
スウェーデン出身で身長180cmを超えるアンナ・ノードクイスト。女子プロゴルフ界きっての大型プレーヤーだった
この大会で引退することは1年前から決めていたという。予選を通り最終ラウンドをプレーし終えると様々な感情が込み上げ言葉を失った。
「まだやり残したことがあるような気もするし競技生活が恋しくなるでしょう。21歳のときにたった1人でここに来た私は、LPGAファミリーの皆さんに支えられました。浮き沈みのあるキャリアでしたが、前に進み続ける力をもらいました」と声を詰まらせたスウェーデン出身の39歳。最終日同組のアリヤ・ジュタヌガーンが1番ホールで「最後のラウンドを一緒に回れて本当にうれしい、と言ってくれて思わず涙ぐんでしまいました」。
数日前にリディア・コーから「すごく素敵なシャンパンをいただいたんです。09年のヴィンテージで、その年私はルーキーイヤーだったんです」と言い、さらに「今日もう1本同じ銘柄の17年のものをいただきました。17年は私が初めてヨーロッパでメジャー(エビアン選手権)を優勝した年。私にとって特別な意味があります」。
これまで一緒に戦い見守り続けてくれた仲間、そしてキャディたちと何度もハグを交わし現役に別れを告げたノードクイスト。
「デビューして3、4年でゴルフをやめる寸前まで追い込まれました。あのとき弟が来てキャディをしてくれなかったら、ここまで続けられなかったと思います。平坦ではない道のりを乗り越えてきた自分を誇りに思います。決して諦めなかったことを覚えておいてもらいたいです」
9月11日からオランダで開催される女子版ライダーカップ、ソルハイムカップで彼女はキャプテンとして欧州チームを率いる。選手とキャプテンの両立だったここ1年は目まぐるしく過ぎた。それを終えて「ふと、当面のスケジュールが何もないと気づいた瞬間、初めて引退を実感するのかもしれません」。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年9月22日号「バック9」より
