回転力を上げれば曲がらずに飛ばせます
米国男子ツアーはシーズンが終了。今年の年間王者は世界ランク1位、スコッティ・シェフラーが獲得した。ドライバーの飛距離は312ヤード(35位)と突出してはいないが、フェアウェイキープ率を含めたトータルドライビングになると3位まで浮上。飛んで曲がらないショットを見事に証明している。自身も300ヤード超えの飛ばし屋である服部公翼プロは、シェフラーの飛ばし方に大きなヒントがあると語る。
「まずはボールを飛ばす方法を考えてみましょう。1つ目は左右の『体重移動』です。体重移動を使えば、体の重さが利用できるため当たりが強くなり、飛距離を伸ばせます。ですが、軸が動くことでミート率が下がりやすい側面もあります。そこで今の選手が実践しているのが2つ目の『軸回転』です。体幹を使ってその場でクルッと回転する。この回転力でヘッドスピードを上げているわけです。軸回転のメリットは軸が安定するためミート率が上がることです。芯で打てれば、パワーロスは少なくて済みますからね」
▶飛ばす方法は大きく2つ
「体重移動」より「軸回転」のほうがミート率は高い
・体重移動=パワー大・ミート率中/軸回転=パワー中・ミート率高
「体重移動は一般的な飛ばし方で右から左へ移動することで当たりが強くなります。一方、今の選手たちの主流は軸回転。体重移動ほどパワーは出ませんが、高いミート率が維持できます」(服部プロ・以下同)
「軸回転は体幹を使って回るイメージ。体の正面にクラブを保つことで腕の運動量が減り、フェース面も安定。体が先行することでハンドファーストになり、ボールも強く押し込めます」
今の主流は軸回転スウィングということだが、この回転速度アップには脚を使うという。
「上半身の捻転や腕の振りだけでは、ヘッドスピードアップは限界があります。そこで脚をどう使うかがカギになりますが、この脚使いも2種類あるんです」
服部プロは地面を蹴る動きをイメージしてほしいと語る。いわゆる地面反力だが、その蹴り方で回転速度は大きく変わるのだ。

「左右蹴り」タイプのコリン・モリカワ(左)と「両脚ジャンプ」のリッキー・ファウラー「両脚ジャンプは体の回転を止めることでヘッドを走らせます。一方、左右の蹴りを使うと軸回転の速度が上がります。回転優位の蹴り方がサッカーとボウリングの動きにあるんです」(撮影/岩本芳弘)
「脚の蹴り方でわかりやすいのは両脚ジャンプでしょう。代表選手を挙げるならJ・トーマスやR・ファウラーです。ジャンプするように両脚で同時に地面を蹴ります。この蹴り方は女子プロにも多いですが、実は体の回転は止まってしまうんです。それでも飛ぶのは、体が止まることでヘッドがビュンッと走るからです。ただデメリットはあります。ヘッドが走る(フェースが返る)ため、ミート率が下がりやすいのです」

S・シェフラーのドライバーショット。「左脚は前に蹴り右足は後ろに蹴る。これが大きなヒント」(服部公翼)
「もうひとつの蹴り方が、左右の脚をバラバラに使う方法です。その代表選手がシェフラーになります。インパクトからフォローにかけて右脚が後ろに引かれる、あの動きです。左右の脚をバラバラに蹴ると体の回転速度が上がるだけでなく、軸回転になるため、ミート率も落ちません。これが飛んで曲がらない飛ばし方の秘訣です」

サッカー&ボウリングの蹴り足がポイント!
「私なりの表現ですが『左脚はサッカーの蹴り、右脚はボウリングの蹴り』で飛ばすイメージです」
そんな蹴り方が本当にできるのだろうか? 記事末の後編では具体的なノウハウを公開中!続きは下記リンクで公開中!

●解説:服部公翼プロ
1983年生まれ。USGTF公認ティーチングプロ。ゴルフの専門学校を卒業後、オーストラリアにゴルフ留学。独自の飛距離アップ法をベースに飛ばしの理論を展開。飛距離に特化したレッスンで人気を集める。自身も300Yを超えるショットを放つ。
※週刊ゴルフダイジェスト9月29日「左サッカー&右ボウリング」より
PHOTO/ Hiroaki Arihara、Yoshihiro Iwamoto、Getty Images
THANKS /オークラランドゴルフ練習場
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「左脚はサッカー、右脚はボウリング」と言われても、実際にどう身体を動かせばいいのかイメージが湧かない方も多いはず。後編では、この高速軸回転を身体に覚え込ませる具体的な筋肉の使い方と、2つの実践ドリルをわかりやすく解説している。左脚は太ももの「前」、右脚は「裏」を意識することで左右の蹴りが劇的にスムーズになり、軸回転のパワーを余すことなく発揮できるようになるという。さらに、左脚の蹴りを一瞬で身につける「大胆なクローズスタンス打ち」や、ボウリング感覚が身体に染み込む「右脚を後ろに引きながら打つドリル」など、読んだその日から練習場で試せるノウハウが満載!続きは週刊ゴルフダイジェスト9月29日・10月6日合併号、Myゴルフダイジェストにて掲載中!
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