圧巻のフロントナイン! 5ホールで6つスコアを伸ばす猛チャージ

1番のティーショット
1オーバー72とスコアを落とした第2ラウンドも「スコアは悪かったけれど、悲観するような内容じゃなかった」と感触が悪くないことを強調した松山。試合前のプロアマを途中棄権し、体調面(特に腰)が心配されたがフィーリングはいいようだ。
その感覚がフルに発揮されたのがフロント9だ。3番パー3で、まずは8メートルのバーディパットを沈めると続く4番パー5では263ヤードの第2打を至近距離に寄せ、難なくイーグル奪取に成功。前半を6アンダー30で折り返し、上位争いに割って入ったことで後半さらなる飛躍が期待された。

3番パー3のバーディパット
しかし11番で2打目を池に入れボギー。すると歯止めが利かなくなり12番、14番、16番、18番の偶数ホールで惜しいパットを外すなどボギーを連発。前半の貯金を吐き出した。
バック9唯一のバーディは15番パー4。グリーンを外したが、ピンまでおよそ60ヤードのアプローチを松山らしい絶妙のタッチでチップインバーディ。思わずガッツポーズも飛び出した。
終わってみれば2アンダー、69と伸ばしきれずトータル5アンダーは前日より1つ順位を上げ、29位タイでのフィニッシュ。

バーディを獲った松山
「後半もバーディを取りたかったですけど、ちょっと苦しくて明日につながるゴルフはできなかったですね」と苦笑いした松山。「でもそこまで悪いゴルフだったのか、という感じなので……」。どうやら明るい兆しを感じているようだった。
「ヒデキと一緒にプレーするのは大好き」という同世代(1歳下)のライバル、ジョーダン・スピースは、この日3つスコアを伸ばし、17位タイに浮上したが、松山に関してはゴルフだけでなく、その存在自体が「凄い」と語る。

4番ティーショットを打ったあと、ここでイーグルを獲得
松山のマスコミ対応はそっけないのだが、とスピースに伝えると「常に人に囲まれて日本では全盛期のタイガーみたいな存在になっている。ひとりになりたいときもあるでしょうね。でも彼は(マスコミやファンへの対応を)よくやっていると思いますよ」と擁護した。
「楽しい1週間にしたい」と語っていた松山だが、泣いても笑っても残り1日。ファンを沸かせるプレーを期待したい。
写真/加藤晶
