8月21日(金)、「~ジャンボ尾崎追悼大会~ ISPS HANDA 夏に爆発 どれだけバーディー取れるんだトーナメント」の第2ラウンドが草津カントリークラブ(6690ヤード・パー72)で行われた。昨日の雷雲接近による順延を受け、早朝から第1ラウンドの残りと第2ラウンドが並行して行われる長丁場となった。この日の天候は曇り、気温21.3℃、北北東の風0.7m/sという穏やかなコンディション。グリーンはスティンプメーター10 1/2、ファームネス282に設定され、各選手がスコアを伸ばし合う展開となった。しかし、前日からの進行の遅れを完全に取り戻すことはできず、無念の日没サスペンデッドが決定。連日の順延というタフな状況下でも、「どんだけバーディー取れるんだ」という大会名に違わぬ異次元のバーディ合戦が繰り広げられている。熱気を帯びる上位陣のプレーを振り返る。

大会名通り「どれだけ取れるか」!絶好調のパットで首位を走る平本世中

リーダーボードの最上段、暫定首位に躍り出たのは平本世中。初日に自身の1ラウンドのベストスコアとなる「10アンダー」を叩き出した勢いそのままに、第2ラウンドも1イーグル・8バーディ・1ボギーの「63」でまわり、アグレッシブなゴルフを展開した。

長丁場のラウンド中も「リーダーボードはあんまり見ていなかった」と冷静そのものだ。「ショットの調子が凄く良かったので、まだ2日目ということもあり、とにかく1打1打丁寧にやりました」と、目の前のプレーに集中し続けたことが好結果を生んでいる。

ピンに絡む精度の高いショットに加え、グリーン上でも神がかり的なプレーを見せた。「まぐれではないですけど、長い距離のシビアなラインが入ったりしたのが、流れが切れなかった要因かなと思います」と振り返る。8〜10ヤードほどの大きく切れるフックラインを初日、2日目ともに沈めるなど、要所でパットが冴え渡った。

「開幕からショットは凄く良い感じでいけている」と語る平本。「これでパターが入れば本当に優勝できるかなと思える感じです」と、ついにピースが揃いつつある確かな手応えを口にする。今年の目標は自身が持つトーナメントベストスコア「19アンダー」の更新だ。「大会の名前が『どれだけバーディー取れるか』なので、その名前通り、どれだけバーディを取れるか自分でもやってみたい」と、週末に向けたさらなる爆発を誓った。

画像: 平本世中

平本世中

36ホールノーボギー!河本力が徹底したパー5攻略で通算15アンダーへ

その平本を4打差で追走するのが、第2ラウンドで「64」をマークした河本力だ。この日は8つのバーディを奪い、第1ラウンドの「65」と合わせて通算15アンダーまでスコアを伸ばした。初日からの36ホールでいまだボギーゼロという安定感を誇る。

「安定してプレーできましたし、ボギーを打っていないです。やっていることが良い方向に向かっていると思います」と充実感をにじませる。「パー5が簡単なので、しっかりそこでスコアを伸ばしていこうと決めています。取りこぼしなくプレーできています」と語る通り、この日も3番、5番、13番、18番とすべてのパー5でバーディを奪取し、戦略がピタリとハマっている。

大会前のオープンウィークでは「ミスの許容範囲を狭くできるよう、再現性を高めるスウィングを練習しました。身体の使い方をシンプルに……」と基礎から徹底的に見直した。その成果が、ノーボギーという結果に直結している。毎日のように草津温泉の湯に浸かり、「書いてある効能を読みながら入っています(笑)」と心身のケアも万全だ。

「優勝を目指していますし、やれないことをやらずに、やれることだけで勝負できるようにしたいです」と力強く意気込む河本。持ち前の飛距離を活かしたゴルフで、さらなるバーディ量産を狙う。

画像: 河本力

河本力

「暗さと疲れで……」上がり連続ボギーも、大堀裕次郎が圧巻のアイアンショットで暫定3位タイ

通算14アンダーで暫定3位タイにつけたのが大堀裕次郎である。第1ラウンドを「64」、第2ラウンドを1イーグル・6バーディ・2ボギーの「66」でまとめ、首位争いに名乗りを上げた。

第2ラウンドのハイライトは5番ホール(506ヤード、パー5)でのイーグルだ。「220ヤードくらいから5番アイアンで打ち、今日イチのセカンドショットが打ててほぼ1ピンくらいについた」と会心のプレーを振り返る。さらに「パター以外はいい感じで、ショットでとったバーディがほとんど。ほとんど2mくらい」と語るように、キレのあるアイアンショットでピンに絡め続けた。

しかし、早朝4時起きで第1ラウンドの残りからプレーした疲労と、日没間際の暗さが終盤に襲いかかる。「疲れて真っすぐ立っているのがもう駄目になりました(笑)。暗かったですし」と限界を明かし、実測212ヤードの17番(パー3)では3パットのボギー、最終18番(パー5)では池に入れての連続ボギーフィニッシュとなった。

それでも、同組で回った平本世中(暫定首位)らの好プレーに引っ張られ、「お互いにプレーが早く、回りやすかった」と好環境がスコアメイクを後押ししたという。「たぶん30アンダーくらい行かないといけないと思うので、明日伸ばせないと終わってしまう。また今日くらいのいいプレーをして頑張りたい」と、週末のバーディ合戦へ気合を入れ直した。

画像: 大堀裕次郎

大堀裕次郎

連日のサスペンデッドにより、選手たちの体力と集中力が極限まで試される過酷な大会となっている。明日の競技再開後、未知の領域である「30アンダー」に向けて誰が抜け出すのか。ジャンボ尾崎の「攻めるマインド」を受け継いだ男たちの、週末の激闘から目が離せない。


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