ライバル・リードの棄権に対する「敬意と闘争心」
今大会において、マキロイの心境に大きな影響を与えるトピックスがあった。現在「レース・トゥ・ドバイ(年間王者)」を争うポイントランク上位であり、最大のライバルであるパトリック・リードが、怪我のため第2ラウンド途中で棄権したのだ。
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x.comラウンド後の会見で、マキロイはライバルに対する率直な思いを語った。
「パトリックとは、ライダーカップやメジャーの最終ラウンド、ドバイ・デザート・クラシックなど、長年にわたって本当に素晴らしい戦いをしてきた。彼は偉大な競争相手であり、年間を通して素晴らしいプレーをしてきた彼を尊敬しているよ」
しかし、プロの世界は非情であり、同時にそれはマキロイにとって年間王者引き寄せへの絶好の好機でもある。
「残念ながら彼が棄権したことで、先週のアイルランドで失った差(リードが2位タイ、マキロイが41位タイで差を広げられていた)を取り戻すチャンスができた。この週末は、ポイントを稼いで(年間王者への)レースをよりタイトにするために、自分にとって大きな意味を持つ」
最大のライバルが戦線離脱した今、王者奪還へ向けたマキロイの闘争心にさらに火がついたのは間違いない。
プロアマ戦「60」の爆発力と、首位ジェラードとの「4打差」
現在、単独首位を走るのは通算12アンダーまでスコアを伸ばしたライアン・ジェラードだ。
マキロイはジェラードのプレーを「素晴らしいゴルフをした」と称賛しつつも、自身の置かれた「4打差」という状況には絶対の自信を持っている。
「4打差というのは、週末に向けて大きすぎる差ではない。このチャンスに興奮しているよ」

プロアマとはいえ、今週「60(12アンダー)」を叩き出しているローリー・マキロイ(写真は26年全米オープン、USGA提供)
マキロイの巻き返しを裏付ける何よりの根拠が、大会前日の水曜プロアマ戦で見せた圧巻のプレーだ。この日、マキロイは10ホールで9バーディ・1イーグルを奪うなど、非公式ながら衝撃スコア「60(12アンダー)」を叩き出していた。会見では「水曜じゃなくて木曜(本戦)にこのスコアが出ればよかったんだけどね」と周囲の笑いを誘っていたが、ウェントワースのコースを完全に攻略し、一気呵成にスコアを伸ばす爆発力をすでに証明してみせている。
スウィング修正の途上にあっても、「コースに出れば弾道やボールをどうコントロールするかに集中させられる」と、実戦で確実にスコアを作ってくるマキロイの底力。
大ギャラリーが見守るウェントワースの週末。年間王者のタイトルへ向け、闘争心をむき出しにしたローリー・マキロイの鮮やかな逆転劇なるか。世界のゴルフファンの熱狂は最高潮に達しようとしている。
