パッティングを修正した
首位と2打差の4位タイからスタートした佐久間朱莉が、7バーディ・1ボギーの「66」で2勝目を飾った。
前半から優勝に弾みをつけるゴルフを展開した。最初の1番ホールでバーディを奪うと、3番、5番もバーディを獲りスコアを伸ばした。さらに7番、8番を連続バーディを決め、ボギーフリーの「31」で折り返す。
難度上位4ホールが控える後半のプレーについては、「後半を赤字で回るっていうのは、キャディさんと10番のティーに立って2人で会話をしてプレーをしました」と振り返る。
その10番ホールは難度4位と厳しいセッティングの中、セカンドショットをピン側3ヤードに落とし、見事にバーディを奪取する。

セカンドショットが冴え渡った
それ以降はパーで凌ぐ展開が続き、15番ではボギーを打つも「自分の中でいいストロークをし続けるっていうのが今週のテーマだったので。そのテーマだけを、どんなにミスしてもいいからっていう風に思って、プレーを最後までしました」と、スコアよりもストロークの動きに集中した。
そして最終18番では今日7個目のバーディを奪った。最後のウィニングパットについて「意外と思ったよりしびれずに、しっかり動けたと思います」と振り返り、「入れたら優勝できると思って打ちました。真ん中から入ってくれたので、嬉しかったです」と笑顔を見せた。
タフな4日間を終えて「久しぶりの優勝争いで、すごい緊張してなかなか思うように手が動かなかったホールももちろんありました」とプレッシャーもあったが、「最後は本当にもう自分の目標の『後半赤字』っていうことだけに集中して、18番もプレーしていました」と強い意志を貫いた。
自分は一人じゃないと気づけた
昨年に初優勝と年間女王を同時に達成し、今シーズンも開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で1勝目を飾るなど、強さを見せつけていた。しかし、以降はトップ3が4度、さらに「ニチレイレディス」「北海道meijiカップ」では予選落ちと歯車が狂っていた。
そんな時に支えになったのが、先輩からの連絡だった。
「北海道meijiカップで予選落ちした後に、いろんな先輩方が心配の連絡をくださって。自分は一人じゃないんだなっていうことを、予選落ちして気づけて」と明かし、上田桃子、有村智恵、原英莉花などからメッセージを受け取ったという。

周りのサポートやアドバイスで失った自信を取り戻した
特に上田桃子からは「チャレンジ精神を忘れずにプレーしたらすごいいいと思うよ」と励まされ、「そこからある意味吹っ切れて、1からの気持ちで頑張ろうっていう風に思って挑みました」と語った。その翌週の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」では7位タイと5試合ぶりのトップ10入りでフィニッシュできた。
今大会の優勝でポイントランキングは2位に浮上し、2年連続の年間女王も見えてきた。「諦めてないです」と力強く答え、「まだ国内メジャーも3つありますし、どれだけ勝てるかっていうところに集中して残りの試合は挑みたいなという風に思っているので」と闘志を燃やす。
一方で、アメリカツアーの予選会については「たぶん受けないと思います。8割ぐらいは受けないと思います」と自身の現状を冷静に分析している。「日本ツアーでもっと無双しない限りは向こうで戦えないと思うので。それが、やっぱり全英で自信をなくしてしまったところもあるかなと思います」と理由を語った。
苦悩の末に周囲のサポートで一皮むけた佐久間が、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか注目だ。
写真/大澤進二
