前回はスイスのTPTパターシャフト「PULSE(パルス)」を検証しましたが、リシャフト市場でパター用カーボンは年々需要が高まっています。今回は注目の4ブランドから人気モデルをピックアップし、その性能を紐解きます。

パター用カーボンシャフト人気9モデルを比較!
フジクラ「MC PUTTER」
ドライバーシャフトでも高い人気を誇るフジクラ。2021年発売の「MC PUTTER」は、プレーヤーのストロークやテンポに合わせて選べる3通りのモデルが用意されています。スチールシャフトからの移行でも違和感がなく、安定した距離感とソフトな打感をもたらしてくれる完成度の高さが魅力です。フレックスラインナップが3種類あるので、紹介していきます。
「SMOOTH」
【SMOOTH】
重量:115. 0グラム
トルク:1.6
BUTT径:15.00mm
シリーズ中で最も軟らかい「SMOOTH」は、パター用としては大きなしなりを感じられるモデルです。振り子のようにスムーズな動きを出しやすく、ストロークのリズムを整えたい方に適しています。小さな振り幅やゆっくりとしたテンポでもヘッドがスムーズに動き、インパクトが緩まないため、下りラインのデリケートなタッチに効果を発揮します。
「FIRM」
【FIRM】
重量:115.0グラム
トルク:1.6
BUTT径:15.10mm
中間的な硬さの「FIRM」は、しなりを適度に抑えたしなやかな打感が特徴です。インパクト時のフィーリングはソフトで、ボールの転がりに伸びが出ます。いつも通りのストロークでもひと伸びが得られるため、上りラインでショートしがちな方にマッチします。

「SMOOTH」「FIRM」「X- FIRM」の3モデル
「X- FIRM」
【X-FIRM】
重量:115.0グラム
トルク:1.6
BUTT径:15.20mm
最も硬質な「X-FIRM」は、挙動のしなりが少なくヘッドとの一体感を強く備えます。打感は「カチッ」としたソリッドな感触。1.6というロートルクと115gの適度な軽量さからレスポンスとコントロール性に優れ、高速グリーンでの繊細なタッチ合わせやブレのない転がりを実現してくれます。
三菱ケミカル「Diamana PUTTER」
三菱ケミカルを代表する「Diamana」ブランドのパター専用シャフト。2017年に発売しロングセラーモデルとして愛用者の多い「P135」と2024年1月に追加された「P105」の2モデルがあり、それぞれFLEX1.0とFLEX2.0の2つのフレックスが用意されています。
今回はロングセラーの「P135」のFLEX 1.0とFLEX 2.0を用意して検証してみたいと思います。
「P135 FLEX 1.0」
【P135FLEX 1.0】
重量:138グラム
BUTT径:15.10mm
しっかりとした重量感の中に適度なしなりがあり、タイミングを合わせやすくストロークが安定します。厚みのある打感と軟らかな手応えで、順回転の力強い転がりを生み出せるため、ショートパットで打ちきれずにカップ手前で切れてしまう方に最適です。
「P135 FLEX 2.0」
【P135 FLEX 2.0】
重量:138グラム
BUTT径:15.30mm
「1.0」に比べて適度な張りがあり、重さとハリのバランスが絶妙です。手元でヘッドの位置を掴みやすいため操作性が向上し、振り幅の調整が容易になります。しなりを抑えつつも手応えは硬すぎず、距離感に悩むプレーヤーのミスをカバーしてくれます。

Diamana PUTTER
コンポジットテクノ「ファイアーエクスプレスPT」
カスタムメーカーのコンポジットテクノが手掛ける「ファイアーエクスプレスPT」。2011年に発売された「PT130」は15年以上も発売されているロングセラーモデルで、現在は「PT145」「PT90HM」が追加され3モデルが展開されています。
「PT130」
【PT130】
重量:137グラム
トルク:1.1
BUTT径:15.80mm
137gの重量を生かしてゆったりと振れるモデル。多層構造によるマイルドでしっとりとした打感が魅力です。トルク1.1という超ロートルク設計により打点のブレに強く、芯を外しても安定した直進性をもたらします。

ファイアーエクスプレスPT
「PT145」
【PT145】
重量:153グラム
トルク:1.1
BUTT径: 16.10mm
「PT130」よりさらに16g重い仕様ですが、硬さは変わらずスムーズに振ることができます。シャフト自体の重さでボールを押し出せるため、強く打たなくても転がりが伸び、上りの打ちきれないラインや、強打を避けたい下りのショートパットでもイメージ通りの伸びが得られます。重いグリーンとの相性が抜群です。
「PT90HM」
【PT90HM】
重量:95グラム
トルク:2.6
BUTT径:15.00mm
「PT90HM」は以前ラインナップされていた「PT90」の改良版で「HM」はHIGHMODULUSの略で高弾性シートを採用して設計されています。軽量&硬質なモデルで、「130」「145」の“重軟”とは対照的な“軽硬”のフィーリングです。ソリッドな打感と軽快なレスポンスが持ち味で、自らの感覚でしっかりとヒットしていきたい方に適しています。左右のブレが少なく順回転がかかりやすいため、ブレード型ヘッドとの組み合わせがおすすめです。
エッジワークス「EG PT-100」
工房で人気の高いエッジワークスから登場したブランド初のパターシャフト「EG PT-100」。2025年5月に発売され、ラインナップは1モデルのみです。軽量100g設計で、硬すぎず軟らかすぎない絶妙な挙動を備えています。
【EG PT-100】
重量:100グラム
BUTT径:15.70mm
最大の特長は、しっかりヒットしても「必要以上に転がりすぎない」点にあります。ジャストタッチでカップインするラインを生み出してくれるため、金属フェースなどの打球感が強いパターと合わせても転がりを最適化できます。パッティングでイメージよりオーバーしてしまう方や、緩んでショートしてしまう方にとって救世主となる一本です。

EG PT-100
是非試していただければと思います。


