来季のPGAツアー出場権を懸けたサバイバル、コーンフェリーツアー・ファイナルズの第3戦「コンプライアンス・ソリューションズ選手権」が開幕した。最大の焦点は、来季の昇格切符が与えられる「ポイントランキング上位20名」の熾烈な争いだ。日本の杉浦悠太は現在832ポイントを獲得し、ランキング21位。まさに昇格のボーダーライン上で今大会を迎えており、1打の重みが来季の主戦場を左右する極限の緊張感の中でティーオフを迎えた。

完璧なショットもグリーン上で暗転——杉浦悠太が直面した「パットの沼」

画像: 暫定ポイントランクを27位と後退した杉浦悠太。2日目の巻き返しに期待したい(写真は26年中日クラウンズ、撮影/有原裕晶)

暫定ポイントランクを27位と後退した杉浦悠太。2日目の巻き返しに期待したい(写真は26年中日クラウンズ、撮影/有原裕晶)

初日、杉浦は1アンダーの「69」でホールアウトし、63位タイでのスタートとなった。

スタッツを紐解くと、フェアウェイキープ率は「92.31%(11位タイ)」、パーオン率は驚異の「88.89%(16位タイ)」。ティーショットからグリーンに至るまで、ほぼ完璧と言っていい圧倒的なショットの精度を見せつけている。

しかし、これほどまでにショットがピンに絡みながらも、奪ったバーディはわずか3つにとどまった。その原因は明確で、「SG: Putting(パッティング得点貢献度)」が「-2.878」で全体83位と、グリーン上で急ブレーキがかかってしまったことにある。完璧なショットで絶好のチャンスを作りながらも、パッティングが決まらないもどかしい「沼」にハマる展開となってしまったのだ。

それでも、10番スタートの前半で2つスコアを落とす苦しい展開から、後半アウトコースで意地の3バーディを奪い返してアンダーパーに持ち直したのは、昇格への執念以外の何物でもないだろう。

なお、杉浦と同組で直接火花を散らしたボーダーライン上のライバルたちは、初日から快調なゴルフを見せた。20位のイアン・ギリガンが6アンダー「64」(12位タイ)をマークして圏内維持へ大きく前進すれば、22位のロビー・シェルトンも4アンダー「66」(30位タイ)と好発進を決めた。ライバル2人に先行を許し、このままだとポイントランキングが暫定27位まで後退してしまう杉浦にとって、2日目はなんとしてもビッグスコアを伸ばしてカットラインを突破し、上位へ浮上しなければならない崖っぷちのラウンドとなる。

対照的な内容で魅せた石川遼——2日目の鍵はパッティングのアジャスト

一方、同じフィールドで戦う石川遼は、杉浦とは対照的な内容でスコアを整えた。

3アンダー「67」の41位タイで初日を終えた石川だが、「SG: Off The Tee」は「-1.954(81位)」とティーショットの精度に苦しんだ。その乱れから3つのボギーを叩いたものの、「SG: Putting」では「+1.278(24位)」とパッティングが冴え渡り、トータル6つのバーディを奪取。攻めの姿勢とグリーン上の勝負強さで、上位をうかがう絶妙な位置につけている。

首位が9アンダー「61」という激しいバーディ合戦が展開される下部ツアーにおいて、杉浦が昇格圏内であるトップ20に滑り込むためには、「グリーン上の修正」が急務となる。

圧倒的なショットのキレは初日のスタッツですでに証明されている。だからこそ、2日目にパッティングのフィーリングさえ噛み合えば、一気にビッグスコアを叩き出し上位へ駆け上がるポテンシャルは十二分に秘めているはずだ。夢のPGAツアー切符に向け、週末に向けてさらにヒートアップするサバイバルから目が離せない。

【動画】昇格争いの暗雲。杉浦悠太の「惜しいパット」がライバルの完璧なアシストに【コーンフェリーツアー公式X】

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