大会仕様にガラリと変化!難関メダイナ・カントリークラブの罠
「1994年に創設され、2年に1度開催されるプレジデンツカップ。その舞台となるのは、名門メダイナカントリークラブです。今回、コース改造に伴ってホールの順番も大きく変更され、大会用の特別なルーティングでプレーが行われます。通常の18番が14番に、通常の1番が15番として使用されるなど、メダイナらしさを最大限に引き出すセッティングになっています」(杉澤キャディ・以下同)
今大会用にホールの順番も大きく変わっているが、実際にコースを見て、杉澤さんはどのような印象を持ったのだろうか。
「フェアウェイの幅やユニークなバンカーの形状により、両サイドのバンカーを避けながらフェアウェイをキープするために、あえてボールを曲げて傾斜に止めるなど、高度なコースマネジメントが求められます。ラフも約15センチと長く、単純な距離が長いだけではなく、ドッグレッグや池を絡めたホール構成によって、14本のクラブを状況に応じて使い分ける総合力が求められます。さらに、グリーン周りは芝が短く、ダフリを防ぎながらしっかりとターフを取る繊細なアプローチが必要となってくるので、世界のトップ選手であってもグリーン周りの攻略は容易ではなく、グリーンを狙うショットの精度、いわゆる『グリーンズ・イン・レギュレーション(パーオン率)』も重要なポイントとなります」
28年ぶりの日本人2人出場! 松山英樹と久常涼がもたらす化学反応

久常涼はガラパーティーに「リリー」の愛称で知られる古川莉月愛さんと一緒に登場。松山英樹との3ショットも(写真/Getty Images)
今大会には松山英樹選手と久常涼選手という2人の日本人選手が出場する。日本人選手が2人出場するのは、1998年のロイヤルメルボルン大会以来、実に28年ぶりだ。この2人の組み合わせにも大きな注目が集まる。杉澤キャディはどのように見ているのだろうか。
「日本人選手が2人出場するというのは、やはり大きな意味があると思います。1998年のロイヤルメルボルン大会では、丸山茂樹選手が5マッチすべてで勝利してMVPを獲得していますから、今回も日本人選手の活躍には期待したいところです。特に松山選手は、2013年のミュアフィールド・ビレッジ大会から数えて今回が7回目の出場になります。アダム・スコット選手の12回に次ぐ出場回数ですから、プレジデンツカップを知り尽くしている選手の一人と言っていいと思います。一方で、久常選手にとっては大きな舞台で経験を積む機会にもなります。松山選手がこれまで培ってきた経験と、久常選手の若さや勢いがうまくかみ合えば、非常に面白い組み合わせになると思います。また、世界選抜は長く優勝から遠ざかっています。そういった意味でも、今回の日本人選手2人が世界選抜チーム内でどんな役割を果たすのか、アンド松山選手と久常選手がどんなコンビネーションを見せるのかは、大きな注目ポイントになると思います」
アメリカチームの注目選手と、警戒される「トム・キム」の存在

26年全米オープンでは3位に入り、その3週間後のジェネシス・スコットランドオープンで優勝。久常涼と同じ24歳だが、すでにツアー4勝を挙げる実力者だ(写真は26年全米オープン、USGA提供)
ここまで日本人選手について聞いてきたが、今回のプレジデンツカップは、アメリカチーム、世界選抜ともに注目選手が揃っている。杉澤さんが特に注目している選手や組み合わせとは何か。
「初日でいえば、まずスコッティ・シェフラーとサム・バーンズのチーム、そしてパトリック・カントレーとザンダー・シャウフェレのチームには注目したいですね。練習ラウンドでも、このあたりの選手には多くのギャラリーがついていました。また、直近で優勝したジェイコブ・ブリッジマンとジャクソン・コイブンのような、フレッシュな選手が揃っているのも今回のアメリカチームの特徴だと思います。特にコイブンは、今週、自身のメンターでもあるジャスティン・トーマスと練習ラウンドをともにしていて、コンビとしても注目しています」
杉澤キャディが現地で選手たちにインタビューする中で、世界選抜でアメリカチームが警戒している選手がいるという。
「世界選抜でアメリカチームの選手たちが警戒しているのがトム・キムです。実際にアメリカチームの選手に話を聞いても、かなり名前が挙がっていました。直近5試合でもトップ20入りが4回と安定していますし、今週はスウィングコーチも帯同して、アドレスのチェックなど入念に準備しています。ジェネシス・スコットランドオープンでの優勝をきっかけに後半戦の勢いも出ていますし、実力のある選手ですから、キャプテンのジェフ・オギルビーがトム・キムをどのように起用するのかも注目したいところです。そして、アメリカチームの選手たちからは、久常涼選手についても『性格が良く、気持ちのいいプレーをする選手』という声がありました。こういったチーム戦では、普段のストロークプレーとは違った部分も重要になりますから、久常選手がどんな存在感を見せるのかも楽しみですね」
大会用に大きく姿を変えたメダイナ・カントリークラブを舞台に、世界のトップ選手たちがチームの威信を懸けて戦う今回のプレジデンツカップ。松山英樹選手と久常涼選手という2人の日本人選手が、世界選抜の中でどのような役割を果たすのかにも注目が集まる。杉澤さんの現地での解説とともに、普段のストロークプレーとはひと味違う、チーム戦ならではの駆け引きにも注目してほしい。
U-NEXT/窪山京真
【動画・約40分】現地からプロキャディ杉澤伸章がお届けするゴルフワイドショー【U-NEXTゴルフ公式YouTube】
【特別編|プレジデンツカップ開幕直前!アメリカ・メダイナCCから生配信】プロキャディ杉澤伸章がお届けするゴルフワイドショー(2026年9月23日配信号)#杉ちゃんのUNEXTワールドゴルフワイド
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