前日メジャー最少スコアに並ぶ『62』を叩き出し、5位タイに浮上したバーンズが3日目も5アンダー65の好プレーでただひとり二桁アンダー(通算10アンダー)に乗せ後続に2打差をつけ単独トップに立った。
106位と出遅れた初日のプレーを挽回しようと必死だった2日目と違って、この日は多少「メジャーの優勝争いの渦中にいるのだ」という緊張があった。しかし2番のバーディで落ち着いた。「あとはできるだけ多くバーディチャンスを作ることに集中した」結果、6バーディ、1ボギーの65をマークした。
第2子(長女ベルちゃん)が今月3日に誕生したばかり。出る予定がなかった今大会に妻キャロラインさんが「家のことは私に任せて。あなたはあなたの居るべき場所でベストを尽くして」といってくれたことで出場を決めた。

3日目を終え、2位に2打差のトップに立ったサム・バーンズ
彼にとって、メジャーで54ホールを終えて首位で最終日を迎えるのは、2025年の全米オープンに続くキャリア2度目の経験となる。前回はアダム・スコットに1打差をつけて試合をリードしながらも、最終日に「78」と大きく崩れ、J.J.スポーンに逆転優勝をさらわれるという極めて苦い辛酸をなめた。
6月の全米オープンでも悔しい思いをした。ウィンダム・クラークと6打差からスタートした最終日、みるみる差を縮め1打差まで迫ったが優勝を逃し涙を流した。
しかしそれらの経験から学んだこともある。
「メジャーで自分は攻めすぎる傾向がありました。厳しい舞台ではわずかなミスが命取りになる。自分のできることに集中するのが重要です。特にリンクスではね」
4打差に7人がひしめいているがメジャー優勝経験があるのは6位につけるブライソン・デシャンボーだけ。この日『62』をマークし2位タイに浮上したライアン・フォックスはPGAツアー2勝を挙げているがメジャーでのトップ10入りはない。
2位に並ぶキム・シウーは今季絶好調で“第5のメジャー”と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権の優勝経験もあるが、メジャーのトップ10入りは昨年の全米プロ1回にとどまっている。
果たしてバーンズが全米OPのリベンジを果たすのか? それともアンダードッグの下剋上はあるのか? もちろん11位タイにつけるビッグネーム(シェフラー、松山英樹、ジョン・ラームら)の逆襲の可能性も否めない。
26年メジャー最後の日は予測不能な展開になりそうだ。
写真/R&A提供
