ローレン・コフリンの驚異的なパーオン率とパッティング
ローレン・コフリンは初日、出場選手中で最多となる8つのバーディを奪取し、堂々の首位タイでスタートした。彼女のスコアを根底から支えたのは、18ホール中16ホールでグリーンを捉えた驚異的なパーオン率であり、これもフィールド単独1位の記録である。
コフリンは初日のラウンドについて、「これほど硬い状態のコースでプレーしたことはなく、特にティーショットは普段ドライバーを打てる場所でも違うクラブを持つなど、かなり違いました」と驚きと苦労を明かした。
しかし、圧倒的なスコアを生み出したのはグリーン上のパフォーマンスだった。この日「10回の1パット」を記録した彼女は、「打ったパットがほとんど入ってくれたので、少し楽に感じました」と振り返る。極めつきは彼女にとっての最終ホールとなった前半9番。30フィート(約9メートル)のロングパットをねじ込んでバーディを奪い、首位タイに躍り出るという劇的なフィニッシュで、驚異的なパット力を鮮烈に印象づけた。
ジェニー・シンの「割り切り」と万全の準備
同じく首位タイ発進を決めたジェニー・シンは、スタート直後の最初の5ホールで3つのバーディを奪取し、一気に波に乗った。彼女は攻略のポイントについて「このコースはティーショットが非常に重要です」と語り、硬く乾燥したフェアウェイを確実にとらえることで、パー5での2オンチャンスやバーディの機会を見事に生み出した。加えて、出場選手中トップタイとなる「わずか24パット」でラウンドを終えるなど、ベテランらしいスコアメイクの巧みさが光った。
また、リンクス特有の不規則なバウンドに対し、シンは独自の達観した思考を持っている。例えば8番ホールでは、これ以上ない完璧なティーショットを打ったにもかかわらず、ボールは左のラフへと無情にも転がり込んでしまった。しかし彼女は「リンクスには運の要素も絡むため、どんな結果になってもそれを受け入れることが秘訣」と語っている。
前週にはスウェーデンで休暇を過ごし、海沿いのリンクス風のコースにおいて強風の中でのプレーを経験していた。この風対策の準備を万端に整えていたことも、初日の好スコアに直結したようだ。
ディフェンディング王者ウォードが直面した強風と粘り
一方、タイトル防衛に挑む若きディフェンディングチャンピオンのロッティ・ウォードは、フロントナインから吹き荒れる強風に大いに苦しめられた。「悪いライがダブルボギーに直結する」という過酷な状況の中、最初の4ホールで3オーバーと出遅れてしまう。
しかし、そこから簡単に崩れないのが王者の意地だ。残りの14ホールをアンダーパーでまとめた彼女は、「バックナインでは良い寄せワンをいくつも決めることができた」と振り返る。パーオンできなかったホールでも粘り強いアプローチでパーを拾い続け、「2オーバーは決して致命傷ではありません。まだチャンスはあります」と前を向いた。
ネリー・コルダやチャーリー・ハルと同組という注目ペアリングで、大観衆を引き連れてのラウンド。プレッシャーと風の中で見事に戦い抜いたウォードは「風の中では1.8メートル(6フィート)以内のパットが本当に重要で、ラインを読むのが簡単ではありませんでした」と語り、強風下でのショートパットの難しさを痛感しつつも、逆襲への闘志を燃やしている。
2日目以降のサバイバルへ
完璧なマネジメントと驚異的なパットで首位に立ったベテラン勢と、強風に耐えながら逆襲の機会を伺う若きディフェンディングチャンピオン。

完璧なマネジメントと驚異的なパットで首位に立ったローレン・コフリン(左)とジェニー・シン(右)
大会の気象情報によると、週末(土・日)にかけて降水確率が60〜70%に上昇し、最大風速25mph(約11m/s)の強風と雨が選手たちを襲うと予想されている。乾いて硬い現在のリンクスに雨と強風が加わることで、本当の意味での「サバイバル」が幕を開ける。自然の気まぐれを受け入れ、いかに精神をコントロールして耐え抜くかが問われるリンクスでの戦いは、2日目以降さらに激しさを増していくことだろう。
写真/大会提供
