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テーラーメイド「The KINGDOM」で編集長がフィッティング体験! 苦手意識のあったFWでナイスショット連発! #フェアウェイウッド #レスキュー #テーラーメイド
www.youtube.comフィッターを務めてくれたのは、カスタムプロダクトディレクターであるマシュー・シモーネ氏。ドライバーとアイアンのフィッティングでは筆者(みんなのゴルフダイジェスト編集長・菊地)のスウィング特性を瞬時に見抜き、最適なヘッドとシャフトを導き出してくれた。

マシュー・シモーネ(Matthew Simone)
カスタムプロダクト ディレクター
今回挑むのは、多くのアマチュアゴルファーが頭を悩ませる「200ヤードクラブ問題」である。
3番ウッドを打ちこなすための「2つの選択肢」
「まずは3番ウッド(3W)の試打からいきましょう」とマシュー氏が切り出した。
正直なところ、普段のセッティングに3Wは入れておらず、FWは5Wのみの構成。「3Wは14本の中で最も難しいクラブ」という苦手意識がぬぐえないでいた。
手渡された「Qi4D」の3W(ロフト15度)を芝の上から打ってみる。当たりの良いショットでも打ち出し角は8〜8.5度にとどまり、球はやや低めだ。

ヘッドが小ぶりでシャフトが長い3W。苦手意識もあるため、やはり毎回芯を食わせるのは難しい……
「悪くはないのですが、打ち出し角は10度に近づけたいですね。少し調整しましょう」
ここでマシュー氏は「2つの選択肢」を提示してくれた。
1つめの選択肢は、15度のヘッドのまま、アジャスタブルスリーブを調整してロフトを寝かせること。2つめは、ロフト角が大きく設計されている「3HL」のヘッド(16.5度)を使うことだ。
なぜ2つの選択肢なのか。通常、スリーブを使ってロフトを寝かせると、フェースアングルは連動して「閉じる」方向に動く。一方、3HLは、スリーブでロフトを増やさなくても高い打ち出しが得られるので、スクエアなフェースアングルを維持できる。

まずはスリーブを調整して2度ロフトアップ(15度→17度)してみる
マシュー氏はまず、1つめの選択肢である「15度ヘッドのロフトアップ」を試した。打球のデータは改善したが、構えた筆者は違和感を覚えていた。
「やはり少し閉じて見えます」
フェースがかぶって見えると、心理的に左へのミスを警戒してしまう。そこでマシュー氏は即座に2つめの選択肢へと舵を切った。
「では、3HLのヘッドを試しましょう。これなら高い打ち出し角を得ながら、スクエアなフェースを確保できます」

ロフト16.5度の「3HL」。15度の3Wのロフトを増やしたときに生じるフェースのかぶりを防ぐこともできる
ヘッドを「3HL(16.5度)」に交換して構えると、確かに先ほどのフェースのかぶり感が消え、スッキリと構えられる。この差は地味に大きい。
フラットな軌道を見抜き「短尺化」へ
3HLヘッドで打ってみると、球の上がりやすさとロフト感は良好。しかし、数球打つ中で左右に少し球が散る傾向が見られた。
ここでマシュー氏から、次なる提案が。
「ロフト感は気に入っているようですが、少しスウィング軌道がフラットすぎる印象です。シャフトを短くしてみましょう」
標準の43.25インチから、42.5インチへと0.75インチカットした短尺仕様を渡された。42.5インチは、一般的な5Wの長さだ。
「FWだからといって、球を上げにいかないように。このソールの形状は丸みを帯びているため、地面に深く刺さることなく球を上げてくれます。短尺にしたシャフトも入射角を鋭角にしてくれるので、思い切って上から叩き込んで大丈夫です」
「短尺シャフト」と「上から打ち込む」という意識。この2つが合致した瞬間、芝の上から力強い高弾道が飛び出した。
脳のクセまで考慮に入れる「キングダム・マジック」
だが、マシュー氏の探求はここで終わらない。「もう少しだけ球の高さが欲しいですね」と、スリーブの再調整に入った。
16.5度からわずかにロフトを寝かせた設定を試すと、打球がやや右へ滑るミスが出た。するとマシュー氏は、何やら別のポジションに設定を変えてクラブを渡してきた。
言われるがままにスウィングすると、今度は完全に狙い通りの美しい弾道のドローボールが飛び出した。「ビンゴ!」とマシュー氏も声を弾ませる。一体、何を変えたのか。

