
水不足のなかコースコンディション維持に努力していることをホームページで報告するイギリスのハーレーフォードGC
ヨーロッパでの40度超えの熱波と少雨により、ドナウ川が渇水し川底からマンモスの化石が見つかったこと、そこでハンガリーやフランスの原発が出力制限を行っているニュースは日本でも伝えられている。しかし河川が記録的な低水位レベルになっているのはドナウやライン川だけではない。ロンドンのテムズ川の源流が変わったり、イングランド東部のウェンサム川の水位が1960年代に観測記録が始まって以来過去最低だということも伝えられている。
そんななかで、今回のイングランドの水使用制限は、必須ではないビジネス上での使用を禁止したもので「私たちは、さらなる制限を避けるために乾季の期間、特に数日から数週間にわたってできるだけ効率的な水の使用をするように訴えている」と、水道会社のコメントをゴルフビジネス誌が伝えている。
すでに家庭の庭の芝への散水を禁止しているところは多いが、スポーツの芝への散水については、ゴルフ場の芝を含めて禁止されていない。しかしメンテナンス機器の洗浄やクラブハウスの窓拭きや敷地の清掃、プールなどのゴルフ以外のクラブハウス内の施設での水の使用を禁止している。もっとも、多くのゴルフコースでは貯水池などからの取水で、芝への散水に水道が使われることは少ないが、それにしても水道料金の値上がりは別にして、こうした使用制限は20年ぶりと英国メディアは報じている。
とはいえ、熱波による蒸発と、少ない雨量による影響で農業被害だけにとどまらず、蒸気タービンを回す原発や石炭火力からの電力不足も生じている。加えての森林火災。これが今年だけにとどまればよいのだが気候変動はポイント・オブ・ノーリターン、もう後戻りができないところまで来ているのだろうか?
※週刊ゴルフダイジェスト2026年9月8日号「バック9」より
