「キャディも笑っちゃうくらい入ってました」 パター開眼の阿部裕樹
単独首位に立った阿部裕樹は、9バーディ・ノーボギ―のトータル「61」をマーク。この日の好調ぶりについて「ここ何年かパッティングで悩んでいたんですが、先週の最終日から意識を変えて、そしたらかなりストレスなくパターが打てる感じになってきました」と語り、長年の悩みが解消されつつあることを明かした。
特に長距離のパットが冴え渡ったようで、「10メートル以上のが結構入りました。入らないかなと思ったのが何個かラッキーで入ってくれて。キャディも笑っちゃうくらい入ってました」と、自分でも驚くほどの神がかり的なパッティングだったようだ。前日、日大ゴルフ部出身の堀川未来夢や阿久津未来也が「学生時代にお世話になったコース」と言っていた、グランフィールズCCについて、日大OBの阿部は「僕が学生の時は実は来ていなくて。ほとんど回ったことがなかったくらいです」と語るが、地の利のなさを全く感じさせないプレーで初日を終えた。

阿部裕樹(写真は26年BMW 日本ツアー選手権 森ビルカップ、撮影/岡沢裕行)
「とにかくパターですね」 重さ調整がハマった勝亦悠斗
7バーディ・ノーボギ―の「63」(7アンダー)で回り、単独2位につけた勝亦悠斗もパッティングが好スコアの要因だった。この日のプレーを振り返り「今日はとにかくパターですね。ここ数年苦しんでましたが、オープンウィークに今までやってなかったことをやってみたのが結果として出てきてるのかな」と手応えを口にした。25年のフェアウェイキープ率1位は、今季も好調で稲森佑貴に次ぐ72.817%(2位)と安定感を見せている。
今大会のコース戦略として「今週は傾斜が強いのでグリーンの速さはそこまで上がらないのかなという見込みでパターの重さをフェースのほうに持っていって、ちょっと飛ぶように変えたのが上手くはまりました」と、事前のセッティング調整がピタリと的中した。「アドバンテージはあって困ることはないので、今日は前半すごく良いゴルフができて、後半はピンチもありつつ、『最後まで攻めて行きましょう』とキャディと二人三脚でいけた感じです」と、自信に満ちた表情を見せた。

勝亦悠斗(写真は26年前澤杯 MAEZAWA CUP、撮影/有原裕晶)
「いつの間にか出せたスコア」 メンタルコントロールが光る中野麟太朗
3位タイにつけた中野麟太朗は、11番、13番でのボギーを乗り越え、8バーディ・2ボギーの「64」(6アンダー)でフィニッシュ。ラウンドについて「最初ボギーが先行したホールも、タフな出だしだと思っていたので、そのボギーをすんなり受け入れることが出来た」と、冷静なメンタルコントロールが光った。「そんなに簡単なコースではないと思っていたので、今日のスコアも、いつの間にか出せたスコア」と振り返る。
今大会への意気込みについては、「ショットは技術的に最近ずっと良かったんですが、狭いホールになるとメンタル面で少し奥手になるというか。曲げてしまうことが多かったんですが、今回は残り大会が10をきって、トップ10すら東建から一度もしていない。自分の気持ちだけでも、優勝に向かっていけるようにしたいと思いながらプレーしています」と、強い覚悟を語った。

中野麟太朗(写真は26年~ジャンボ尾崎追悼大会〜 ISPS HANDA 夏に爆発 どれだけバーディ取れるんだトーナメント、撮影/姉崎正)
「木にカサカサって…」 驚きのイーグル奪取で大堀裕次郎も3位タイ
同じく3位タイで初日を終えたのは、ポイントランキングで743.771で15位につける大堀裕次郎。この日はアウトスタートで3番でバーディが先行したものの、続く4番をダブルボギーとしてしまい、暗雲が立ち込める。しかし、5番をバーディとし、バウンスバックに成功。前半はイーブンの「35」で終えると、後半最初の10番でイーグルを奪取。
「右のフェアウェイから打って、前の木にカサカサって、葉っぱかすっていって、でも球はまっすぐ飛んで、入りました」と、本人も驚くラッキーなチップインイーグルだったという。
その後は「もう全部、2mぐらい」という正確なショットで14~16番、そして最終18番でバーディ。終わってみれば1イーグル・6バーディ・1ダブルボギーで「64」をマーク。「運だけのゴルフだったんで(笑)、ちょっと今から練習して、また明日から頑張りたいと思います」と謙遜しつつ、「先週とか、ちょっと体調とかも良くなくて。でも今週から体調とかも良くなってきて、まあでもその分ショットがあんまり良くなかったんですけど、なんかいいパターとか入ってくれたんで、今日は助かりました」と、パッティングの好調さを要因に挙げた。
明日以降に向けては、「セカンドショットも結構傾斜とか、グリーンの傾斜すごいんで、なんか乗るとこ間違えたら3パットとかすごいするんで、セカンドの距離感とかも結構大事かなと思います」と、グリーン周りの警戒を強めている。

大堀裕次郎(写真は26年~ジャンボ尾崎追悼大会〜 ISPS HANDA 夏に爆発 どれだけバーディ取れるんだトーナメント、撮影/姉崎正)
新規トーナメントの初代王者に名を刻むのは誰か。パッティングに手応えを掴んだ上位陣のバーディ合戦から、明日の第2ラウンドも目が離せない。
