スコッティ・シェフラーやローリー・マキロイをはじめ、世界のトッププロたちが絶大な信頼を寄せるテーラーメイドの『Spider TOUR』シリーズ。ツアーレップの証言からスパイダーが持つ圧倒的な信頼度の秘密と、一番人気の『Spider TOUR X』の魅力をひも解く。

PGAツアーを席巻するマレットパターの潮流

現在、世界のゴルフ界では異様な光景が広がっている。2026年7月20日現在、世界ランキングトップ20のうち実に8名(40%)もの選手が「Spider TOUR」シリーズのパターを手にしているのだ。

画像: TEAM テーラーメイドの看板選手4名とも「Spider TOUR X」を使用する(写真/Getty Images・他)

TEAM テーラーメイドの看板選手4名とも「Spider TOUR X」を使用する(写真/Getty Images・他)

かつてはブレード型が主流だったPGAツアーだが、テーラーメイドのグローバルツアー・パターマネジャーを務めるジェームズ・ホーリー氏が「トップ選手の約8割がマレット型のパターを使用していること」を海外ツアーの顕著な傾向として挙げる通り、劇的な転換期を迎えている。

テーラーメイドの契約選手を見ても、1位のスコッティ・シェフラー、2位のローリー・マキロイ、6位のトミー・フリートウッド、8位のコリン・モリカワと、世界の頂点を争う錚々たる顔ぶれが「Spider TOUR X」パターを使用している。

さらに契約外の選手も含めると、7位、17位、19位、20位のトッププレーヤーたちも「Spider TOUR」シリーズの愛用者。まさにツアーを席巻するマレットパターの中心にスパイダーが存在している。

「Spider TOUR X」に8名中7名が集中

彼らの使用モデルの内訳を見ると、さらに興味深い事実が浮かび上がる。

画像: 今年のマスターズでキャリア通算30勝を達成したマキロイ。近年の盤石な強さは「Spider TOUR X」が支えている

今年のマスターズでキャリア通算30勝を達成したマキロイ。近年の盤石な強さは「Spider TOUR X」が支えている

8名中7名が「Spider TOUR X」に集中しており、さらにそのネック形状は「Lネック」と「スモールスラント」の2種類(各4名)に二分されているのだ。

スコッティ・シェフラー:Spider TOUR X(クランクネック)

ローリー・マキロイ:Spider TOUR X(スモールスラント)

トミー・フリートウッド:Spider TOUR X(スモールスラント)

コリン・モリカワ:Spider TOUR X(フローネック)※未発売モデル

7位選手:Spider TOUR X(クランクネック)

17位選手:Spider TOUR X(クランクネック)

19位選手:Spider TOUR X(クランクネック)

20位選手:Spider TOUR V(スモールスラント)

トッププロが圧倒的な信頼を寄せる「3つのメリット」

なぜ、スパイダーはこれほどまでに世界のトップから圧倒的な信頼を得られるのか。ホーリー氏の言葉をひも解くと、大きく3つのメリットが挙げられる。

画像: James Holley テーラーメイドのグローバルツアー・パターマネジャーを務める

James Holley
テーラーメイドのグローバルツアー・パターマネジャーを務める

一つ目は「一貫した転がり」だ。フェース面に搭載されたピュアロール インサートが、インパクト直後から理想的な順回転を生み出す。ホーリー氏はこう語る。

画像: スパイダーの大きな特徴の一つ「ピュアロール インサート」(撮影/三木崇徳)

スパイダーの大きな特徴の一つ「ピュアロール インサート」(撮影/三木崇徳)

「ツアーでは週ごとにグリーンの状態が異なります。ソフトなグリーン、硬いグリーン、速い、あるいは遅い……。そうした異なる条件下でも常に一定の打ち出しと順回転を得られることは、私たちにとって、そして選手にとって非常に大きな強みなのです」

二つ目は、大きな慣性モーメント(MOI)と「据わりの良さ」がもたらす寛容性と安定感だ。周辺にウェイトを配分した設計によりミスヒットに強いのはもちろん、セットアップの際に常に同じ角度でパターを地面に置ける据わりの良さが、プレッシャーのかかる場面でのストロークを安定させる。

三つ目は、トゥルーパス アライメントをはじめとする「視覚効果」。ホーリー氏によれば、シェフラーがスパイダーにスイッチした際、このアライメントの存在が非常に大きかったという。

「もはやボールに線を引く必要がなくなったからです。トゥルーパス アライメントがあることで、それ自体をガイドにして正確にターゲットへ向けられるようになったのです」

なぜ「Spider TOUR X」が一番人気なのか?

