ビギナーを脱したゴルファーの前に立ちはだかる120や100の壁。スコアメイクにおいて多くのアマチュアが頭を悩ませるのが、「練習場では打てていたのに、コースに出ると全然当たらない」という現象だろう。いっそのこと「本番は7割のスウィングで打ったほうが、芯に当たるのではないか」なんて考え迷走し始める人もいるはずだ。今回は「100切りにおけるショットの力加減と構えの重要性」をテーマに、後藤プロに詳しく解説してもらおう。
画像: ゴルフインストラクター・後藤悠斗プロ

ゴルフインストラクター・後藤悠斗プロ

7割で打つより、フルショットが良い

「100切りを達成できないからといって、加減して7~8割のコントロールショットをする必要はない」と後藤プロは言う。その理由は、「スウィングを加減したからといってミート率が上がる」とは言えないからだ。

画像: 「練習場では打てるのに、本番では打てない」問題。「スウィングに原因があるのでは?」と疑ってしまうが、実はアドレスを修正すると解決するかも

「練習場では打てるのに、本番では打てない」問題。「スウィングに原因があるのでは?」と疑ってしまうが、実はアドレスを修正すると解決するかも

「ゴルフクラブを7割や8割で振って精度が上がるなら意味はありますが、100切りを達成できていない方が加減して当てようとすると、余計に当たらなくなる現象が起こりやすいです。それよりも、練習場からフルショットでしっかり当てる練習をして、本番でも同じように振り切れるようにするべきです」(後藤・以下同)

そもそも100切りに悩むゴルファーほど「理想が非常に高く、完璧なナイスショットしか許容できない」と思い込んでいる傾向があると後藤プロは指摘する。“ナイスショット”に対する考え方の違いがあるわけだ。

「100切りできない人のほうが、案外理想を高く持っていて、“完璧な”ナイスショットしか駄目だと思い込んでいることが多いです。でも極端な話、フェースの向きとスウィングの軌道さえ合っていれば、少しダフったりトップしたりしても、ボールは枠内(OBにならない範囲)に飛んでいきます。

完璧主義は良くありませんが、だからといって『フルショットだと完璧なナイスショットができないから、7割で振る』という妥協の仕方もミスにつながるので良くありません。『毎回完璧なショットを求めず、ミスヒットでも前に進めば良しとして振り切る』ほうがスコアメイクにつながりますよ」

また、全体的に握力が弱く飛距離を出しにくい女性の場合、男性よりも振り切る意識が重要になってくるという。

「女性は男性に比べて握力が弱いため、力を抜こうとするとクラブの重さに負けてヘッドが垂れ、フェースが開いてしまいます。なので特に女性の場合は、『正しく握ること』により意識を向けてみてください」

本番で上手く当たらない原因は「アドレス」にある

そして「練習場では上手く打てるのに、本番になるとフルショットが上手く当たらない」という悩みには、明確な原因が存在する。それも「スウィングに」ではなく、「構えた向き(アドレス)のズレに」だという。

「練習場にはマットの直線があるので真っすぐ立てますが、コースは斜めの線ばかりで錯覚しやすく、実は9割近くの人が目標に向かって正しくアドレスをできていないと思います。真っすぐ構えられていない状態でいつも通りにスウィングをしようとしても、上手く打てないのは当然のこと。スウィングを疑う前に、『同伴者に後ろから確認してもらう』などして、正しい向きで構えることを徹底してみるといいですよ」

「練習場では打てていた」という自負があるからこそ、周囲のスウィングに対するアドバイスに惑わされたり、「やっぱりスウィングがおかしいのか」と弱気になることもあるだろう。その迷走から脱出するための鍵は「アドレス」を見直すことかもしれない。

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