愛知県の三好カントリー倶楽部 西コース(7300ヤード・パー71)で開催された「バンテリン東海クラシック」最終日。2025年大会を制し、ディフェンディングチャンピオンとして連覇に挑んだ下家秀琉。首位と4打差から出たこの日は「71」でホールアウトし、通算7アンダー・単独3位で大会を終えた。「ショットは今週やりたいことを意識してずっと良かった」と振り返る通り、持ち前の高いショット力で優勝争いに食らいつき、前年覇者の意地を示した。しかし、勝負のサンデーバックナインで失速。「パターがダメでしたね。パターが決めきれなかった」と、敗因がグリーン上にあったことを率直に明かした。

2番で2日連続イーグル――首位に1打差へ迫ったロケットスタート

スタートダッシュは鮮烈だった。前日の第3ラウンドに続き、この日も2番(パー5)で2日連続となるイーグルを奪取。一時は通算9アンダーまで伸ばし、首位にわずか1打差まで迫る猛チャージで地元ギャラリーを大いに沸かせた。

しかし、この鮮やかな立ち上がりがあったからこそ、後半のつまずきはより痛恨のものとなった。

平均28.6から「34パット」へ急増――最速グリーンに泣く

最終日の三好CCは、スティンプメーター12 1/3フィート、ファームネス323と、4日間で最も速いセッティングに仕上がっていた。その極限のタッチが、下家の行く手を阻む。

第1ラウンドから第3ラウンドまでは「29、28、29」と平均28.6パットで安定していたが、最終日は「34パット」まで急増。特に後半のインコースだけで「19パット」を要するなど、グリーン上で苦悩を深めることとなった。

「3パットのボギーが優勝争いから脱落した理由かなと思います」

本人がそう振り返った通り、なかでも最も悔やんだのが後半13番(パー3)での3パットボギーだ。

「13番が悔しかったです。狙いにいってファーストパットがカップをかすめ、1クラブ弱オーバー。返しのパットは良いところに打てたのに、カップに蹴られて左に外れてしまった」

直前の12番(パー5)でバーディを奪い、反撃ムードが高まった直後だっただけに、痛恨のブレーキとなった。

さらに終盤の16番(パー3・平均ストローク3.1719・難易度4位タイ)でもボギーを叩き、万事休す。タフなショートホールでの失点が、追撃の望みを完全に断つ結果となった。

掴んだショットの手応えと、明確になった課題

画像: ショットの手応えを深めた下家秀琉

ショットの手応えを深めた下家秀琉

もっとも、悲観する内容ばかりではない。難易度18位の12番(パー5)や同17位の15番(パー5)といったバーディ必須のホールを確実に仕留めるなど、ショットメーカーとしての地力は随所に発揮した。

「パターを決めきれないと結果がついてこないことを再確認したので、また練習したいです」

ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ4日間で、ショットの手応えを深めると同時に、過酷な高速グリーンが突きつけた課題を正面から受け止めた下家。重圧の中で味わったこの悔しさを糧に、若き実力者はさらなる進化を目指す。

写真/岡沢裕行

バンテリン東海クラシック、最終日の記事は


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