しかし、なぜ「X」なのか。それは、マレット特有の寛容性がありながらも、重心を前方に配置することで、手に伝わるフィーリングをブレードパターに近づけているからに他ならない。つまり、寛容性とフィーリングを出していけるヘッドサイズの「良いとこ取り」ができているのである。

パターに対して1g単位の違いを感じ取るほど鋭い感覚を持ち、以前はより大型の「Spider TOUR」を愛用していたフリートウッドも、現在は「Spider TOUR X」へとチェンジしている。この絶妙なバランスこそが、極めてシビアな目を持つトッププロたちを満足させている証拠だろう。

「スモールスラント」と「クランクネック」の違い

さらに、「Spider TOUR X」の中で人気を二分している「スモールスラントネック」と「Lネック(クランクネック)」の違いについても考察しておきたい。

画像: 左からダブルベント、クランクネック、スモールスラント。多彩なネックが選べるのもスパイダーの特徴(撮影/野村知也)

左からダブルベント、クランクネック、スモールスラント。多彩なネックが選べるのもスパイダーの特徴(撮影/野村知也)

マキロイやフリートウッドらが愛用する「スモールスラント」は、トウハング(トウの垂れ)が大きめで、より操作性が高いのが特徴だ。フェースを適度に開閉させて、きれいなアークを描きながらボールをつかまえるストロークを好む選手にマッチする。

一方、シェフラーらが使用する「クランクネック」は、トウハングがやや抑えられており、スモールスラントよりもややストレートにストロークしやすい設計だ。適度な操作性と安定感が絶妙に融合されている。さらにクランクネックは、これまでブレードタイプでクランクネックを使用していた選手が、構えた感じやストローク中のフェース開閉の度合いに違和感を抱くことなくスムーズに乗り換えやすく、これが人気の要因となっている。

新モデル「Spider TOUR TORCHED」で加速する勢い

そして現在、スパイダー人気は新たなモデル「Spider TOUR TORCHED(トーチド)」シリーズの登場によってさらに加速している。

画像: 「Spider TOUR TORCHED」シリーズヘッドは4タイプ。Spider のロゴも一新された(撮影/姉﨑正)

「Spider TOUR TORCHED」シリーズヘッドは4タイプ。Spider のロゴも一新された(撮影/姉﨑正)

この新モデルは、マキロイが実際に使っているパターの色を再現。パターの表面を直接炙った(TORCHED)というエピソードから着想を得ている。ブロンズに近いトーチドPVDフィニッシュを採用し、耐久性に優れるだけでなく、太陽光の反射を抑えてグリーン上で落ち着きをもたらす。ラインナップも「TOUR」「TOUR X」に加え、キバ型の「TOUR F」、重心が浅めの「TOUR V」の4種類のヘッド形状を用意。多彩なネックや、無駄を削ぎ落としたシングルサイトラインなど、好みに合わせたアライメントの選択が可能となっている。

画像: 従来の「トゥルーパス アライメント」(左)に加え、マキロイが採用する「シングルサイトライン」もラインナップされた(撮影/三木崇徳)

従来の「トゥルーパス アライメント」(左)に加え、マキロイが採用する「シングルサイトライン」もラインナップされた(撮影/三木崇徳)

アマチュアのパッティングも劇的に変える可能性

プロが結果で証明している通り、「Spider TOUR」シリーズの真価は、「マレットの寛容性」と「自分に合ったネックやアライメント」が完璧に組み合わさった時に発揮される。

これは決して最高峰のツアー選手だけの恩恵ではない。ブレードのような繊細な操作感を残しつつ、打点のブレに強く、ターゲットに対して真っすぐ構えやすいスパイダーは、我々アマチュアゴルファーのパッティングをも劇的に向上させる力を持っている。自分のストローク軌道に合ったネック形状を見つけたとき、グリーン上での自信がみなぎるに違いない。

『Spider』シリーズの最新作『Spider TOUR TORCHED』の特設ページはこちらから

画像: www.taylormadegolf.jp
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