杉浦悠太の現在地:昇格圏外「22位」への後退
カットラインギリギリで予選を通過した杉浦悠太だったが、第3ラウンドはスコアを1つ伸ばすにとどまる「70」。通算3アンダーの57位タイで停滞し、大きく順位を上げることはできなかった。
この結果は、ポイントランキングの順位に極めてシビアに直結している。大会前は安全圏の「18位」につけていた杉浦だが、第3ラウンド終了時点での予測ランキングは「22位」に後退。来季のPGAツアー切符が与えられる「上位20名」という絶対的なボーダーラインの“圏外”へと押し出されるピンチに立たされているのだ。
スタッツに見る「粘り」とスコア停滞の真因
順位を上げきれない苦しい展開となった第3ラウンドだが、スタッツを細かく紐解くと、彼のゴルフの中で確かなポジティブな変化と耐え抜く強さが浮かび上がってくる。
初日に「-3.043(108位)」と大きく苦しんだパッティング(SG: Putting)は、2日目の「-0.898(84位)」を経て、第3ラウンドには「-0.210(42位)」まで復調。パーオン時の平均パット数も「1.77」と全体30位タイを記録しており、グリーン上での決定力は日を追うごとに劇的な改善を見せている。

杉浦悠太はアプローチでしのいでいるが、もう少し上位の順位でフィニッシュしたい(写真は26年ソニーオープン・イン・ハワイ、撮影/岩本芳弘)
スコアを伸ばしきれなかった真の要因は、初日・2日目と良かったアイアンショット(SG: Approach to Green)が今大会初めてマイナスとなる「-0.350(43位)」へ落ち込み、パーオン率が「72.22%(13/18)」へと低下したことで、バーディチャンスを作る回数がわずかに減ったことにある。それでも、ショットが乱れたピンチを「SG: Around The Green(アプローチ貢献度)」全体12位(0.686)という粘り強いショートゲームでカバーし、アンダーパーの「70」で踏みとどまった格好だ。
雷雨の最終日、再び昇格圏内(トップ20)奪還へ
最終ラウンドが行われる日曜日は、散発的な雷雨と突風(最大18mph)が予想されるタフなコンディションとなる。
悪天候による荒れた展開は、容赦なく選手たちのスコアを削っていく。しかし、全体が崩れやすい過酷な状況下だからこそ、今の杉浦を支えている「アプローチの粘り(貢献度12位)」と「復調したパッティング」が最大の武器として活きてくる可能性は十分にある。
全4戦で争うファイナルズも、いよいよ折り返し。残り2戦に向けて弾みをつけるためにも、雷雨の最終日で起死回生の巻き返しを見せ、再びPGAツアー昇格圏内(トップ20)へと浮上できるか。過酷なサバイバルレースの後半戦を占う運命の18ホールに注目が集まる。

