フェアウェイウッドのなかでも、地べたから打つのは難しいといわれるスプーン、3番ウッド。いまどき3Wはどのようなポジションと考えればいいのか? ギアオタクでフィッターの小倉勇人に聞いてみた。
画像: 最近の3番ウッドはどんなポジションにある?(写真はイメージ)

最近の3番ウッドはどんなポジションにある?(写真はイメージ)

3Wはまだまだ進化する!?

クラブフィッター小倉です。今回は、3番ウッド(以下3W)について考えてみたいと思います。3Wは、芝から直接使用する最も飛距離の出るクラブとして扱われています。アマチュアゴルファーにとって3Wを使いこなせれば、上級者の仲間入りみたいな、憧れのクラブといったニュアンスもありますね。

そんな3Wですが、先日シングルのお客様との雑談からこんなご意見が飛び出しました。「もうアマチュアに3Wはいらなくない!? 昔の3Wよりは高さが出やすくなっているとはいえ、ボールも低スピンになってるし、結構ヘッドスピードがないと安定した飛距離を稼げないよね。5Wのほうが楽に上がるし、距離の計算もしやすいでしょ?」と。

なかなか筋の通った意見だなと思いつつ、まさか上級者の方からそんな意見を聞くとは思わなかったので、ちょっと驚きました。確かに現代のクラブは、ロフトが立っているクラブでも高さが出やすく進化しています。その反面、ボールの進化によってヘッドスピードの速くなる長いクラブで打つと余計なスピンが入りづらく、パワーがないとキャリーが稼ぎにくくなっており、縦の飛距離のばらつきが出やすくなります。

もちろんそういった部分はメーカーも把握しているため、通常の3Wの設定でロフト角だけを増やした3HL(ハイローンチ)といった仕様も誕生しています。ドライバーでは飛びすぎるといったホールでのティーショットギアとしても長らく使われていた3Wですが、最近ではミニドライバーという新たなジャンルが生まれたため、そういった需要も小さくなってきています。

世界で戦うツアープロを見ても、昔と比べてロフト角の多い4W、7Wをバッグに入れている選手も増えており、3Wの肩身が狭くなっているなと私も思います。特にアマチュアにとっては、ミスに強いやさしいモデルが市販されているとはいえ、ミスの幅を軽減するといった観点から見ると3Wは不要と言われても仕方がないかもしれません。

しかし! それでも3Wがなくなることはないでしょう。前述したロフト角を増やした3HLといったクラブのように今後3Wはまだまだ進化、変化していくでしょうし、芝から打つ最も飛距離の出るクラブというポジションは、長いコースでプレーするゴルファーにとってとても魅力的なクラブだからです。

飛ぶだけにミスをしたときにケガが大きくなりやすいという部分もあるため、自信のないゴルファーは無理に使う必要はありません。ですが、やっぱり芝からでも飛ばしたい! というゴルファーならば是非チャレンジしてもらいたいですね!


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