女子ゴルフの今季国内ツアー第24戦「CAT Ladies 2026」(8月21〜23日、神奈川県・大箱根CC=6657ヤード、パー72)は吉田鈴の逃げ切り優勝で幕を閉じた。最終日を首位タイから
出て4バーディ、ボギーなしの「68」で回り、通算13アンダーまで伸ばして混戦を制した。優勝は初優勝した6月の「ヨネックスレディス」以来の今季2勝目となった。吉田、2位に入った荒木優奈、3位に並んだ「AIG全英女子オープン」覇者・桑木志帆、神谷そら、河本結、さらに初日に飛び出した加藤麗奈らが躍動した3日間を振り返る。
画像: 最終日を首位タイでスタートした吉田鈴。一時は首位の座を譲ったが、最後は通算13アンダー、2位の荒木優奈に2打差をつけて逃げ切った

最終日を首位タイでスタートした吉田鈴。一時は首位の座を譲ったが、最後は通算13アンダー、2位の荒木優奈に2打差をつけて逃げ切った

【初日】19歳の加藤麗奈と鳥居さくらが「66」で首位発進

画像: 初日は若手の鳥居さくら、加藤麗奈が躍進した

初日は若手の鳥居さくら、加藤麗奈が躍進した

初日は19歳の加藤と鳥居さくらが6アンダーの「66」をマークして首位に並んだ。加藤は6バーディ、ボギーなしの完璧な内容で「スタート前はパッティングに不安を感じていましたが、いざスタートしたらショットがそれほどブレることもなく、パッティングも決まってくれたのでよかったです」と笑顔で振り返った。初日トップスタートは自身初。7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」で初優勝を果たしたことが自信につながったそうで「自分のプレーに自信を持つことができ、気持ちも楽になりました。楽しみながら明日はプレーしたいです」と残り2日間へ思いを馳せた。

同じく首位タイに並んだ鳥居は1イーグル、6バーディ、2ボギーの内容で、圧巻は8番(378ヤード・パー4)。ラフからの第2打を直接カップに沈める見事なイーグルを奪い「イーグルは第2打を48度のウェッジでラフから打ちました。ピン方向には飛んでいったので、寄っていたらいいなと思っていましたが、結果入っていたのでよかったです。明日は明日の風が吹くので、今日のことは忘れて目の前の1打に集中します」と喜びを口にした。

画像: 3位タイには蛭田みな美、佐久間朱莉、申ジエが入った

3位タイには蛭田みな美、佐久間朱莉、申ジエが入った

首位に1打差の5アンダー「67」の3位には昨年の年間女王・佐久間朱莉、2023年大会覇者の蛭田みな美、永久シードにあと1勝に迫った申ジエ、ウー・チャイェンが並んだ。

画像: ウー・チャイェンは、仲良しの藤井美羽とタッグを組んでいた

ウー・チャイェンは、仲良しの藤井美羽とタッグを組んでいた

佐久間は1番(470ヤード・パー5)でバーディ発進を決めると、前半だけで5つのバーディを奪う猛攻を披露し「前半にバーディをたくさん取ることができて、いい流れに乗れたので、初日はいいプレーができた」と手ごたえ。蛭田は5バーディ、ボギーなしと安定感抜群の内容。2023年優勝の実績があるものの「(相性が良いという)イメージはそうでもない。7番ホールで上りの4メートルが入ってくれたことで、勢いがついたと思います」と話した。

【2日目】吉田鈴と佐久間朱莉が首位浮上! 優勝争いは混戦へ

画像: 2日目は佐久間朱莉と吉田鈴が首位タイに並んだ

2日目は佐久間朱莉と吉田鈴が首位タイに並んだ

2日目は吉田が8バーディ、2ボギーの「66」を出し、通算9アンダーで初日の13位タイから首位タイに大きくジャンプアップ。「このコースはバーディを奪える前半と耐える後半ではまったく異なる雰囲気なので、攻め方に気をつけてプレーしました。明日は今日と違った緊張感が出てくると思いますが、最終日最終組は2回目なので、しっかりと自分のゲームプランに沿ってプレーしたいです」と今季2勝目を見据えた。

