久常涼と同世代・23歳の福住修が放った「人生2度目」のエースと、5ホールで6アンダーの超人的ラッシュ
今大会初出場となった23歳の福住修は、久常涼や細野勇策、金子駆大と同い年の注目の若手。他の3人が高校卒業後にプロ転向を果たしたのに対し、福住は専修大学でじっくりと腕を磨いてきた。今日のハイライトとなったのは、インコースの13番(実測195ヤード・パー3)だった。

専修大学出身、プロ2年目の福住修がホールインワンを達成し、首位で週末を迎える
5番アイアンから放たれたボールは、美しい放物線を描いてピン手前2ヤードに着弾し、そのまま吸い込まれるようにカップイン。小学4年生以来となる人生2度目、ツアーでは自身初となる待望のホールインワンを達成した。
東海テレビ・興和・三好CCから贈られる指定外ホールインワン賞(賞金30万円)を手にした福住だが、ドラマはここから一気に加速する。
直前の12番(パー5)でバーディを奪っていた福住は、この13番のエースで完全に勢いに乗った。続く14番(パー4)、15番(パー5)でも連続バーディを奪取。さらに、ボギー30人、ダブルボギー7人、トリプルボギー以上3人を数え、この日の最難関ホールとなった名物「魔の16番(パー3・平均ストローク3.4623)」でも、グリーン横からのアプローチを見事に沈めるチップインバーディを決めてみせた。
12番から16番までのわずか5ホールで6アンダー(バーディ→イーグル(ホールインワン)→バーディ→バーディ→バーディ)という超人的な猛ラッシュを演じ、一気に「66」をマーク。「三好は戦略がすごく大事なコース。それが見事にはまって嬉しい」と笑顔を見せた若武者が、自身初となる最終日最終組での戦いを見据え、堂々の首位に躍り出た。
ドライバー不調をテクニックで凌いだ桂川有人――FWキープ率28.57%の忍耐劇
一方、前週の欧州ツアー「ジェネシス選手権」で2勝目を挙げ、ホストプロとして故郷・愛知に凱旋した桂川有人。スコアカード上は2バーディ・ノーボギーの「69」と静かなゴルフに見えるが、その裏側には驚くべきデータの事実が隠されている。
この日の桂川のフェアウェイキープ率は、全選手平均(42.318%)を大きく下回る「28.571%(14ホール中わずか4ホール)」で全体82位。「ドライバーが駄目で自信がなく、1回も気持ちよく打てなかった」と本人が明かすほど、ティーショットに苦戦を強いられていた。
しかし、ここからが桂川の真骨頂だった。象徴的だったのが6番(パー4)。ティーショットがレディスティ横の木に直撃し、ピンまで260〜270ヤードを残すラフの前下がりという絶望的なピンチを迎えた。桂川はここで無理をせず、7番ウッドでグリーン手前へ確実に運ぶと、3打目を1ピン(約1.5メートル)に寄せて難なくパーセーブしてみせた。
「無理をしないほうがいいという予感があったので、セーフティに回った」と振り返る桂川。深いラフに捕まりながらも決して無理にピンを狙わず、グリーン周りや花道へ手堅く運ぶ卓越したショット力で、パーオン率は72.222%(18ホール中13ホール/全体10位)をマーク。ティーショットが荒れながらも2日目をノーボギー(パーキープ率100%)で完走してみせたのだ。
勢いでスコアを伸ばした福住と、不調を卓越したマネジメントで伏せた桂川。全く異なるアプローチで首位に並んだ2人の攻防に加え、2日目の単独ベストスコア「65」をマークして1打差3位タイ(通算7アンダー)へ急浮上した岩﨑亜久竜ら追撃陣の存在も不気味だ。難攻不落の三好を舞台にした週末の優勝争いは、さらなる白熱を予感させる。
写真/大会提供
