
20歳の福田萌維が初優勝
初日は青木瀬令奈が8アンダーで単独トップに立った

初日8アンダーで単独トップの青木瀬令奈
初日は、青木瀬令奈が8アンダー「64」をマークし、単独首位に立った。
青木は、11番からの5連続を含む9バーディ1ボギーのゴルフ。「初日単独トップは本当に久しぶりですし、今年自体まだトップ10が1回しかないので、すごく自信になります」と笑顔を見せた。
3打差の5アンダー4位タイには、ベテランや若手、ディフェンディングチャンピオンらが並ぶ大混戦となった。

前半「30」をマークし4位タイの金田久美子
11歳で初めてプロの試合に出場した思い出の地で金田久美子も4位タイ。前半に5連続バーディを含む「30」でロケットスタートを切った。「前半はとっても良かったですね。私はここのコースあまりいいイメージがなくて自信がなかったんですけど、久しぶりに良かったです」と安堵の表情を見せた。

初優勝へ11アンダー単独首位に浮上した福田萌維
2打差の6アンダー3位につけたのは、ルーキーの福田萌維。パッティングの好調さを原動力にスコアを伸ばした。「落ち着いてゴルフができたのと、たくさんバーディを取るという自分のいいゴルフができたと思います。パッティングがすごく良く、タッチもラインも合っていました」と手応えを語った。

金田と同じ4位タイの竹内美雪
金田と同じく4位タイの竹内美雪は、ショットとパットの噛み合わせが光った。今週からパターをアップライトにし、鉛を貼る調整を行ったことが功を奏した。「ショットも良ければパターも良かった」と振り返る。2024年秋に発症した肺気胸による長い呼吸苦を乗り越え、「体力が戻ったなと思えたのは2カ月前ぐらい。ドライバーの距離も戻ってきたし、ゴルフができていること自体がありがたいです」と周囲に支えられた感謝も語りながら笑顔を見せた。
1打差の7アンダー2位には上野菜々子がつけ、4位タイには金田、竹内のほか、佐藤心結、阿部未悠、鳥居さくら、昨年覇者の荒木優奈の6人がひしめき合う混戦の幕開けとなった。
2日目、福田萌維が「最終日最終組」へトップに浮上

11アンダーの福田萌維が「最終日最終組」へトップに浮上
2日目は、プロ2年目で20歳の福田萌維が、7バーディ2ボギーの67をマークし、11アンダーで単独首位に浮上した。1番では138ヤードから8番アイアンでピン奥6メートルに乗せてバーディ。ボギーを叩いた直後にも、流れを切らさないバウンスバックを2度決めてみせた。初日に目標に掲げていたレギュラーツアー初の「最終日最終組」を実現し「いつも通りに回りたい」と初優勝へ意欲を見せた。
福田を追う2打差9アンダー2位には鳥居さくら、1打差8アンダー3位タイには、初日首位の青木瀬令奈や安田祐香ら6人がひしめく大混戦となった。

ルーキー鳥居さくらが2位に浮上
ルーキーの鳥居は、2日目に4バーディ、1ボギー、1イーグルの68をマーク。10番で劇的なチップインイーグルを決めた。「セカンドがグリーン手前で届かなかったんですけど、上りのアプローチで感覚的には良いイメージで打てたので入ればいいなぐらいでしたけど、まさか入ってくれたので嬉しかったです」と興奮を語る。
初優勝がかかる最終日に向けては「あまり優勝、優勝とは考えすぎず、目の前の一打に集中して、明日は明日の風が吹くので、それでベストを尽くせたらなと思います」と自然体を貫く。

ツアー4勝目へ3打差3位タイに浮上した安田祐香
3位タイグループの安田は、5バーディ1ボギーの68と伸ばした。
「前半良いプレーが出来て、後半ショットでバーディチャンスにつくことは中々できなかったんですけど、上手くパーセーブできて良かったです」と粘り強いプレーを振り返る。18番のパーセーブは「ロングパットの上りでショートすることが多かったので、最後タッチが合ってくれてよかったです」と安堵を口にした。「今日も3パットしてしまったので、そういうミスがないようにして、また伸ばせればいいかなと思います」と最終日へ向けて気を引き締めた。

