
菅楓華が選んだパター「TRTL」(写真/大澤進二)
荒木優奈の「64」を筆頭にツアーで増える「TRTL」
菅楓華のスイッチに続くように、ツアー現場では「TRTL」パターの愛好者が増えている。明治安田生命レディスでは、菅と高校(日章学園)の同級生である荒木優奈が、菅と同じクランクネックタイプの「TRTL」を使用。最終日に「64」のスコアをマークして一時首位タイに立つなど優勝争いを演じた。
ほかにも、イ・ナリ、エイミー・コガ、福山恵梨がクランクネック、手束雅がダブルベント、サイ・ペイインが“ロートルク”の「Square 2 Square(スクエア トゥ スクエア)」を使用するなど、使用者は拡大している。ネック形状が定番のクランクネックをはじめ複数用意されており、自身のストロークタイプに合わせて選びやすいことも、プロが移行しやすい理由の一つだ。

イ・ナリ(左上)、サイ・ペイイン(右上)、エイミー・コガ(左下)、荒木優奈(右下)
大MOIを生むボディ構造とオデッセイ初の4ソールウェイト
このパターの特長は、外周に重量を配分することで実現した「大MOI(慣性モーメント)」と安定したストローク性能にある。
ヘッド中央の六角形部分とソールプレートには軽量素材を採用。一方で、外周部には高比重のステンレススチールを配置し、重量を周辺に分散させている。さらに、ソールの四隅にはオデッセイ初となる4つのウェイト(後方に重いウェイトを2つ、前方に軽いウェイトを2つ)を搭載した。これらの構造により深重心化と高MOIが両立され、ミスヒット時でもヘッドのブレが少なく、安定した転がりが得られる。
構えたときの座りの良さと直進性、そして芯を外しても転がりが変わらない寛容性が、菅を納得させた要因といえる。
ブレード派が移行しやすいマレット

オデッセイ TRTL
マレットパターといえば、テーラーメイドの「スパイダー」シリーズが人気を博しているが、オデッセイの「TRTL」はそれに並ぶ新たな選択肢として注目されている。
これまでのマレットは、ブレード型から移行する際に見た目や操作性に違和感を覚えるプロもいた。しかし「TRTL」はヘッドサイズをコンパクトに抑えることで操作性をキープしつつ、クランクネックのラインアップや優れたアライメント設計により、ブレード派でもスムーズに移行できる仕上がりだ。
パッティングの状態が良いときこそ、さらなる安定感と再現性を求める──菅楓華らの決断は、ツアーにおけるパター選びの新たな傾向を示している。ツアーで存在感を放ち始めた「TRTL」は、アマチュアにとってもパッティングを助けるギアとなるかもしれない。

