初日から熱い! 世界5位・山下美夢有と西郷真央、勝みなみと櫻井心那が同組
初日のペアリングでは日本のゴルフファンにとって見逃せない組み合わせが実現した。現在世界ランク5位につけ今季ツアー2勝を挙げている山下美夢有と、安定した成績を残し続けている西郷真央が同組となったのだ(現地午後12時3分/日本時間10月2日午前7時3分、1番ティー出発)。
研ぎ澄まされた感性でコースを攻略する山下と、正確無比なショットメーカーである西郷。二人のプレーメーカーがハワイの重い海風の中でどのようなシナジーを生み出すのか、初日から目が離せない。
また、ナスタシア・ナドー(フランス)が欠場したため、櫻井心那が勝みなみと同組になった。不調の櫻井だが、同じ九州出身の勝と同組で復調のきっかけをつかみたいところだ。

前週、完全優勝で米女子ツアー初Vを飾った西村優菜(写真は26年住友生命Vitalityレディス 東海クラシック、撮影/大澤進二)
そのほか、今大会に出場する日本勢の顔ぶれは実に多彩だ。前週優勝の西村優菜をはじめ、米国本土での悔しさをバネに上位進出を狙う渋野日向子、米ツアーの過酷なセッティングを知り尽くす畑岡奈紗、そして新人賞レースで不動のトップを走る原英莉花らがエントリー。
さらに、岩井明愛・千怜姉妹や、竹田麗央、吉田優利、馬場咲希、笹生優花といった実力者たちも勢揃い。また、パデュー大学出身で今大会主催者推薦での出場となる杉山ももの米ツアーデビュー戦にも注目が集まる。
名物18番の罠と「0.12ストロークゲイン」の戦略的意味
多士済々が集う今大会だが、勝負の鍵を握るのは間違いなくコースの上がりホールとなる18番(パー5)だ。
「Aon Risk Reward Challenge」の対象ホールにも指定されているこの名物ホールは、ティーイングエリアからグリーンに至るまで、右サイド全体に広大な池が待ち受ける非常にタフなレイアウトとなっている。
特筆すべきは、昨シーズンのデータが示すその戦略的難易度だ。グリーンを「2オン」できた選手は全体のわずか2.7%にとどまる一方、あえて2オンを狙ってグリーン周りのバンカーに入った場合でも、安全に刻んで3打目勝負をするより平均0.12打得(ゲイン)をするという面白いデータが出ている。
これは設計者アーニー・エルスの「リスクを取って果敢に攻めた選手に報いる」というコース設計思想そのもの。刻むか、バンカー覚悟で果敢に狙うか——。この戦略的決断がサンデーバックナインのドラマを大きく左右することは間違いない。
ハワイ特有の重い海風に加え、全ホールを覆う粘り気のある「パスパラム芝」特有のアプローチやパッティングの距離感が選手たちの技術を試す難攻不落のホアカレイCC。アジアラウンド開幕を告げるこの熱戦の地で、日本人選手たちはどのようなプレーを見せてくれるのか。1打の決断が勝敗を分ける4日間の幕が、いよいよ上がる。

