勝ち方を理解しきっている。世界最高峰の米女子ツアーにあって、山下美夢有選手の戦いぶりにはそんな風格が漂っていました。
画像: 日本人38年ぶりの快挙を達成した山下美夢有

日本人38年ぶりの快挙を達成した山下美夢有

マレーシアで開催されたメイバンク選手権最終日、首位で迎えた山下選手は、この日も終始安定したプレーぶり。前半は8番までに3つバーディを奪って21アンダーまでスコアを伸ばすと、9番でこの日はじめて(かつ、終わってみれば最初で最後の)ボギーを喫しますが、サンデーバックナインに入ると11番でバーディを奪い、そのあとはスコアカード通りのプレー。

タイのアマチュア、マリサ・トジャイや初優勝を狙う中国のリュウ・ヤンが追いすがりますが、なかなかその背中をとらえられません。最後は「パーでも勝ち」の状況からバーディパットを見事に沈めてトータルスコア22アンダーまで伸ばしてみせ、終わってみれば5バーディ1ボギーの「68」。今シーズン3勝目を、岡本綾子さん以来38年ぶりとなる米女子ツアーの同大会連覇で飾りました。

ゴルフは、とくに最終日においては、どこまでスコアを伸ばせるかを競う競技でありながら、「2位の選手より1打だけ少ないスコアで上がれば勝ちの競技」という雰囲気を帯びてきます。

最終日のスコアが10アンダーでも10オーバーでも、ともかく2位選手より1打でもスコアが少なければ勝ちは勝ち。最終日はいつ追いつかれ・追い越されてもおかしくない展開でしたが、結局は追い越すことを許さずにゴールテープを駆け抜けた山下選手の勝ちっぷりからは、試合巧者という意味での強さを感じた方も多かったのではないでしょうか。

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「(同組のリュウ・)ヤン選手が素晴らしいプレーをされていたので、私もいい緊張感のなかプレーできました」と中継したU-NEXTのインタビューに答えた山下選手。暑さのなかでの難コースの攻略に「最後まで集中力を切らさずにプレーできた」と言います。

日本人選手で米女子ツアーで1年間に3勝を挙げたのは、過去に宮里藍さん、岡本綾子さんのふたりだけ。日本のレジェンドたちと肩を並べる。歴史的勝利ともなりました。

大袈裟ではなくレジェンド級の活躍を見せてくれている山下選手。残り3試合で今シーズンの成績をどこまで伸ばしてくるでしょうか。

また、米女子ツアーのアジアシリーズは先週韓国で開催されたBMW女子選手権に続き、日本勢が2連勝で3戦2勝と相性の良さを見せつけています。次の大会は、日本開催の「TOTOジャパンクラシック」。もちろん、山下選手も出場します。


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