来季のPGAツアーへの切符を懸けた過酷なサバイバルレース、「コーンフェリーツアー選手権」はいよいよ運命の最終日を迎える。シード権獲得の条件は「最終戦終了時点でのポイントランキング上位20名」。このボーダーラインを巡る争いは、3日目を終えてさらに熾烈さを増している。大会前のポイントランキングで21位につけ、逆転でのPGAツアー昇格を狙う杉浦悠太は、初日に「55.56%」と苦しんだパーオン率が第3ラウンドで「77.78%(14/18・全体5位)」まで劇的に回復。本来のアイアン精度を取り戻して「69」でまとめ、通算7アンダーの23位タイでフィニッシュした。この結果、杉浦の現在のポイント予測ランキングは、まさに当落線上の「20位」へと浮上。悲願のPGAツアー昇格圏内に滑り込み、運命の最終18ホールへ向かうこととなった。

脱落する者、急浮上する者——残酷なポイント予測のリアル

画像: 3日目が終わって予想ポイントランク20位ちょうどに位置する杉浦悠太(写真は26年中日クラウンズ)

3日目が終わって予想ポイントランク20位ちょうどに位置する杉浦悠太(写真は26年中日クラウンズ)

予選落ちがなく、出場選手全員が4日間を戦う今大会において、1打の重みはそのまま順位とポイントに直結する。杉浦がボーダーラインの20位に浮上した背景には、ライバルたちの明暗がくっきりと分かれたリーダーボードのリアルな現状がある。

杉浦が大会前に追っていたランク20位のコール・ハマーは、第3ラウンドを「69」で回ったものの、通算5アンダーの38位タイと順位を伸ばしきれず、ポイント予測ランキングでは21位へと後退。PGAツアー昇格の圏外に押し出される格好となった。

一方で、大会前に杉浦のすぐ下であるランク22位につけていたオースティン・ヒットは、この日「68」のラウンドで通算15アンダーの単独2位へと浮上した。予測ランキングを一気に10位へと押し上げ、シード権獲得の安全圏へと抜け出した。

1打ごとに誰かが生き残り、誰かが脱落していく。これが、コーンフェリーツアー最終戦の残酷な現実である。

嵐のコンディションとライバルたちの苦悩——見えない包囲網

迎える最終日、現地の気象レポートによるとハリケーン「Isaias(イザイアス)」の残留気圧の影響により、早朝から強雨と最大20mph(約9m/s)の強風が吹く荒天が予想されている。

杉浦悠太は現地時間の午前7時42分(1番スタート)にティーオフ。ちょうど悪天候のピークに当たる時間帯でのスタートとなり、スタート時間の遅れが予想されるが、天候は回復してもスタートから強風に悩まされる展開になりそうだ。

追うライバルたちの胸の内も限界まで追い詰められている。

予測ランク21位へ後退したコール・ハマーは「自分の頭の中にマイクを入れたら面白いことが言えているはず。人生がかかっていて今季のどの試合よりも緊張している」と重圧を吐露。

さらに予測ランク22位(通算11アンダー・10位タイ)から逆転を狙うデービス・ラムも「SNSや周囲からの順位情報を遮断してプレーしようとしている。立ち位置を意識しないのは不可能だが、目の前の1打に集中するしかない」と語る。

PGAツアーへの当落が動くヒリヒリとした争いが1日を通して繰り広げられる。

予測ランキング「20位」という、1ストロークの重みがすべてを決する極限のポジション。杉浦悠太は荒天とライバルたちの包囲網をくぐり抜け、自らの手でPGAツアーへの扉を開くことができるのか。運命の最終日、速報から一瞬たりとも目が離せない。

撮影/姉崎正


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