「第2回リランキング」を9位で突破し、終盤戦の出場権を確実なものとした蛭田みな美。来季のシード権獲得となる「メルセデス・ランキング50位以内(目安500pts)」を目指す彼女にとって、ポイント配分が2倍となる公式戦「日本女子オープンゴルフ選手権」は、まさにシードの行方を左右する大一番だった。
画像: 今大会で14位タイに入り、62.00ptsを獲得した蛭田みな美。シード当確ラインまで、残り72.51ptsとなった

今大会で14位タイに入り、62.00ptsを獲得した蛭田みな美。シード当確ラインまで、残り72.51ptsとなった

重圧のかかる大一番、粘りのプレーで14位タイフィニッシュ

画像: 雨という厳しいコンディションのなか、粘りを見せた

雨という厳しいコンディションのなか、粘りを見せた

前週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」終了時点での獲得ポイントは365.49pts。シード当確ラインの500ptsまでは、残り134.51ptsという状況で本大会を迎えた。

最終日をイーブンパーの16位タイでスタートした蛭田は、尾関彩美悠と同組で回り熱戦を展開。1番をパー発進した後、3番でボギーを叩くも、7番・8番で連続バーディを奪う粘りを見せた。9番でボギーを叩いたものの、後半の10番・11番をパーで凌ぐなど一進一退の攻防を繰り広げ、通算1オーバーの14位タイで4日間の戦いを終えた。

公式戦の重みと残り6試合のシミュレーション

この結果、62.00ptsを加算し、総ポイントは427.49ptsに達した。

先月の公式戦「ソニー 日本女子プロ選手権」で10位タイに入った際にも76.66ptsを獲得したが、これは今季最高位(6位タイ)を記録した「CAT Ladies」の44.42ptsよりも32.24pts高く、配分ポイントが倍増する公式戦の重要性がよくわかる。

シード当確となる500ptsまでは、残り約75pts。残り6試合でこれをクリアするには、毎試合27位前後(約13pts)に入り続けるか、一度でもトップ10(41pts)やトップ5(60pts)に食い込めば一気に当確ランプが灯る計算となった。

控えめな姿勢から一変、堂々と見据える「当確ライン」

画像: 残る課題はパッティング

残る課題はパッティング

ホールアウト後、蛭田は「最近は最終日に崩していたけれど、今日はちょっと耐えられたかな」と14位タイという結果を振り返り、「公式戦はポイントが倍になる。今週はかなりデカい、キーポイントだと思っていたので及第点かなと思います」と安堵の表情を浮かべた。目標に掲げていた「とりあえず30位以内」を大きく上回る順位でのフィニッシュに、確かな手応えを感じていた。

「EARTH MONDAMIN CUP」から始まったシーズン中盤、「ミネベアミツミレディス」で9位、「北海道meijiカップ」で8位タイと着実に上位へ顔を出していた蛭田。2023年にツアー初優勝を飾った思い出の大会「CAT Ladies」を迎える際にも、試合前に自己評価を尋ねると「まずは予選通過を目指したい」と語り、初優勝時と比べて成長した点を聞いても「特にないなぁ(笑)。あははは」とどこまでも控えめな姿勢を崩さなかった。

そこで見事6位タイに入り、9試合連続予選通過という好調さの中で迎えた今大会の練習日でも、自身の調子についてどこか首をかしげる姿が見られたほどだ。

しかし、この大一番を14位タイで乗り越えた試合後、彼女の言葉には明確な変化が表れていた。

「今日で順位がちょっと上がると思うので、あとはTOTO(ジャパンクラシック)出場を目指して、シーズンが終わるまでに最低でもそのくらいのポイントにしておきたい」

シード権獲得はもちろん、さらに上位者のみが出場できる日米共催大会への出場権を見据えるなど、頼もしい姿勢を見せたのだ。

今後の課題は「パッティング」に絞られている。

「先週もそうですけれど、イージーな上りでスリーパットしてしまったり……。先週はパンチが入って今週は打てなかったので。タッチが合わず少しリリースしてしまう癖があるので、基本の練習で修正したいです」

目標達成までの道のりは明確だ。

「昨年の終了時点のポイントが422ptsぐらいだった。そこを超えて、さらに500pts以上稼げるように頑張りたいです」

大一番を乗り越え、自信と明確な目標を手にした蛭田みな美。表情にも力強さが戻った彼女のラストスパートに、大きな期待が高まる。

撮影/岡沢裕行

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