14年ぶりのツアー優勝へ、安田と同じ3位グループの木戸愛
同じく3位タイに浮上したのは、7バーディ2ボギーの67の木戸愛。
1番、2番で連続バーディを奪うなど「前半良いゴルフが出来て、後半ももう少し頑張りたかったんですけど、トータルでいいプレーが出来て、明日につながるかなと思います」と納得の表情だった。14年ぶりのツアー優勝へ「目の前の一打に集中して頑張りたいです。ベストを尽くして頑張ります」と言葉に力を込めた。
初日首位の青木瀬令奈は出入りの激しい展開ながらも72で耐え抜き、3位タイに踏みとどまり、金田久美子は2日目70で回り、7アンダーの9位タイ。竹内美雪は2日目73、4アンダーで決勝へ進んだ。
最終日は福田萌維と木戸愛のプレーオフ決着

福田萌維が木戸愛とのプレーオフを制した
最終日は前半から激しいバーディ合戦となった。前半を終え、首位の福田萌維が31、追う木戸愛が30をマークするなど、上位陣が軒並みハーフ31以下を叩き出すハイレベルな混戦が繰り広げられた。
後半も激しい伸ばし合いが続き、福田が16番を終えて17アンダーとし、2位の木戸に2打差をつけて首位を快走していた。しかし、17番でドラマが待っていた。
福田はつま先下がりのラフからの2打目を池(レッドペナルティエリア)に入れ、ダブルボギーを叩いて15アンダーに後退する。一方、木戸は3メートルのパーパットをしぶとく沈めてパーセーブ。このホールで2打差が一気になくなり、両者は同スコアで並んだ。

プレーオフ3ホール目、ティーショットを左に曲げてグリーンオンできなかった木戸に対し、福田がバーディパットを決め決着した
18番をともにパーで終え、決着はプレーオフへ。1、2ホール目をパーで分けた後の3ホール目、木戸がティーショットを左に曲げて力尽きるなか、福田はフェアウェイからの2打目をピン手前5メートルに乗せ、バーディパットをねじ込んで激闘を制した。

1打差3位の安田祐香
この激闘の裏で、トップとわずか1打差の通算14アンダー3位タイには4人が並んだ。ウー・チャイエン、小林光希、髙野愛姫、そして安田祐香だ。安田は最終日に6バーディノーボギーの66を叩き出し、一時は優勝争いに加わる猛チャージを見せた。「最後は良いショットが打てて、バーディが獲れたので良かったです」と振り返り、3日間とも60台を揃えてホールアウト。「来週もメジャーですし、また優勝争いして優勝できるように頑張ります」と、次戦への手応えを口にした。

初Vの福田は次戦のメジャー大会で海外メジャーチャンピオンたちを見て学びたいという
今大会を制した福田、惜敗した木戸、3位の安田らが次に見据えるのは、今週10日開幕する国内メジャー第2戦「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」(石川県・片山津ゴルフ倶楽部白山コース)だ。
今大会を欠場したメルセデスランキングトップでAIG全英女子オープン覇者の桑木志帆、直前の米ツアーで完全優勝を飾り凱旋出場となる世界ランク6位の山下美夢有、24年アムンディ・エビアン選手権を制した古江彩佳らメジャーチャンピオンをはじめ、米女子ツアーから11人の豪華な実力者たちが集結する。さらに、今大会で悲願の初優勝を飾った20歳の福田、今季2勝を挙げている吉田鈴と、米ツアー自己ベスト2位でシードを確定させた姉・優利の「吉田姉妹」による競演など、みどころ満載のメジャー大会となる。熱い闘いを繰り広げた選手たちが、さらなる高みを目指して石川県片山津の地へと乗り込む。
撮影/岡沢裕行
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