継続された「ナショナルオープン優勝者」への招待枠
今回の発表の肝は、2026年大会に向けて新設されたマスターズの出場資格カテゴリー(19番〜24番)が、2027年大会(第91回/4月5日〜11日)においても有効とされる点だ。
これはR&Aが2013年から実施している「全英予選シリーズ」の一部と連携するもので、以下の6つのナショナルオープンの優勝者にマスターズの招待状が送られる。
●ジェネシス スコットランドオープン/トム・キム
●スペインオープン
●日本オープン
●香港オープン
●オーストラリアオープン
●南アフリカオープン
これにより、日本国内ツアーの最高峰である「日本オープン」の優勝者は、引き続きオーガスタへの直行切符を手にすることができる。日本のゴルフファンにとっても、秋の日本オープンの持つ意味合いが昨年同様に極めて重いものとなる。
オーガスタ・ナショナルのフレッド・リドリー会長は、「我々は、R&Aと共に世界中の選手にマスターズと全英オープンに出場する道を提供するという共通のコミットメントを強化していく」とコメント。R&Aのマーク・ダーボンCEOも、「オーガスタ・ナショナルと協力することで、世界中の選手に有意義な機会を創出するという目標を共有し続ける」と述べている。
2026年と2027年のマスターズ出場資格の「相違点」

27年マスターズで前人未到の3連覇に挑むローリー・マキロイ(写真/岩本芳弘)
昨年(2025年発表、2026年大会向け)と今回(2026年発表、2027年大会向け)のマスターズ出場資格規定において、ナショナルオープン覇者への付与に関する大きな変更はない。しかし、PGAツアーにおける成績に関する資格要件(カテゴリー17・18)の文言に細かなアップデートが見られる。
昨年は「フェデックスカップのフルポイント配分(最低500ポイント)が適用されるPGAツアーイベントの優勝者」と明記されていた部分(カテゴリー17)について、今回は「シーズン最終戦のツアー選手権にフルポイント配分が適用されるPGAツアーイベントの個人優勝者」と表現されている。
また、新たなカテゴリー18として、「前年のシーズン最終戦であるツアー選手権の出場資格を満たし、かつ適格である者」という項目が追加・明文化された。
これは、2028年からPGAツアーが「チャンピオンシップシリーズ」と「チャレンジャーシリーズ」の2部制を導入するなどのスケジュール変更に伴い、出場資格の解釈をより厳密に定義したものと推測される。
グローバルな才能を積極的に迎え入れようとする両メジャー大会の協調路線は、世界中のツアーで戦う選手たちにとって、大きなモチベーションとなるはずだ。

