「日本ジュニアゴルフ選手権競技 Presented by Sky 女子15~17歳の部」の第2ラウンドが20日、埼玉県の久邇CC 東・北コース(6533ヤード、パー72)で行われ、埼玉栄高1年で15歳の近重怜奈が1イーグル、6バーディ、1ボギーの「64」で回り、通算15アンダーで単独2位に浮上した。首位の後藤あい(松蔭高3年)に1打差と迫り、最終日の逆転優勝へ向けて最高の位置につけた。
画像: ゴルフ歴5年で日本ジュニア2日目2位の近重怜奈

ゴルフ歴5年で日本ジュニア2日目2位の近重怜奈

出だしからパターが冴え渡った。4番パー5ではセカンドを6番アイアンでピンに絡めてイーグルを奪取。前半だけで1イーグル、5バーディを奪う猛チャージを演じ、前日の自己ベストに並ぶハーフ最少タイ記録の「30」をマークした。「良くて5アンダーと思っていたら、前半で6アンダー伸ばせたので行くしかないと思った」と振り返る。後半は17番で悔しい3パットボギーを叩いたが、「伸び代がある」とポジティブに前を向いた。

プロフィールには「10歳でゴルフを始めた」とあるが、わずか5年でジュニア日本一を決める大会で優勝争いするのは驚異的だ。 実は9歳まで水泳の選手コースでオリンピックを目指すほどだった。全国大会出場も決めていたというが、転機は5年前、家族で行ったグアム旅行での初ラウンドだった。なんと最初の1番ホールでいきなりバーディを奪い、「めちゃ面白い」とゴルフに魅了された。初ラウンドのスコアは120前後だったが、その1打がスポーツ人生を180度変えた。

水泳で培った肩甲骨周りの柔軟性や体幹の強さは、スウィングのしなやかさと安定感に直結している。さらに、バタ足が苦手だったという下半身の弱さを克服するため、昨年から下半身メインの筋力トレーニングを開始。これがブレのないショットを支え、初日の自己ベスト「65」を2日目に「64」へ更新する原動力となった。

この5年間のゴルフ歴は極めて濃密だった。小学6年(12歳)で初めて70台をマーク。中学2年の時には、大東建託のプロツアー出場権をかけた東西統一戦で、昨年プロテストに合格した田村萌来美と1対1で競い合って勝利を収め、人生が変わった。エビアンジュニアカップでフランスに渡った際は憧れの吉田優利と交流し、大東建託に出場した際は埼玉栄の先輩である岩井千怜との練習ラウンドも大きな糧となった。 「水泳は自分が頑張ればタイムが縮まるけれど、ゴルフはうまくいってもスコアにつながるとは限らない。だから深く、面白い」とゲームとしての魅力を語る。

最終日は、首位の後藤や3位の廣吉優梨菜のナショナルチームを牽引するトップ選手と最終組で相まみえる。

「優勝は考えていません。上手い人たちの中で、何が通用して通用しないかを確かめたい。自分に足りないものがわかる明日が楽しみ。緊張はめちゃめちゃするけれど、それもまた経験として楽しみたいです」

初ラウンドからたった5年。目の前の一打に集中し続ける15歳は、大舞台の緊迫感すらも力に変え、明日の最終日へ挑む。

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