「MT-28」「MTIウェッジ」など数々の名器を世に送り出し、日米両ツアーで多くのプロ支給品を手がけてきたクラブ設計家、宮城裕治氏が流行に惑わされないクラブ選びとクラブ設計の真実をクールに解説。今回はピンの中古FWが人気を集めている理由と中古FWの選び方のポイントを教えてもらった。
画像: 中古も新品もピンのFWが人気の理由とは?(写真はイメージ)

中古も新品もピンのFWが人気の理由とは?(写真はイメージ)

“プル角”がアマチュアにはメリット!?

みんゴル(以下、み):「G440」「G430」などピンのFWが中古で売れているそうです。ピンのFWのどんなところがいいのでしょうか?

宮城:ぼくも初中級者やFWの苦手な方にはピンのFWをおすすめしていますよ。

み:それだけやさしいわけですね。

宮城:ピンのFWは番手のラインナップが豊富で3HLや7W、9Wも選べます。また、シャフトにプル角がついているところが特色です。

み:プル角はあまり馴染みがない用語ですが。

宮城:構えたときのシャフトの傾きのことをいいます。ピンのFWは自分から見てシャフトが左に傾く度合いが3W、5W、7W、9W、さらにハイブリッドとだんだん大きくなっています。

み:そのことがアマチュアにどんなメリットがありますか?

宮城:ヘッドを真ん中、手を左太股の前に置くことになるので、アイアンのようなイメージで構えて打つことができます。アマチュアはロフトの立ったFWを持つとどうしても球を上げようとするのでダフったりトップしたりしがちですが、ピンのFWなら自然と上からヘッドを入れられるようになります。シャフトを真っすぐ立てて構えるとフェースが左を向いてしまうので、グリップを左に出してフェースがスクエアになるように構えることがピンのFWを上手に使いこなすコツです。

み:他メーカーのFWはそうなっていない?

宮城:大手でいえばテーラーメイドやキャロウェイのFWにはそれほどプル角がついていません。

み:するとテーラーメイドやキャロウェイはシャフトを真っすぐ立てて構えるのが正しいわけですか?

宮城:いえ、プル角のついていないクラブでハンドファーストに構えればフェースが開いてきます。それが左を嫌がるプロや上級者に好まれている理由です。

み:ピンはアベレージゴルファーが結果を出しやすいFWというわけですね。歴代モデルの中ではどれがおすすめですか?

宮城:「G425」は一番出来が良くてプロでも使い続けているモデルです。2代前なので相場もかなり安くなっているのでおすすめです。その次が「G440」です。「G410」も悪くありませんがかなり古いモデルなので程度をよく見極めてください。

み:「G430」が入っていませんが。

宮城:「G430」はスクープ角がマイナスなので左足下がりでひっかかりやすくなっている気がします。後ろのネジが当たってダフりやすいのも弱点のように思います。そのため「G440」にモデルチェンジしたときにはネジが引っ込められました。

み:他メーカーのFWでおすすめはありますか?

宮城:「ステルスプラス」の3Wと5Wはやさしくて飛びます。ちょっと腕に覚えのある人におすすめです。

み:中古のFWを購入する時の注意点を教えてください。

宮城:中古の場合、一軒のショップで同じモデル・同じシャフトスペックが揃わないことがままあります。新旧のモデルで設計がかなり違うこともあるので、全番手を構えて打ってみることをおすすめします。また、リシャフト前提なら構いませんが、妥協してシャフトのスペックがバラバラにならないようにしてください。


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