吉田と並んで首位に立ったのが佐久間。5バーディ、1ボギーの「68」で回り、こちらは初日3位タイからトップタイへ。「3パットをした12番のボギーがもったいなかったけど、13番でバウンスバックできたのでいい流れが来てくれました。今大会とは相性が悪くないですし、明日は優勝したい気持ちも強いので、集中して頑張りたいです」と今季開幕戦以来の通算6勝目へ照準を合わせた。

画像: 1打差には吉﨑マーナ、鳥居さくら、荒木優奈、神谷そらが並び、混戦状態が続いた

1打差には吉﨑マーナ、鳥居さくら、荒木優奈、神谷そらが並び、混戦状態が続いた

1打差の通算8アンダー3位には吉﨑マーナ、神谷そら、荒木優奈、鳥居が並んだ。吉﨑は6バーディ、1ボギーの「67」で回り「今日はティーショットが安定していました。明日はすごく楽しみです」と前を向いた。

神谷は「68」で回り、初日の7位タイから優勝圏内へ。「ハーフターンで欲をかかずにプレーしようと決めて、それがいい方向にいった感じです。勝ちたい試合のひとつでもあるので、最近の悪い流れを断ち切りたいです」と目線を上げた。

【最終日】勝負どころでパットが冴えた吉田鈴、歓喜の逃げ切りV

画像: 混戦を戦った仲間と抱き合う吉田

混戦を戦った仲間と抱き合う吉田

最終日は混戦模様となった。首位タイから出た吉田は前半9ホールをすべてパーとした。一時は首位を譲ったが、10番(365ヤード・パー4)でこの日初バーディを奪うと、12番(149ヤード・パー3)で3メートルのバーディパットを沈めてトップに並び、16番(422ヤード・パー4)で12メートルを決めて抜け出した。最終18番(517ヤード・パー5)は第3打を30センチにピタリとつけてバーディフィニッシュ。ウイニングパットを沈めた直後には両手を上げて喜びを表現した。

初優勝した「ヨネックスレディス」は上位陣が同週開催の「全米女子オープン」出場のため不在だったが、この大会は桑木をはじめ上位陣がそろったなかでの優勝。実力の高さを示した格好で「きちんとみんながいるなかで勝てたのが自信になります。2勝目にかかる時間も大切だと感じていました。すごく時間がかかる人とかからない人とでは成長のスピードが違うなと思っていたので、2カ月という短い期間で勝てたのは、1回勝ってから気が緩まなかったからだと思います」と喜びをかみしめた。

画像: 惜しくも2位にとどまった荒木。2位(タイ)は今季4度目

惜しくも2位にとどまった荒木。2位(タイ)は今季4度目

荒木は一時首位に立ちながら11番(424ヤード・パー4)のボギーで後退。吉田に2打差で昨年「ゴルフ5レディス」以来の通算2勝目を逃がし「チャンスでパットが決まらずフラストレーションがたまるラウンドでしたが、最後まであきらめずにプレーできたのはよかったと思います」と悔しさを胸にしまい込んだ。

画像: 神谷そらや河本結と並び3位タイでフィニッシュした桑木

神谷そらや河本結と並び3位タイでフィニッシュした桑木

メジャー覇者の桑木は「69」で回り、3位タイでフィニッシュ。「今週はそんなに緊張がなく最後までできたと思います。ちょっと休んで、また万全な状態で臨めるように頑張りたいです」と話した。

佐久間は通算8アンダー13位タイにとどまった。

女子ゴルフの今季国内ツアー第25戦は「ニトリレディス」で27日に北海道・釧路CC鶴居東Cで開幕する。

写真/有原裕晶


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