
コース改修当時のパインハースト(#10)
この制度では、30歳以下のコース設計の仕事に強い意欲を示し、審査で選考された若者に対して2年ごとに奨学金が与えられるという。
「この制度の目的は、コース設計のキャリアをすでにスタートさせている有望な若手設計家のスキルアップをさらに促進することです」と、ドーク氏がGOLF COURSE ARCHITECTURE誌に述べている。また興味深いのは「この制度は応募者自身が受けられる奨学金の内容や金額を自由に決められる仕組みになっています。応募者それぞれの経験の不足点に合わせて調整できるわけです」ということ。つまり、応募者自身がコース設計における必要なプログラムと費用を決める仕組みとなる。
「そのなかでもゴルフ場を巡る研修旅行は、このプログラムの重要な要素になると考えています。1982年に私がイギリスで9カ月間、そして約1万ドルをかけた頃に比べて、現在では素晴らしいコースを巡るにははるかに費用がかかることを痛感しています」とドーク氏は語る。「そのため主要なエリアでの宿泊と食事を提供してくれるよう、かつてのクライアント数名に協力を依頼し、さらに同業のコース設計家には、もし自分の地域を訪れる機会があれば学生を1〜2日間受け入れてくれるようお願いしています」という。
応募方法は①これまでのゴルフ経験とキャリアを簡潔にまとめた自己紹介文 ②提案する旅行や実務経験の詳細、そしてなぜこの経験があなたにとって重要なのかを明記 ③ゴルフ界の人物からの推薦状 ④プログラムを完了するための概算期間と予算、を応募メールに送る仕組み。英語は必須だが、国籍は問わないのでコース設計に興味のある人はトム・ドーク宛(doakgolf@aol.com)に連絡を。
どの職種もそうだが、コース設計に関する人材不足も世界的に深刻なのかもしれない。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年10月13日号「バック9」より
