
最終回では、辻垣内さんが3ホールのラウンドで見抜いた【みやびさんの弱点】を矯正してくれます!
【3人目のクラチャン・辻垣内柾好さん】
2025年に取手桜が丘ゴルフクラブのクラチャンに輝く。職人技から生まれる高弾性と高性能がウリのカーボンシャフト製造メーカー「シンカグラファイト」を運営。吉澤柚月などの女子プロたちが同社のシャフトを実戦投入している。得意クラブは「パター」。
前回のお話はこちら⇩
「広いから安心」は罠! 景色に騙されない朝イチのマネジメント

“カート道の敷き方”も、ゴルファーを惑わす要素だ
スタートホールは広々とした1番パー5。フェアウェイも広く気持ちよくスタートできそうなロケーションです。ツッチーさんからのアドバイスはどんなに広々としていてもハザードの位置はしっかり把握し、そこにだけは絶対に入れないこと。そして、練習場とは異なり、コースでは違う景色が視界に入ってくるため、打ちたい方向に向いているつもりでもハザードなどの影響で正しく構えられていないことが多く、それがミスショットにつながってしまうということでした。
ツッチーさんから狙うべき箇所を明確に指示してもらったおかげで、ティーショットはまずまず。ドライバーは14本のクラブの中で最もアバウトに打っていけるクラブ。フェアウェイキープができなくても、コース内にさえ収まっていれば、次打でリカバリーすることも可能。ただ、競技を目指すとなればティーショットからマネジメントをして、しっかり狙って打っていかなければならないとツッチーさん。
落ち葉1枚が明暗を分ける!? 魔法の目印(スパット)で狙い撃ち

「右サイドからクロスでグリーンを狙う場合、より右を向きやすいので注意」とのアドバイスをもらったみやびさん
セカンドショットでみやびさんはツッチーさんから練習場で教わったことをしっかり実践。
ティーショットがやや右サイドに飛んだため、右ラフからセカンドショットを打つことになったみやびさん。ここでツッチーさんからのアドバイスはやはりアドレス。
「この位置からだとコースに対してクロスに打っていかなければなりません。注意しなければならないのは、カート道路の方向などに惑わされて右に向きやすくなること。しっかりアライメントを決めて打ちたい方向にアドレスをすることが大切なことです」(辻垣内・以下同)

木を避けるショットを披露してくれたツッチ―さん
一方のツッチーさんのセカンドショットは左サイドから。コースがやや左にドッグレッグしていることもあり、左サイドの木がかなり邪魔になる状況。ただ、ツッチーさん的には「パー5だから」とあまりトラブルとは思っていない様子。みやびさん的にはこの状況はかなりのトラブルショットになる印象だったようですが、ツッチーさんは少しフックめに打って見事に邪魔な木をクリア。
「少しやりすぎましたけどまずまずですかね」
こういうところで上手く対処できるようになりたいとただただ感心するみやびさんでした。

狙いたい方向を向けているか。アドレスへの意識が高まると、もっといい球が打てるかも
その他のホールの2打目以降でツッチーさんから伝授されたことは「打ちたい方向に正しくアドレスできるかどうか」ということ。そのために大切なことが「ボールの打ち出し」。打ち出し方向で右や左に出てしまうと結果的に大きなミスにつながることが多く、とにかく正しく構えて、正しい打ち出し方向にボールを出すこと。そこでみやびさんが見つけたのがボールの先に落ちていた葉っぱでした。
これには「ちょうどいいところに葉っぱがありますね。あれに向かって打ち出しましょう」とツッチーさんも合意。結果的にはみやびさんのショットはミスになったものの、ツッチーさん的には「アドレスも間違っていなかったし、ちょっとしたタイミングのズレだけだった」と評価。それで練習を兼ねてもう一発打ち直してみると見事ナイスショット!「うわー良い球!めっちゃ良い球!」とみやびさんも大興奮でした。
アナタも無意識に右を向いている! スライスを生む「錯覚」の正体

ハザードを避けたいときほど、アドレスに意識を向けよう
アベレージゴルファーの多くは無意識に右を向いてしまう傾向があるとツッチーさん。
その理由は、ターゲット(ピン)に対して体を真っすぐセットしてしまうから。ピンに対して正対して構えると、肩や腰のラインは本来の打ち出しラインよりも右を向いてしまう。右を向いている自覚がないまま振るため、スウィングがカット軌道になり、スライスや引っ掛けの原因となるのだ。
また、ハザードの存在も無意識にアドレスを狂わせる原因に。例えば右サイドに池があって、それが視界に入ってくると「そこにだけは入れたくない」と体が反応してひっかけやすくなる。ハザードを避けたい気持ちはわかるが、きっちりアドレスをしてしっかりその方向に振る。それだけを強く、毎打、毎打意識することが重要だと加える。
ティーグラウンドの向きに騙されるな! クラチャンが“繰り返し”説く構えの極意

ティーグラウンド自体が傾いている場合もあるので、アドレス前にチェックする意識を持とう
また、ツッチーさんは2番パー3では、風に対する注意点を伝授。
「距離は130ヤードほどですが、ここは風が回るんです。それでも今日はアゲインストなので1つ大きめの番手を持ちましょう」(辻垣内)
ここでやってはいけないのは、大きめの番手を持ってスウィングを緩めること。「オーバーするんじゃないか」などと不安に思わず、持った番手でしっかり振り切ることを心がける。
いざ、みやびさんがティーショットに入った時、「右向いちゃってますよ!」とツッチーさんが指摘。実はこのホール、グリーンに対してティーグラウンド自体がやや右を向いているため、より右を向いてしまう傾向があるとのことでした。
「何度も繰り返しになっちゃいますけど、コースに出ると“アドレス”が本当に一番大事なんです。いかに“自分が向きたい方向に向けるか”というのを、一生懸命に意識したほうがいいと思いますよ」
練習場と違って毎ショット、ロケーションが変わるコースではツッチーさんが何度も繰り返し言うように、アドレスを慎重にセットしなければならないと痛感したみやびさんでした。
~【今回の舞台:取手桜が丘ゴルフクラブは、女性に優しい】~

リニューアル後に新設されたパウダールーム。上品で鮮やかなロビンズエッグブルーを基調とする優雅な空間に、みやびさんも大興奮!
今回撮影を行った辻垣内さんのホームコースである取手桜が丘ゴルフクラブは高低差が少なく、プレーしやすいだけでなく、クラブハウスの清潔感やレッドティからの距離が短めに設定されているなど、女性に人気の高いコースでもあります。また、2024年にリニューアル後、女性の浴場にはシャンプーバーが設置されるなど、プレー後の快適さを高めてくれるサービスが満載。みやびさんもプレー中もプレー後もご満悦の様子でした!
撮影/岡沢裕行



