最年少プロ転向に最年少ツアーVなど、次々と記録を更新し続ける現役高校生プロの加藤金次郎。 快進撃を支えているのがツアーでも屈指と言われるアプローチテクニックだ。若さや勢いだけではない確固たる技術に裏付けされたそのテクニックの数々を週刊ゴルフダイジェスト9月29日・10月6日合併号で初公開してくれた。「みんなのゴルフダイジェスト」でもその一部をご紹介。アマチュアにも真似できる技術の数々をどうぞ!
画像: 【最年少Vの天才的小技】振り方は変えずに打点を変える!? 15歳でプロになった加藤金次郎流アプローチの極意

解説/加藤金次郎
かとうきんじろう。2010年生まれ。愛知県出身。昨年15歳139日でプロ転向し、今季はACNツアー『i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘』で最年少Vを達成。日々成長し続けるいま最も注目すべき若手プロ

打点を変えて飛ばす距離を調整

GD まず初めにアプローチで大事にしていることを教えてください。

加藤 基本的にはシンプルに振ることを心がけています。例えば20ヤードくらいの花道からのアプローチで、エッジからピンまで距離がある状況であれば、スクエアに立ってフェース面もほぼスクエアに構えます。ただ振るスピードに関しては等速になるように意識しています。速くても遅くてもいいんですが、インパクトで急激に速めたり、遅く振ったりすることはありません。

GD なるべくシンプルということでしょうか。

加藤 はい、そうです。基本的には構えたロフト通りに打つこと。だから低い球を打ちたいならボール位置は右に、高さを出したいときはボール位置を左に置きます。

GD 振り方は基本的には変えないということですね。

加藤 そうです。あとは打点を変えることでボールの飛び方を変えています。

GD 打点を変えるとは?

加藤 基本的には芯で打つのが最もボールが飛びます。だから飛ばしたくないときやライが悪いときなんかは意図的に打点をズラして当てています。

GD 例えば?

加藤 ボールの勢いを抑えたいときや、ディボット跡にボールがハマったときなんかはトウ側に当てますし、ラフでボールが少し浮いているような状況ではトウ側上めにわざと当てる打ち方を使ったりします。

画像: 状況によって当てる場所を変えます

状況によって当てる場所を変えます

Point 1
芯から遠くに当てるほど飛ばなくなる

ピンが近くてボールの勢いを抑えたいときや、ライが悪いときなどは、意図的に芯を外して打つ。打ち方を変えずにヒットする箇所を変えるだけでボールが飛ぶ距離を調整できるのでアプローチの精度は上がる。

画像: 意図的に芯を外す

意図的に芯を外す

Point 2
最初のマイナーチェンジは「ボール位置」

球筋を変えたいときに最初にやるべきことはボール位置。低い球の時は右に、高い球の時は左に置いて、基本的に打ち方は変えない。これに打点を変える方法を加えるとさらに球筋、球質のバリエーションは増える。

画像: 打ち方は変えず、ボール位置を変える

打ち方は変えず、ボール位置を変える

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15歳でプロ転向し、ツアー最年少優勝を飾った驚異の高校生プロ・加藤金次郎プロから、アプローチ攻略の根幹となる大原則を教わりました。スウィングの振り幅や振るスピードを変えるのではなく、基本はスクエア&等速スウィングを維持し、あえて「芯を外してトウ側や上めに当てる」ことで球の勢いや飛距離を自在にコントロールする思考法は、感覚に頼っていたゴルファーにとっては、とても参考になる考え方。

では、アマチュアが恐怖を感じるバンカー越えやディボット跡、また逆目ラフや左足下がりといった悪いライからは、具体的にどのようにフェース面と打点をセットして寄せていくのか? 続く【後編】では、加藤プロがツアーの現場で実践している状況別のアプローチテクニックを完全公開します!

すっぽ抜けを防いで前に飛ばせ!
ロフトを寝かせたハンドレイトからフェース面を顔に向け続けて寄せる「バンカー越え」

ヒールを浮かせて接地面を小さくせよ!
トウ打ち&インサイドアウト軌道で出球のブレを抑える「ディボット跡脱出」

フォローを低く抑えて斜面に沿わせよ!
クローズスタンスからフェース上めに当てて球の勢いを殺す「グリーン奥の左足下がり」

若き天才が持つ確かな技術と理論を吸収し、あなたのアプローチの精度を激変させるレッスン。絶望的なライを攻略するアドバイスは、後編に続きます。

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撮影/アラキシン 協力/品野台カントリークラブ
週刊ゴルフダイジェスト2026年9月29日・10月6日合併号より

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