女子ゴルフの今季国内ツアー第23戦「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」(14〜16日、長野県・軽井沢72G北C=6590ヤード、パー72)はNEC所属の「ホステスプロ」安田祐香の圧勝でフィナーレを迎えた。最終日は6バーディ、2ボギーの68で回り、大会新記録の通算23アンダーで逃げ切った。優勝は今季初で昨年「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」以来の通算3勝目となった。安田をはじめ2週前の「AIG女子オープン」優勝後初の試合出場となった桑木志帆、13年ぶりの自己ベストを記録した40歳の「レジェンド」横峯さくら、さらに岡山絵里、菅楓華らが光を放った避暑地大会の3日間を振り返る。

【初日】安田祐香がコースレコードタイ「61」で爆走! 横峯さくらも13年ぶり自己ベストタイ「63」で激走

画像: 初日の「61」はトーナメントコースレコードタイ記録だった

初日の「61」はトーナメントコースレコードタイ記録だった

初日は安田が鮮やかにロケットスタートを決めた。11バーディ、ボギーなしの11アンダー「61」という異次元の内容で単独首位に立った。前半を31で折り返すと、後半も勢いを維持し、11番から怒とうの5連続バーディ。最終18番もバーディで締めた。「61」はトーナメントコースレコードタイ記録。悲願の「ホステスプロ」優勝へ絶好のチャンスを築き、「1番でティーショットが少し右へ飛んでいきましたが、うまくパーセーブできたのが大きかった。コースレコードタイ記録だけでなく、自己ベストも更新できて、とてもうれしいです。明日以降も上位を目指すだけです」とハッピーな1日を笑顔で振り返った。

2位につけたのは通算23勝の「レジェンド」横峯さくらだった。9バーディ、ボギーなしの「63」は13年ぶりの自己ベストタイ。「今日はセカンドショットのジャッジがうまくいきました。13年ぶりの自己ベストタイと聞いてうれしいです。ショットの調子はそこまでよくないですが、明日も今日のように頭を絞って回れるように頑張りたいです」と40歳のベテランらしく落ち着いて話した。

昨年の年間女王で今季前週までのメルセデス・ランキング4位の佐久間朱莉が8アンダー「64」で3位タイ発進。「先週は入らなかったパットが今週は入ってくれました。タッチが合うようになった感じです。明日も伸ばし合いの展開になるので、ひとつでも多くバーディを取りたい」と手ごたえを口にした。

桑木はAIG女子オープン優勝以後初の試合出場となったが、1アンダー「71」で60位タイの滑り出しとなった。

【2日目】安田祐香が36ホールツアー新「125」で大独走! 2位に7打差をつけ優勝へ王手

画像: 菅楓華、岡山絵里、イ・ミニョン

菅楓華、岡山絵里、イ・ミニョン

2日目は安田が独走態勢を固めた。9バーディ、1ボギーの8アンダー「64」をマークし、2位に7打差の通算19アンダーまで伸ばした。4番で今週初のボギーをたたいたものの、5、6番でバーディを奪い「倍返し」のバウンスバックを決め、後半も5つのバーディを奪取。初日61、この日64の36ホール125ストロークは、アニカ・ソレンスタムが保持していた36ホール最少ストローク記録(パー72)を1打更新するJLPGAツアー新記録。

「今日は1打1打に集中してバーディを積み重ねられたことがよかったです。今週はショットがキレキレでパッティングも入ってくれているだけに、あと1日頑張りたいですね。今のところ2位との差は7打ありますが、明日も今日と同じように1打1打に集中して戦いたいです。キャディをしてもらっている姉と一緒に頑張ります」と圧倒的なリードを得ても平常心を強調した。

画像: 画像左がサイ・ペイイン、右がイ・ミニョン

画像左がサイ・ペイイン、右がイ・ミニョン

安田との差は大きく開いたが、通算12アンダー2位には菅楓華、岡山絵里、サイ・ペイイン、イ・ミニョンが並んだ。

安田と同じく「64」で回った菅は初日の22位タイから急浮上。「今日はショットがよかったですし、パッティングも自分が思ったところに打ち出せただけでなく、カップをしっかりオーバーするタッチで打てました。前週の試合で久しぶりにゴルフができて、今週も優勝争いに加われたのはうれしいです。明日は強い気持ちでプレーすることを心掛けます」と最終日を見据えた。

桑木は「71」でまとめ、カットラインぎりぎりの通算2アンダー50位タイで予選を通過した。

【最終日】安田祐香が大会新23アンダーで圧勝V! バーディ数新記録など驚異の記録ラッシュ達成

最終日は安田が2日目までの勢いを持続した。出だしの1、5番でボギーをたたいたが、8番から4連続バーディを奪って流れを呼び戻し、13、16番でもスコアを伸ばした。最後は2位に背中も見せず、スタート時の7打差をキープしての大独走V。「すごくうれしいです。所属の大会なので、社長とも一緒に写真を撮れてほっとしています」と喜びに浸った。

記録尽くめの優勝だった。通算23アンダーは2008年大会で原江里菜がマークした通算21アンダーを塗り替える大会新記録で、54ホール競技のバーディ数26個はアニカ・ソレンスタムが2003年「ミズノクラシック」で樹立した24バーディを更新する最多バーディ優勝。「3日間でバーディを獲り続けることがあまりなかったんですけど、思った以上にパットが入ってくれましたし、今週はショットがよかったので、それがスコアにつながってくれました」と自己分析した。

画像: 2位タイに入った岡山絵里と菅楓華

2位タイに入った岡山絵里と菅楓華

岡山と菅がともに68で回り、7打差の通算16アンダーで2位を分けた。岡山は「最終組で回れて若い子のプレーも見て刺激になったので、頑張れそうな気がします」、菅も「今日はノーボギーで回れたんですけど、もう少しバーディを取りたかったです」と振り返った。

小祝さくらが「66」で回り、通算13アンダー7位タイ。今季2度目のトップ10フィニッシュを決めた。

画像: 「ルーキー・オブ・ザ・NEC軽井沢72賞」を受賞した吉田

「ルーキー・オブ・ザ・NEC軽井沢72賞」を受賞した吉田

吉田鈴が通算11アンダー11位で新人最上位となり「ルーキー・オブ・ザ・NEC軽井沢72賞」を受賞した。

桑木は通算4アンダー42位タイでAIG女子オープン優勝後初の試合を終え、「苦しかったことはプレッシャーが結構あったことです。でも、裏街道だったのに、たくさんの人に応援していただいたのはうれしかったです。(今後は)パッティングを修正していきたいです」と前を向いた。

女子ゴルフの今季国内ツアー第24戦は「CAT Ladies 2026」で21日に神奈川県・大箱根CCで開幕する。

写真/大澤進二


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