3HLの細かなセッティングによって理想のドローが連発。思わず「BINGO!」
「さっきはロフトを寝かせる調整を試しました。しかし、あなたは元々ドローヒッターです。ドローヒッターは構えたときにフェースがかぶっていると、脳が『左に引っかかる』と察知し、無意識にインパクトでフェースを開いて当てにいってしまいます。その結果、右へ右へと滑る球が出ていたのです。そこで最後に行った調整は、あえてロフトを少し立て、フェースが少し開いて見えるポジションにしました。これによってあなたの脳は安心してナチュラルにフェースをターンするスウィングに戻り、理想的なドローボールが打てるようになったのです」

「フェースがスクエアからやや開いていることで、自然なフェースターンを促すのです」(マシュー氏)
ゴルファーの心理や視覚に対する脳の反応まで計算する。これぞまさに「キングダム・マジック」だ。最終的な3Wは「Qi4D 3HL(15.75度設定)、長さ42.5インチ」となった。
ストロング7と、レスキューに代わる9番ウッド
3HLでキャリー200ヤード、トータル230ヤードが打てるようになり、次なる課題は「キャリー190ヤード、トータル210ヤード付近」を狙うクラブ探しとなる。
まずは定石通り5W(ロフト18度)を試打したが、これは3HLとの飛距離差が詰まりすぎてしまった。そこでマシュー氏が推奨したのは、7W(21度)だ。

やや小ぶりな「Qi4D TOUR」の7W。3つのウェイトを交換できる非常にフィッタブルなヘッドだ
7Wのヘッドは「Qi4D TOUR」、スリーブでロフトを少し立てて20.25度に調整したいわば「ストロング7」である。これを打ってみるとヘッドの抜け、弾道の高さが抜群で、狙い通りの190ヤード地点に着弾、トータル210ヤードを記録した。5Wのロフトを寝かせるのではなく、もともとロフトのある7番ウッドのヘッドを使い、ロフトを立てることで理想のフェースアングルと飛距離を合わせる見事な手法だ。

3HLの下に7Wを入れることで距離のギャップが整った
いよいよ最後の1本。アイアンへとつなぐ番手だ。

「Qi4D」の4番レスキュー飛びすぎ! 7Wと同等の飛距離をマーク
普段からレスキューを多用しているが、テストした「Qi4Dレスキュー」の4番(22度)はボール初速が出すぎて想定よりも飛びすぎてしまった。
「7Wと同じくらい飛んでしまっています。ここは9Wを試してみましょう」
マシュー氏から手渡された「Qi4D」の9W(24度、41.5インチ)を振り抜くと、信じられないほどの高弾道でボールが舞い上がった。

芝の上から初体験の9W。FWの常識を覆すやさしさ
「めちゃくちゃ高い球。本当に楽に打てますね!」
比較のために5番レスキュー(25度)も試打し、そちらも良い弾道を描いた。マシュー氏から「どちらが好きですか?」と問われ、筆者は「(より弾道の高い)9Wのほうが好きです」と答えた。芝の上からグリーンにしっかり止められる想像以上の高さとやさしさは、絶大な武器になると確信したからだ。
固定観念を捨てた先にあった「理想のセッティング」
こうして新しいFWのセッティングが完成した。

200Yクラブ、盤石のセッティング!
・3W:Qi4D(16.5度[3HL]→15.75度設定)/長さ42.5インチ
・7W:Qi4DTOUR(21度→20.25度設定)/長さ42インチ
・9W:Qi4D(24度)/長さ41.5インチ
「3番ウッドは苦手だから抜く」「200ヤード弱はレスキューで対応」を長らく貫いてきたが、その固定観念は、ザ・キングダムのフィッティングによって鮮やかに覆された。
プレーヤーが構えたときに何を感じ、脳がどう反応してスウィングに影響を及ぼしているのか。そこまで見抜いた上で、スリーブ調整やヘッドのモデル、シャフトの長さを自在に組み替えていく手腕は、さすがと言うほかない。ウッドの構成に悩んでいるゴルファーは、番手の数字にとらわれず、ロフトと長さの組み合わせに目を向けてみてほしい。パー5がチャンスホールになる秘策が間違いなくここにある。
撮影/田邉安啓
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