「僕まで降りてきた」 月曜夕方に決まったドタバタ出場から首位へ
単独首位に立った榎本剛志は、この日「65」のビッグスコアをマークし、トータル8アンダーとした。好調の要因について「昨日も今日もパットが結構ずっと良くて、パットで獲ったバーディみたいな感じですね」と語り、2〜3本ほどの長い距離のパットも沈めたという。今季のスタッツを見ると平均パット数は1.7045(出場試合数が少なく公式ランクには入らないが3位相当)を記録しており、グリーン上での勝負強さがこの日のビッグスコアを支えた。
実は今大会、榎本の出場が決まったのは月曜日の17時半頃だった。「僕まで降りてきたと。ピッタリです」と語るように、ギリギリでの滑り込み出場劇だった。火曜日に別のラウンド予定が入っていたため急遽駆けつけ、博多駅に到着したのは火曜の20時半頃だったという。練習ラウンドについては「この試合に6年前ぐらいに出たので、その時の記憶で行けるかって。ちょこちょこ初日とか探り探りで回ってて」と、過去の記憶を頼りにぶっつけ本番に近い状態で挑んでいた。
「意気込んだらあかんほうに行く」 ポイントゼロから見据える逆転劇
今年ACNツアーに出場するのは3試合目となる榎本。これまでの2試合(太平洋チャレンジ、ダンロップチャレンジ)では意気込みすぎて予選落ちを喫していたため、今回は1カ月後に控えるセカンドQTに向けた「試合勘を試せたらいいなと思うぐらいの感じで来た」ことが、良い意味でのリラックスに繋がったようだ。この日も「どっちかというと予選カットラインを気にして、朝から回っていた」と無欲なプレーを貫いた。
来季のシード権獲得に向けては、「僕ポイントゼロなので。優勝以外はほぼほぼね。優勝だけ狙ってやりたいなと思います」と、はっきりと勝利を見据えている。
明日の意気込みを問われると、「やっぱり意気込んだら、なんか、あかんほうに行くので」と冷静に自己分析。「いつも結構練習して帰るんですけど、昨日も疲れていたので、すぐ帰りました。ちょっと今日は、勇気出して帰ろうかなと。休みをちゃんと取ろうかなと」と、最終日に向けてしっかりと体力を温存する構えだ。

榎本剛志(写真/大会提供)
無欲の滑り込み出場から単独首位に躍り出た榎本がこのまま逃げ切るのか、それとも後続勢が猛追を見せるのか。激戦必至の第3ラウンドからも目が離せない。
