
63をマークし2位スタートの横峯さくら
この日、インコースの10番ホールからスタートした横峯は、出だしの10番、11番で連続バーディを奪う好発進。15番、16番でもバーディを重ね、前半を4バーディ、ノーボギーの「32」で折り返した。後半に入ってもその勢いは衰えず、3番、5番、7番、そして8番、9番を連続バーディで締めくくる猛チャージ。後半だけで5つのバーディを奪い、驚異の「31」をマーク。9バーディ、ノーボギーという完璧な内容で18ホールを駆け抜けた。
ラウンド後、横峯は「今週は軽井沢だったので、標高が高くて、やっぱりボールが前に前に行くところがあって、そこのセカンドショットのジャッジというのがうまくいったかなと思います」と、高地ならではの距離感のアジャストが功を奏したことを振り返った。
自己ベストタイとなる「63」は、実に13年ぶり。インタビューで「13年ぶりのキャリアベストタイだが?」と振られると、横峯自身も「13年ぶりなんですか? 嬉しいです」と驚きを交えながら笑顔を見せた。
13年前の2013年といえば、横峯が女子ゴルフ界の主役として君臨していた全盛期。この年、年間4勝を挙げ、賞金ランキング2位、そしてメルセデス・ランキングで1位(年間最優秀選手賞)に輝くなど、現在なら「年間女王」に当たる活躍を見せていた。当時の圧倒的な強さを象徴するのが、2010年から足かけ4年にわたって打ち立てた「101試合連続予選通過記録※」だ。
そして、奇しくも13年前、その大記録にストップがかかった因縁の大会こそが、「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」だ。当時、横峯は2日目に通算1アンダー、54位タイと健闘したものの、カットラインにわずか1打及ばず予選落ちを喫していた。歴史的な記録が途絶えたまさにその場所で、13年の時を経て、40歳となった横峯が再び自己ベストの「63」を叩き出して上位に躍り出たのは、運命的な巡り合わせと言える。
「ショットの状態がいいかって言われると、ちょっとそこまでいいとは言えないんですけど、でも1打1打かなとは思っていて、今日みたいにしっかり頭を使って、明日も回れるように頑張りたいです」という横峯。明日以降、2014年のエリエール以来となる12年ぶり、ツアー通算24勝目となる復活勝利に向けてバーディを重ねていく。
※従来の公式発表では「101試合連続」とされていたが、2025年のJLPGAによる記録規程変更(予選カットなし大会を除外)に伴い、現在は新基準で「95試合連続」へ修正
