かつてライダーカップに出場したプロ4勝のオリバー・ウィルソン(欧州ツアー2勝)がDPワールドのアルフレッド・ダンヒルリンクス選手権を最後に現役を引退することを表明した。予選通過まで一歩届かなかった土曜日の午後、ソーシャルメディアに寄せた彼のメッセージがヨーロッパのファンの間で「心温まる」と話題になっている。
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現役引退を発表したオリバー・ウィルソン

「これにて終了! 今週は20年以上に渡るDPワールドツアーでのキャリア最後のイベントでした。今年最初で最後の大会で再び舞台に戻る準備期間を含めすべての瞬間を楽しみました。昨日はプレーの調子も良くいい流れで回れていましたが、あと一歩届きませんでした」

【写真】オリバー・ウィルソンの引退表明【オリバー・ウィルソン公式X】

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こんな書き出しで競技から退くことを報告したウィルソンは、ジャスティン・ローズやアダム・スコット、セルヒオ・ガルシアと同じ黄金世代の46歳だ。

オーガスタ大学出身のイングランド人は2008年にニック・ファルド率いる欧州チームのメンバーにローズとともに抜擢され、フォーサムでヘンリック・ステンソンとペアを組みフィル・ミケルソン&アンソニー・キムの強豪ペアを2&1で撃破。チームは敗れたものの貴重な1ポイントを獲得した。

その年はマスターズを除く3つのメジャーでトップ25入りを果たし知名度を上げたが、2011年から不振に陥りポイントランク三桁台に低迷。2013年は出場機会が7試合しかなく予選を通ったのも2回だけ。256位まで落ち込み再起は難しいかと思われた。

引退も覚悟していた彼だが、スポンサー推薦で出場した14年のアルフレッド・ダンヒルリンクス選手権で奇跡が起きる。ローリー・マキロイやトミー・フリートウッドら勢いのある選手たちを1打差で下し優勝を飾るのだ。

セントアンドリュースオールドC、カーヌスティ、キングスバーンズの名門リンクス3カ所を回る試合を現役引退の花道に選んだウィルソンは「ダンヒルリンクスほど締めくくるのに相応しい場所はありません。ここで優勝したことは生涯のハイライトの1つであり、25周年を迎えた大会でフェアウェイを最後に歩けたことは私にとってとても大きな意味があります。素晴らしい大会を開催してくれてありがとう!」と感謝を込めた。

そして引退の花道を一緒に歩いたキャディのダグ・スペンサーには「ここ数年モチベーションを維持する上でとてもお世話になりました。彼から多くのことを学び、もっと前に出会っていたら、という思いを抱きます。素晴らしい旅路でした」とサバサバしながらも、現役への未練が見え隠れするコメントを綴った。

最近はBBCスポーツのゴルフ中継やTNTスポーツによるLIVゴルフの中継で解説を務めるなど、放送・解説に軸足を置いてきた。競技者として再び舞台に立つことを諦めたウィルソンが発信したSNSにはかつてのライバル、デビッド・ハウエルら多くの人々がコメントを寄せた。

ハウエルが「素晴らしいキャリアだ。プロがどうあるべきかを君が教えてくれた。よくやった。お疲れさま」と綴るとウィルソンは「ありがとう。2人にとって(ツアーは)特別な場所だったね」と返信。ウィルソンは一つひとつのコメントに対し丁寧にリプを返している。

思い出の地でフェアウェイを歩きプロとしてのキャリアに別れを告げたウィルソン。ゴルフ人生に悔いなし。

ちなみにセントアンドリュースオールドCで行われた最終ラウンドではニコライ・ホイガードとケーシー・ジャービスを抑え、ポーランドのエイドリアン・メロンクが優勝。夕闇迫るリンクスで特大のトロフィーを掲げツアー5勝目を喜んだ。


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