
「ミヤコ、行きます」笑顔の都玲華
前週のニトリレディス最終日、クラブ超過による4罰打も響いて67位タイに終わった都。しかし、悲しみに暮れて立ち止まる暇はなかった。日曜夜に釧路から羽田へ飛び東京の自宅へ。月曜日は車で千葉へ移動。火・水曜日の2日間、袖ケ浦カンツリークラブ新袖コースで行われた日本女子オープン最終予選に挑み、見事8位タイで本戦出場権を勝ち取った。
水曜夜に再び東京へ戻り、品川から新幹線で名古屋へ。徳島の実家から車で駆けつけた父親と再合流し、名物の味噌煮込みうどんを食べて、開催地である岐阜へと車で乗り込んだ。
釧路、羽田、千葉、東京、愛知、岐阜。「初めて若干疲れているかなと感じる」と苦笑いするが、移動の疲れを忘れさせるほどの充実感が今の彼女にはある。
その理由は、久しぶりにツアーへ同行した父親がスウィングのわずかなズレを見抜いてくれたことにある。ニトリレディスの初日終了後、「お尻が落ちて、ハンドダウンになりすぎているぞ」と指摘を受けたのだ。
自分では気付かない、不安からくるわずかなズレ。都は「もっと早く言ってよ」と言い返したと笑うが、「すっと立つ」と、構えた瞬間から「これはいける」という抜群の感覚がよみがえったという。
「もともとボールを押し込むように打てていたんですが、ちょっと球離れが早いように、ボールを強く打つことができていなかった」
アドレスを直したことで、インパクトでボールを強く押し込めるようになり、アイアンのキレも劇的に戻った。ショットの自信は完全に回復し、予選会での好プレーにもつながった。
「予選通過はしていても上位に顔を出せない」ともどかしい日々が続いていたが、もう大丈夫。
「そろそろ、ミヤコ、行きます」
自身の快進撃を予感させる言葉が飛び出した。プロとしては初めて挑むみずなみコースはアップダウンもあるが、戦える武器がある。
過酷な移動と連戦を乗り越え、確かな手応えと本戦への切符という喜びを手に入れた。充実の1週間を経て、いよいよ都の本格的な上位争いが幕を開ける。
