「TOUR AD」シリーズにも4種類のハイブリッド用シャフトが存在しますが、「RAUNE」はそれらとは一線を画す独自のフィーリングを持っています。

80g台のSに求められる強靭さがありながら、手元が優しくしなるため、力むことなく自然に切り返せます。中間から先端の挙動は静かで落ち着いていますが、エネルギーを効率よくボールへ伝えるため、RAUNE特有の「拾いやすさ」と「つかまりの良さ」を存分に体感できます。

画像: 吉田氏の「RAUNE h75・h85」の評価

吉田氏の「RAUNE h75・h85」の評価

フェースが開きにくく右への押し出しを防いでくれるため、持ち球としては抑えの効いた力強いドローになりやすい印象。ロングホールのセカンドや長めのショートホールでも、高弾道でデッドにピンを狙っていけるポテンシャルを秘めています。

70~80g台のスチールシャフトを装着したユーティリティのリシャフトや、90~110g帯の中・元調子系アイアンシャフトをお使いの方と非常に相性が良いモデルです。

[Xフレックス]ハードスペックの常識を覆す、しなやかな動的パフォーマンス

シリーズ中で最もハードなスペックですが、設計の基本コンセプトが共通しているため、数値から受けるイメージほど扱いづらさは感じません。

手元の張りはSフレックスより明らかに強固ですが、中間部にはしっかりとしたしなりがあり、先端側も適度に動いてくれます。フェース面でしっかりとボールを捕らえ、そのまま高く打ち出してくれるため、右に逃げる心配がありません。

通常、80g台のXスペックともなると全体が棒のように硬く、先端もガチガチになりがちですが、「h-85」のXは強い切り返しを受け止める堅牢さを持たせつつ、先端の剛性を高めすぎないことで、上がりやすさとつかまりのやさしさを両立させています。

「しっかり振っていきたいが、球が上がりにくいのは困る」というパワーヒッターに、ぜひ一度試していただきたい逸品です。

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