
今季3勝目を挙げたウィンダム・クラーク
1番で「下らないボギー」を叩いたクラークに対し同組のマキロイはバーディ発進。スタート時点で5打あったリードはあっという間に3打に縮まった。
「不思議な感じでした。緊張はしていなくて何だか上の空という感じでした」と10番までに3つボギーを叩き他の追撃を許したクラーク。
脳腫瘍の大手術から奇跡の復活優勝を遂げた地元大学出身のゲーリー・ウッドランドやトップ30入りがかかるカントレー、そしてマスターズ以来の今季2勝目を目指す同組のマキロイの追い上げに「独走で勝ちたかった」というクラークはじりじりと後退。
11番からはマキロイと14アンダーで首位を並走し、15番までノーバーディのクラークの勝利は風前の灯火かと思われた。
しかし232ヤードの16番パー3で先にバーディチャンスにつけたマキロイの外側から6メートルのフックラインを読み切り、カップ右からファーストパットを捩じ込みこの日最初のバーディを奪うと状況は一変。
17番パー5でマキロイがバンカーからバンカーを渡り歩きボギーを叩く中、クラークは16、17、18の3連続バーディでリードを広げ土壇場で勝利をもぎ取った。
「5打リードしている状況でもやっぱり勝つのは難しいですね。危ない場面もありましたが精神的に持ち堪え勝利を逃さなかったことを誇りに思います」(クラーク)
昨年全米オープンでロッカーを破壊し「世間から厳しい目で見られたり、僕じゃない他の選手が応援されたりすることもありましたが、自分としてはようやく本当の意味で自信を持って戦えるようになったと感じています」とシーズン最多タイの3勝目を挙げプレーヤー・オブ・ザ・イヤーの有力候補に名乗り上げた。
「昨年過去最悪のシーズンを経験した」クラークは「今の自分の立ち位置に満足しています」と誇らしげな表情で勝利を噛み締めた。
敗れたマキロイは5メートルのバーディチャンスを逃し相手がバーディを奪った「16番が重要な分岐点でした」と振り返った。
「良いパットだったんです。14番も15番、16番もすべていいパットを打ったけれど、ただカップに入らなかっただけ」。プレーの内容には納得しつつ結果には不満が募った。
それでも「大勢のギャラリーが醸し出してくれた熱気。彼らの前でプレーできたのは本当に素晴らしい体験でした」と敗戦を悔やむ間もなく年間王者がかかる次週のツアー選手権に向け「課題に取り組み続ける」と決意を新たにした。
下部ツアー(コーン・フェリー)で杉浦悠太が上がり3連続バーディで逆転優勝を飾ったこの日、同世代の久常涼は序盤のミスを中盤以降盛り返したものの1つスコアを落とし、スコッティ・シェフラーらと並び12位タイ。ポイントランク47位で初の最終戦進出はならなかった。
松山英樹は5バーディ、2ボギーの3アンダー67をマークし前日より15ランクアップの28位タイで終戦。ポイントランクは変わらず16位で最終戦に挑む。
写真/Getty Images
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