
13位タイの青木瀬令奈(右、撮影/大澤進二)と6月からチーム大西に加わり3位タイに入った中村心(左、撮影/姉崎正)
崖っぷちから這い上がる中村心、イーグル奪取を含む「66」のロケットスタート
今季、QTランキング82位からスタートした中村は、第1回リランキングの基準競技となる「ニチレイレディス」までに、限られた主催者推薦枠を8回中7回も使用する背水の陣で挑んだ。その結果、見事にリランキング54位へ浮上して中盤戦の出場権を掴み取っている苦労人だ。
中村は10番スタートのこの日、12番(175ヤード・パー3)、13番(396ヤード・パー4)での連続バーディを含む3バーディ、1ボギーで前半を折り返した。後半に入っても勢いは止まらず、2番でバーディを奪うと、5番(256ヤード・パー4)でイーグル、6番(533ヤード・パー5)でもバーディと大きくスコアを伸ばし、6アンダーの「66」、3位タイで好スタートを切った。
ラウンド後、「今年に入ってなかなか調子も上がらず、60台が全然出ていなかった」と振り返ったが、前週の「明治安田レディス」では順位こそ58位タイだったものの、初日と最終日に60台を記録。「先週は2回60台が出て、その流れで今週も初日からいい感じで回れてよかったです」と、復調の兆しを確かな形にした。
好発進の要因として「ショットが良くなりました」と手応えを口にする。大西コーチからはミスの傾向や改善策について指導を受けており、「ショットに対しての不安感が少しなくなってきた」とメンタル面の安定も大きいようだ。コース攻略については「グリーンが止まりやすいので、ピンをデッドに攻めていくこと。ウェッジは距離感を合わせるのが難しいのでスピンコントロールが大事」と冷静に分析し、「明日も今日みたいないいゴルフをして、上位争いできるように頑張ります」と意気込んだ。
青木瀬令奈、ベテランの修正力と盟友からの刺激で「67」
一方、ベテランの青木も中村と同じく10番からスタートし、前半を2バーディ、1ボギーと安定感のあるプレーでまとめた。後半は5番(256ヤード・パー4)からの3連続を含む4バーディ、ノーボギーの猛チャージを見せ、5アンダーの「67」、13位タイで初日を終えた。
厳しい暑さの中でのプレーとなったが、「体は暖かいほうが動くので昨日よりも楽に感じました。あとは試合ということもあり、アドレナリンもあったかなという感じです」と頼もしい。好スコアの裏には、朝イチは上手くいかなかったパッティングのタッチを「回りながら修正できたのがよかったです」という持ち前の対応力があった。
さらに彼女を発奮させたのが、親交の深い成田美寿々の存在だ。コース内のボードで成田が4アンダーまでスコアを伸ばしているのを確認し、「ちょっと負けてられないな」と闘志に火がついたという。そこからバーディを重ね、「相乗効果はあったかなと思います」と振り返った。
その成田自身も今大会に推薦出場しており、「いかに自分のケガと向き合って、痛みを出さないかっていうスウィング作りをしてる」と満身創痍のなか、中村と同じ6アンダーの「66」で絶好のスタートを切っている。
先週の交通事故による背中の痛みが懸念される青木だが、盟友との切磋琢磨もあり、見事なプレーで初日を乗り切った。「チーム大西」の2人が初日の勢いそのままに大会を牽引していくのか、第2ラウンド以降の戦いからも目が離せない。
