2番で2日連続イーグル――首位に1打差へ迫ったロケットスタート
スタートダッシュは鮮烈だった。前日の第3ラウンドに続き、この日も2番(パー5)で2日連続となるイーグルを奪取。一時は通算9アンダーまで伸ばし、首位にわずか1打差まで迫る猛チャージで地元ギャラリーを大いに沸かせた。
しかし、この鮮やかな立ち上がりがあったからこそ、後半のつまずきはより痛恨のものとなった。
平均28.6から「34パット」へ急増――最速グリーンに泣く
最終日の三好CCは、スティンプメーター12 1/3フィート、ファームネス323と、4日間で最も速いセッティングに仕上がっていた。その極限のタッチが、下家の行く手を阻む。
第1ラウンドから第3ラウンドまでは「29、28、29」と平均28.6パットで安定していたが、最終日は「34パット」まで急増。特に後半のインコースだけで「19パット」を要するなど、グリーン上で苦悩を深めることとなった。
「3パットのボギーが優勝争いから脱落した理由かなと思います」
本人がそう振り返った通り、なかでも最も悔やんだのが後半13番(パー3)での3パットボギーだ。
「13番が悔しかったです。狙いにいってファーストパットがカップをかすめ、1クラブ弱オーバー。返しのパットは良いところに打てたのに、カップに蹴られて左に外れてしまった」
直前の12番(パー5)でバーディを奪い、反撃ムードが高まった直後だっただけに、痛恨のブレーキとなった。
さらに終盤の16番(パー3・平均ストローク3.1719・難易度4位タイ)でもボギーを叩き、万事休す。タフなショートホールでの失点が、追撃の望みを完全に断つ結果となった。
掴んだショットの手応えと、明確になった課題

ショットの手応えを深めた下家秀琉
もっとも、悲観する内容ばかりではない。難易度18位の12番(パー5)や同17位の15番(パー5)といったバーディ必須のホールを確実に仕留めるなど、ショットメーカーとしての地力は随所に発揮した。
「パターを決めきれないと結果がついてこないことを再確認したので、また練習したいです」
ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ4日間で、ショットの手応えを深めると同時に、過酷な高速グリーンが突きつけた課題を正面から受け止めた下家。重圧の中で味わったこの悔しさを糧に、若き実力者はさらなる進化を目指す。
写真/岡沢裕行


