阿部未悠と19歳アマ・荒木七海が6アンダーで首位発進

初日に首位タイに立ったのは阿部とアマチュアの荒木だった
好天に恵まれた初日は阿部と19歳のアマチュア・荒木が6アンダーの「64」で回り、トップに並んだ。10番からスタートした阿部は6バーディ、ノーボギーと完璧に近い内容で「ボギーも打たなかったですし、ショットとパットが良い感じでかみ合ってくれた1日だったかなと思います」と充実感を漂わせた。

「第2リランキング」を14位で突破し、終盤戦のフル出場権を得た吉本が好調なすべり出しを見せた
大会初出場の荒木は1イーグル、4バーディ、ノーボギーで自己ベストを1打更新。イーグルは5番(パー5)で飛距離を生かして奪ったもので「6アンダーがベストスコアだったのでうれしいです」と目線を上げた。
吉本ここねとルーキーの藤本愛菜が2打差の4アンダー「66」で4位タイ。吉本は難関のパー3ホールで4つのバーディを奪うなど7バーディ、3ボギー。「めちゃめちゃナイスプレーです。ティーショットが比較的安定していて、難しいパー3でしっかり対応できました」と振り返った。
藤本は5バーディ、1ボギーで回り「久々にすべてがかみ合った感じ。メジャーで勝った人が本当に上手い人だと思うので、この試合で勝ちたい」と意気込んだ。
青木香奈子が3アンダーの「67」で5位タイ。「結果的にいいスコアで回れたので、うれしいです」と笑顔を見せた。申ジエ、桑木、ディフェンディングチャンピオンの堀琴音は2アンダーの「68」で7位タイ発進となった。
強風のサバイバル!阿部未悠が首位堅守、海外メジャー・同大会覇者らが追走

2日間首位をキープした阿部
2日目は強い風が吹く難しい条件となったが、阿部が首位を堅守した。4バーディ、2ボギーの「68」で通算8アンダーまで伸ばして2位とは3打差。「インでなかなかバーディがこなくて苦しい時間もありましたが、長いパットも入ってくれてラッキーでした。明日からの決勝ラウンドに集中して1打1打大切に頑張りたい」と気を引き締めた。

永井が7位タイから単独2位、古江が3位タイに浮上した
永井花奈が「67」を出し、通算5アンダーの単独2位に浮上した。桑木、申ジエはともに「68」で回り、通算4アンダーで古江彩佳、イ・ミニョン、尾関彩美悠、藤本愛菜とともに3位タイに並んだ。
桑木は「風が強くて難しい中での2アンダーは良かった。風の影響でグリーンが少し硬くなっていたが、ショットが安定していてピンチがなかった。明日も2アンダーを目安に回りたい」と手ごたえを口にした。

前年覇者の堀が通算3アンダーの9位タイでフィニッシュ
大会連覇を狙う堀は通算3アンダー9位タイの好位置につけ「歴代連覇達成者は3人しかいないので、4人目になりたい」と偉業への意欲を見せた。
桑木志帆がチップインで単独首位浮上! 偉業へ申ジエが2打差ピタリ

最終18番でチップインバーディを達成。ギャラリーからの大歓声を浴びた
3日目は桑木が「AIG全英女子オープン」を制した地力の高さを発揮した。1番で幸先よくバーディを奪うと、4、12、14、15番でも伸ばし、18番(パー4)では狙いすましたようなチップインバーディを決めた。6バーディ、1ボギーの「65」を出し、通算9アンダーで単独首位に浮上。「18番のチップインバーディはラインが見えていたので狙っていました。今はワクワクしています。明日も自分らしく戦い抜きたいです」と頂点を見据えた。
申が5バーディ、2ボギーの「67」で回り、桑木に2打差の通算7アンダー単独2位。永久シード獲得の通算30勝へあと1勝と迫り、今大会を制すれば国内ツアー史上初のキャリアグランドスラムを達成する。「1ショット、1ショット集中して頑張りました。明日は最近調子が良い桑木選手と楽しい勝負がしたいです」と目を輝かせた。
初日から首位を守っていた阿部は2バーディ、4ボギーの「72」と耐えるゴルフとなり、通算6アンダー単独3位に後退。「苦しい1日だったが最小限にはできた。3打差は自分の時間がきたらそれなりのプレーができると思うので頑張りたい」と必死に前を向いた。

前半の29ストロークは、9ホール(パー35)における最少ストロークタイを記録
猛チャージを見せたのが佐藤だった。前半アウトで6バーディ、ノーボギーの「29」を出し、トータルでは7バーディ、1ダブルボギーの「65」をマーク。通算5アンダー4位タイへ急浮上し「前半はショットもパッティングもすごく良いラウンドができた。10番でダブルボギーを叩いて流れが悪くなりそうだったが、ピンチもしのげてまとめることができた」と振り返った。
驚異のバックナインと3ホールの死闘!申ジエが大逆転で歴史に名を刻む

優勝争いは、桑木志帆と申ジエの一騎打ちになった
最終日は申と桑木がまれに見る死闘を演じた。前半アウトを終えた時点では桑木が3打のリードを持っていたが、申が後半に驚異的なチャージを仕掛けた。13番で20メートル近いバーディパットを沈めると、14番(パー5)で3打目を1メートルにつけてバーディ。さらに17番パー5も3打目を50センチにつけてバーディを奪い、ついに桑木に並び、決着はプレーオフにもつれこんだ。
プレーオフは18番(パー4)を使って実施された。1、2ホール目では勝敗は決まらず、カップ位置を切り直した3ホール目に突入。両者グリーンをとらえ、申は右に4.5メートル、桑木が左に4メートル強。先にパットを打った桑木はわずかにショートしてパー。申はこのウィニングパットを強めに決めて栄冠をつかんだ。

「近いと思っていたけど長かった。ずっと待っていた優勝です。この優勝のために頑張っていました」(申)
悲願の永久シードを獲得し、キャリアグランドスラムも達成。申ジエは大粒の涙を流し「長い1日でした。私は優勝して泣いたことはないですけど、この優勝はうれしいですね。(永久シードは)これで年齢に関係なくずっといけると思います。日本のゴルフの歴史に残ることができたし、これからも止まらずに頑張ります」と感慨に浸った。
優勝にあと1歩届かなかった桑木は「悔しいですね。自分のプレーに集中してやろうと思っていましたが、力みとかがあって上手く回れずに悔しいです。久々に悔しい思いをしたので、また強くなれるんじゃないかと思っています」と自分自身に言い聞かせるように話した。

岩永杏奈が2度目のローアマチュアを獲得した
山城奈々が16番(パー3)でホールインワンを達成した。ローアマチュアは通算6オーバー29位タイの岩永杏奈で2度目となった。
女子ゴルフの次戦は今季第30戦「スタンレーレディスホンダ」で9日に静岡県・東名CCで開幕する。
