来季のPGAツアー出場権をかけた最終決戦、「コーンフェリーツアー・ファイナルズ」の初戦となる「シモンズバンクオープン」が終了した。ポイントリセットなしで132人、100人、60人と段階的に足切りされていく過酷なサバイバルレース。日本のゴルフファンが最も注目する杉浦悠太は、見事初戦を6位タイでフィニッシュし、来季のPGAツアーカード獲得圏内へと飛び込む結果を残した。

【PGA昇格圏内へ】安定の最終日! 杉浦悠太が見せた現在地

首位と2打差の4位タイで最終日を迎えた杉浦。プレッシャーのかかる18ホールを4バーディ、2ボギーの「68」でまとめ、通算19アンダーの6位タイでフィニッシュした。

この猛烈なバーディ合戦の中で6位タイに食い込めた最大の勝因は、4日間72ホールを通じてわずか「4ボギー(R1: 0、R2: 1、R3: 1、R4: 2)」しか叩かなかった鉄壁の安定感にある。パットが神がかった3日目だけでなく、ショットでまとめた最終日も崩れなかった粘り強さが光った。

「結局、杉浦悠太はPGAに行けそうなの?」というファンの疑問に対する答えは、大会後のポイントランキングが客観的に示している。杉浦は今大会の成績により、大会前の23位から「18位」へと見事に浮上し、来季のPGAツアー出場権獲得ライン(トップ20)に食い込んだ。

画像: ティーショットが安定していた杉浦悠太は最終ラウンドを4バーディ2ボギーの「68」でまとめた

ティーショットが安定していた杉浦悠太は最終ラウンドを4バーディ2ボギーの「68」でまとめた

最終日のスタッツを見ると、前日に驚異の「6.025」を記録したパットの貢献度(SG: Putting)は「0.112」に落ち着き、アイアンの貢献度(SG: Approach)も「-0.291」だった。しかし、ティーショットでは平均飛距離「320.60ヤード」、フェアウェイキープ率「78.57%」と非常に安定したプレーを展開し、崩れることなくしっかりとアンダーパーでまとめた底力が光った。

【歴史的圧勝劇】A・オルティスが叩き出したKFT史に残る“異次元スコア”

PGAツアーへの切符を争う上位層のレベルの高さを見せつけたのが、優勝したアルバロ・オルティスだ。彼は通算26アンダー(254)で圧勝し、今季5人目の「TourBound(来季PGAツアーメンバー確定)」となった。

このトータル「254」というスコアは、コーンフェリーツアー史上4番目に低い72ホールスコアのタイ記録である。さらに、4日間で「31個」ものバーディを量産し、2位に4打差をつける大会史上最大のストローク差での圧勝劇だった。PGAツアー昇格を目指す選手たちが繰り広げる「世界レベルの伸ばし合い」がいかに凄まじいものか、この異次元のファクトが証明している。

【明暗分かれた「132人の壁」】残酷なサバイバルと次戦への切符

優勝争いという華やかな舞台の裏側では、「次戦に進めるかどうか」という残酷なサバイバルが繰り広げられていた。

今大会終了時点でポイントランク「132位以内」に入らなければ、第2戦に進むことはできない。この極限の状況下で、大会前149位だったラント・グリフィンが3位タイでフィニッシュし、一気に86位へジャンプアップ。また、134位だったジョシュア・クリールも18位タイに入り114位へと滑り込み、見事に圏外からの生還を果たした。

一方、日本勢の石川遼は今大会無念の予選落ちとなり、ポイントランキングを1つ落として40位となったものの、第2戦への出場権(132位以内)は確実にキープしている。

サバイバルレースはここからさらに過酷さを増す。第2戦(132名)を経て、第3戦「コンプライアンス・ソリューションズ選手権」では「100人の壁」、そして最終戦「コーンフェリーツアー選手権」では「60人の壁」へと狭き門がさらに絞り込まれていく。

現在18位の杉浦にとっては「トップ20を維持してPGAツアーカードを確定させる戦い」、40位の石川にとっては「まずは100人枠・60人枠を突破し、上位へ巻き返す戦い」となる。生き残りをかけた激闘は、今週開催の第2戦「ネイションワイド・チルドレンズ・ホスピタル選手権」へと続いていく。

写真/Getty Images


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