脱落する者、急浮上する者——残酷なポイント予測のリアル

3日目が終わって予想ポイントランク20位ちょうどに位置する杉浦悠太(写真は26年中日クラウンズ)
予選落ちがなく、出場選手全員が4日間を戦う今大会において、1打の重みはそのまま順位とポイントに直結する。杉浦がボーダーラインの20位に浮上した背景には、ライバルたちの明暗がくっきりと分かれたリーダーボードのリアルな現状がある。
杉浦が大会前に追っていたランク20位のコール・ハマーは、第3ラウンドを「69」で回ったものの、通算5アンダーの38位タイと順位を伸ばしきれず、ポイント予測ランキングでは21位へと後退。PGAツアー昇格の圏外に押し出される格好となった。
一方で、大会前に杉浦のすぐ下であるランク22位につけていたオースティン・ヒットは、この日「68」のラウンドで通算15アンダーの単独2位へと浮上した。予測ランキングを一気に10位へと押し上げ、シード権獲得の安全圏へと抜け出した。
1打ごとに誰かが生き残り、誰かが脱落していく。これが、コーンフェリーツアー最終戦の残酷な現実である。
嵐のコンディションとライバルたちの苦悩——見えない包囲網
迎える最終日、現地の気象レポートによるとハリケーン「Isaias(イザイアス)」の残留気圧の影響により、早朝から強雨と最大20mph(約9m/s)の強風が吹く荒天が予想されている。
杉浦悠太は現地時間の午前7時42分(1番スタート)にティーオフ。ちょうど悪天候のピークに当たる時間帯でのスタートとなり、スタート時間の遅れが予想されるが、天候は回復してもスタートから強風に悩まされる展開になりそうだ。
追うライバルたちの胸の内も限界まで追い詰められている。
予測ランク21位へ後退したコール・ハマーは「自分の頭の中にマイクを入れたら面白いことが言えているはず。人生がかかっていて今季のどの試合よりも緊張している」と重圧を吐露。
さらに予測ランク22位(通算11アンダー・10位タイ)から逆転を狙うデービス・ラムも「SNSや周囲からの順位情報を遮断してプレーしようとしている。立ち位置を意識しないのは不可能だが、目の前の1打に集中するしかない」と語る。
PGAツアーへの当落が動くヒリヒリとした争いが1日を通して繰り広げられる。
予測ランキング「20位」という、1ストロークの重みがすべてを決する極限のポジション。杉浦悠太は荒天とライバルたちの包囲網をくぐり抜け、自らの手でPGAツアーへの扉を開くことができるのか。運命の最終日、速報から一瞬たりとも目が離せない。
撮影/姉崎正

