今回ピックアップするのは森下響選手。中学1年生のときに渡米したいわゆる“逆輸入プロ”ですが、その道のりは決して平坦なものではなかったようです。今シーズン、レギュラーツアーと下部のACNツアーの双方で初優勝の気配を漂わせている注目株を深掘りします!
画像: Kyo Morishita 2003年兵庫県出身。AMA Lab所属

Kyo Morishita 2003年兵庫県出身。AMA Lab所属

GD ゴルフを始めたのは何歳ですか?

森下 7歳のときでした。小学校1年になるときだったと思います。きっかけは兄がいるんですが、兄の影響で一緒にやるようになりました。

GD お兄さんはゴルフをやり始めたのはお父さんか何かの影響ですか?

森下 そうだったと思います。兄も今もゴルフは続けていますし、レッスンもやっているんです。尼崎のAMALab(アマラボ)という施設でレッスンをやっています。そこはゴルフだけじゃなく、整体やトレーニングもできる施設なので僕もそこでケアをしています。中西直人さんとか、関西のプロゴルファーの方々が結構来てくれます。溜まり場みたいになっていますけど。(笑)

GD 子どもの頃はずっとゴルフだけですか?

森下 そうですね。早い段階でゴルフを仕事にというか、ゴルフで稼ぎたいって思っていました。だからテレビなんかでもゴルフをよく見ていましたし、完全な全盛期ではないですけど、ずっとタイガー・ウッズのプレーに憧れていました。

GD 中学からアメリカに渡っていますが、そうなった経緯は?

森下 当時、IMGの試合が日本であったんですけど、それで優勝したんです。その資格でアメリカの試合に行かせてもらって、そこで2位に入って。それでIMGの試合のスポンサーをしていた日本の方にサポートしてもらうことになって、中学1年の終わりに渡米しました。当初は2年間の予定だったんですが、結局高校3年まで行かせてもらいました。

GD じゃあIMGを卒業して帰国ですか?

森下 いえ。向こうの大学に行きました。アイオワ州立大にゴルフで行ったんですが、1年で辞めちゃいました。自分的には少しでも早くプロになりたい気持ちはあったというのもありますが、向こうの選手はほとんど大学に行くんです。大学行かずにプロになるのは1割満たない感じだったので、それで自分も大学を選択したんです。ただ、大学に入って2学期くらいに調子を崩してしまって。それで環境を変えてみようと思ったときに、同い年の久常涼とか金子駆大らがちょうど活躍し始めていたタイミングだったんです。それで自分も早くプロになりたいって気持ちが加速したのはあります。

GD それで迷うことなく大学を辞めたわけですね?

森下 はい。あと自分の中で気持ちがモヤモヤしていたからかもしれないですけど、調子を崩してからアイアンイップスみたいになってしまって。それが引き金というか、何か気持ちが切り替わって、すぐに決断しました。親に相談することもせず日本に帰ってきました。帰るって決めた日が実は日本のプロテストのエントリーの最後の日だったのも、今考えれば良かったのかなと。

GD その年のプロテストに合格していますよね! 何か導かれた感じがあったんでしょうね。

森下 ただ、QTは全然ダメでした。(笑)

GD 今年はかなり調子がいいですが、改めて目標を聞かせてもらっていいですか?

森下 裏シードは絶対に獲りたいですし、ACNツアーも今年は上位で戦えているので、早く勝ちたいですね。

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浮上のきっかけとなったのは本格的に目澤秀憲コーチに師事してから。関係は中学時代からで、渡米する前からアドバイスをもらったりしていたそう。元々、性格的に深く考えるタイプではなく、自らのスウィングに関しても何かを変えようと本気で思ってこなかったそう。ただ、プロになって稼ぐにはそうはいかないと、大学を辞めると決めた時のような勘が働いたのでしょう。昨年末から本格的に目澤コーチに指導を受けるようになり自他共に認める変貌を遂げている。今シーズンも後半戦に入っていくが、森下選手の優勝を見られる可能性はかなり高いとみている。

文/出島正登

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