
49歳の近藤智弘がトップと2打差の3アンダー12位タイスタート
10番からスタートした近藤はインを1オーバーで折り返したが、最終9番パー5(551ヤード)はドライバーで残り245ヤードまで飛ばす。そこから5番ウッドで幅5ヤードの狭いエリアを通し2オン、2メートルにつけた。下りフックラインを沈めてイーグルで締め、「まさかのアンダーパー」と笑った。
生涯獲得賞金9億7045万7717円と10億円に迫る49歳は、選択のときに立つ。シード権を失いQT19位で参戦した今季は11試合に出場し「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で8位タイに入るもポイントランキング(賞金ランキングは今年からポイント制へ)は74位。65位までのシード獲得は厳しく、今大会を含め「カシオワールドオープン」まで残り5戦(「ダンロップフェニックス」は出場権なし)。サードから受ける10月30日締め切りのQTを前に「もうQTはいいかな」と選択に迷いが生じていた。
しかし9月初旬の女子ツアーの「ゴルフ5レディス」を初めて生観戦し、ナショナルチームの同期で同い年(49歳)の大山志保から刺激を受けた。来年6月に50歳でシニア出場資格を得る近藤に対し、シニア(レジェンド)に行かず全盛期のメンタリティでレギュラーのQTを受けるという大山。「まだ頑張れる」という情熱に「まだやろう」と意識が変わった。
さらに38歳で10歳以上若い永野竜太郎や28歳で20歳以上若い坂本雄介ら若手からの週替わりのアドバイスも力にしている。永野にはスウィングやクラブも見てもらい、ティーチングの理論ではなくプロ同士のイメージや感覚を共有。年齢の影響で動きが悪くなった体に、ギアやスウィングイメージを変えて対応。今週も永野の助言に合わせてロフトを10.5度から9度に立て、アッパー軌道に修正してドライバーが復調した。
「練習には行かないよ」とホールアウト後は体力温存。若手の助言と女子プロの刺激を胸に今週ポイントを稼いで一発逆転を狙う。49歳の逆転シード劇は見ものだ。
